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記事一覧
【論文紹介】LLM(大規模言語モデル)による研究アイデア生成の可能性を探る
スタンフォード大学の研究者による論文「Can LLMs Generate Novel Research Ideas? A Large-Scale Human Study with 100+ NLP Researchers」は、LLMと人間の専門家の研究アイデア生成能力を比較した画期的な研究です。
この論文の特徴:
大規模な評価体制:100名以上のNLP(Natural Language Pro
謙虚なリーダーが高める職場の心理的安全性(東京大学)
東京大学の研究でリーダーの謙虚さが心理的安全性を高めることが明らかに
東京大学の研究グループが複数の業種を持つ日本企業で調査を行い、リーダーの謙虚さが心理的安全性(注1)を高め、さらにはプレゼンティーズム(注2)にも良い影響を与えることを発見しました。
健康経営、つまり従業員の健康と生産性の両立は、組織にとって重要ですが、これまでリーダーの謙虚さと心理的安全性、プレゼンティーズムの間の関係
妊娠中の魚摂取が子どもの脳発達に及ぼす影響(富山大学)
概要:
富山大学の井上真理子らの研究チームは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を使い、妊娠中にお母さんが食べた魚の量と、生まれてきた子どもが3歳になった時の発達状況を調べました。
調査の結果、妊娠中に魚を多く食べたお母さんの子どもは、いくつかの発達領域で遅れが少ないことが分かりました。これは、以前に行われた生後6カ月や1歳の子どもを対象とした研究とも一致しており、妊娠期間
【ニュース】長距離スキーレースはうつ病の長期発生率の低下と関連
概要:身体活動はうつ病の予防に有益であることが提唱されているが、運動強度、性差のメカニズム、効果の持続時間の重要性については解明が必要である。観察研究デザインを用いて、395,369人を21年まで追跡し、超長距離クロスカントリースキーレースへの参加がうつ病発症リスクの低下と関連するかどうかを検討した。スキーヤー(レース参加者)およびマッチさせた一般集団の非スキーヤー(レース非参加者)について、スウ
もっとみる【ニュース】「利己的な人は利他的な人より熟慮する」玉川大学脳科学研究所
ポイント(引用:玉川大学)詳細はこちら
Frolichs, K.M.M., Rosenblau, G. & Korn, C.W. Incorporating social knowledge structures into computational models. Nat Commun 13, 6205 (2022). https://doi.org/10.1038/s41467-022-33
My note best 5 (2021)
ご挨拶
私のnoteにお越しくださいまして、本当にありがとうございます。
2020年に緊急事態宣言が発令されてからというもの、キャリア心理学の研究者として、またキャリア・カウンセラーとして、新しい環境に適応していくために、このnoteを通じて情報発信を始めました。
幸いにして、2020年はこれまでに書き溜めてきた原稿を投稿したところ、予想していたよりも、はるかに多くの方に読んでいただくこ
子どもが体調不調を訴えたとき、家族ができること
要約:子どもが体調不良を訴えたときに、家族が「落胆」または「回避」する対応をとると、子どもの抑うつや不安につながり、無気力になって症状の頻度が増える。
背景 不登校経験者が訴える体調不調には、本来の体調不調と「心理社会的因子」を背景とする身体不調があります。
「心理社会的因子」を背景とする体調不調とは、家族や学校など子どもの周囲の配慮が十分でないために二次的に生じる心理的ストレスによるものです
Implications of outcome research for psychotherapy integration(1992)
Michael, Lambert. (1992). Implications of outcome research for psychotherapy integration.