『浮待』

声をあげて泣いたのは、いつぶりだろう。

壁にもたれ立っていたのに、ズルズルと落ち

座り込んでしまった。左手には結婚式の招待状。

すべては私が悪い。3年という時間に油断した。

優しい彼に物足りなさを感じ、心を浮つかせた。

体の快楽に溺れ始めた時は手遅れだった。

ボロを出す私は責められ、別れるしかなかった。

彼とともに可愛がっていた後輩からの招待状。

「先輩。我慢て大事ですよ?チャンスは待つの。

憧れてた先輩の彼、今、私の隣にいますから」


#10行 #ショートストーリー #ショートショート #超短編 #短編 #短編小説 #小説 #詩 #現代詩 #スキしてみて #人生 #結婚式 #結婚 #浮気 #恋人 #先輩 #後輩 #恋人 #声 #泣く #壁 #座る #招待状 #油断 #優しさ #物足りなさ #心 #快楽 #手遅れ #責める #別れ #我慢 #大事 #チャンス #憧れ #略奪 #浮待

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?