『浮待』
声をあげて泣いたのは、いつぶりだろう。
壁にもたれ立っていたのに、ズルズルと落ち
座り込んでしまった。左手には結婚式の招待状。
すべては私が悪い。3年という時間に油断した。
優しい彼に物足りなさを感じ、心を浮つかせた。
体の快楽に溺れ始めた時は手遅れだった。
ボロを出す私は責められ、別れるしかなかった。
彼とともに可愛がっていた後輩からの招待状。
「先輩。我慢て大事ですよ?チャンスは待つの。
憧れてた先輩の彼、今、私の隣にいますから」
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