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和合亮一さんの「詩の礫」から派生した 礫を起点に波紋のよう奇想は巡る
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#言葉

好meets×このみひとつ

好meets×このみひとつ

【Panoramagarden×1.01】
abe-wakanacopyandpasteあべーが描いてリリースしたzineは漫画だったイラストレーターが描く漫画と漫画家の描く漫画の中間の表現を目指したらしいそんな
パノラマガーデンは
コマ割りが1枚の絵を繋ぎ合わせたようなフローをしているこれはアニメーションに近いのかいやアニメの動きを曲線と連続する情景と言葉で構成している映画の予告編のあのスピード

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書を捨てよ、博物館へ行こう詩人のいる博物館②

書を捨てよ、博物館へ行こう詩人のいる博物館②

講師
詩人
和合亮一
詩人三沢市寺山修司記念館館長
佐々木英明


12月23日(土)13:30-15:30

福島県立博物館講堂&オンライン

「アクション」

寺山修司は文学青年だった
寺山修司=競馬の世界

寺山修司記念館の展示方法について
遠回りする見せたくないような展示のしかた劇場型の「アクション」を加える事で見えてくることがある

寺山修司記念館の客層
①『20前後寺山修司を知らな

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ライムギ畑でつかまえて

ライムギ畑でつかまえて

吐き出して
投げ出した
言葉は
浮遊した
キャッチャー・イン・ザ・ライ




嘘嘘
気化して
yours

常磐線舞台芸術祭VoiceonVoice「中通りと浜通りの境」

常磐線舞台芸術祭VoiceonVoice「中通りと浜通りの境」

言葉と言葉の打ち上げ花火
メロディは加速させる推進させる
スロウにメロウに解き放つ

べべんべんギターを
かき鳴らして揺れる田島貴男
言い立てる
言葉をたてる
声を発して空気を震わせる和合亮一
2人で1人の琵琶法師
まちなか広場に突如として
打ち上げられた
花火を観た

正確には「浜通りと中通り」の順番何だけれど書きはじめて中通りが先にでてきた
無意識に
自分が住んでいる居住地を
中心に添えて

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ビブラアラオブラ

ビブラアラオブラ

掻き消されるとわかりきっている言葉を
飲み込んだ
オブラートは包めない
オブラートに包めない
遠回りしすぎて経年劣化してしまうよ
年老いた言葉が
あなたの耳に届く前に
衰弱死する

空気を固めて置いておいて

空気を固めて置いておいて

感情は固定なんかできない

この
瞬間の
何秒か
後には
また入り交じるんだ
好きと嫌いの
グラデーション
逸脱はしないと
信じている
でも
ここからそこまで
揺れ動くから
好きを
好きって
言っても
カギカッコ付の
注釈が必要になってくるよ
カギカッコとか
しゃらくさいと
思われるのは無理もないけれど
一生
私は
このlikeだったり
Loveだったりを
変わらないよとは
言えないから
もはや

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ただの言葉です

ただの言葉です

私の声は小さい

囁くように聞こえない伝わらない聞き返される聞き間違われるそれでも声は小さいままで囁き続ける大きな声には感情が宿るねただの言葉を残しておきたい

表現下(ひょうげんした)

表現下(ひょうげんした)

汗をかく
汗で描く
流しながら描いた
夏場はドバドバドバっと滝のように
冬場は鹿威しがカポンと音が鳴るように
身体をつたって蒸発して消える
水彩我
擦って
拭って
ブルブルと
頭を揺らして
軌跡は遺らない
ドローイング
斬って
裂いて
空気
零れ落ちた私

視えるか?
この表現を
視えるのか?
この存在を

大袈裟に世界なんて言わんでも
残滓を遺して
残像を映して

今は
ここに
いる

nowh

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Years

Years

明日だったあなたの誕生日
毎年3日と4日どちらだったか
迷ってしまう
おめでとうっていつまで言ってもいいのやらとも思うし
いつまで経っても変わらずおめでとうと言いたいような気もするし
あなたはもう年を
とることがないのだとしても