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哀愁でいと in 2023上半期

I say BYE BYE

2023年上半期のマッチングアプリでの哀愁でいと。去年末〜1月に数回会った人に大失恋をしてしまい、2月は傷心の穴を埋めるのに必死だった。自分でも何人と会ったか分からない程、心は錯乱していたかもしれない。3月は二度会った人と付き合うことになったが、5月の半ばで終わってしまった。それ以降はそれなりにやり取りをしたが、一度会って無しパターンが続くことが多かった。ざっくり言うと、こんな感じ。ん〜大半が哀愁でいとだったのかも。I say BYE BYEしたり、You say BYE BYEされたりした理由は各々にちゃんとある。その中でも印象深かったのは、やっぱり最初に大失恋をした彼と3月〜5月でお付き合いをした彼。最初の彼とはお付き合いには発展しなかったが、プラトニックな友達以上恋人未満のような純愛であった。その後にお付き合いをした彼とは、単純に価値観の違いでお別れすることになった。

最初の彼のスペックは【20歳】【A学院在学】【フリーランス】【175cm】【浮所飛貴似】【年収800万以上】。20歳の大学生でありながらもフリーランスで仕事をしており、かなり稼いでる様子であった。そして、可愛い歳下男子好きには刺さる、ジャニーズJr.の浮所飛貴似であった。彼との恋愛は結果的には哀愁でいとになったが、大人になって初めて経験したティーンエイジャーのような純愛でもあった。マッチングアプリからの恋愛では珍しく、何度デートを重ねても身体の関係になることはなかった。正確に言うと、会う前からその辺の価値観を摺り合わせ、付き合うまではプラトニックな関係でいようと決めたのだ。そして、会う度に、彼の年相応の無邪気な一面と背伸びをした大人の男性らしい一面に魅了され、自然と好きになっていった。マッチングアプリからの出逢いなんて男女の関係になる前提なのだから、気付いたら好きになっている恋愛なんて有り得ないと思っていた。しかし、彼はそれを覆してくれた初めての男性でもあった。失恋をした経緯は割愛するが、彼を失って初めて、「私は彼を心から純粋に愛していたんだ」と気付いた。そして、その愛が哀に変わった時でもあった。気付いた時にはもう遅く、1ヶ月以上は毎日泣くことを止められなかった。人ってこんなに泣けるのか?と自分でも驚く程に延々と水分という水分が目から溢れてきたのだ。「この世界のどこかに、この水を止められる蛇口があるのなら、今すぐ止めてやりたい。」という心情だった。家にいても、外にいても、思い出すのは彼のことばかり。特に、仕事等で否が応でも外出しなければいけない時が1番辛かった。電車に乗っている時も、彼と見たブルーのネオンの煌めきを浴びた時も、全てのシーンに彼の無邪気な残像を重ねてしまった。彼との恋愛はとっくに終わって色褪せているはずなのに、その彼の残像は容易に色褪せてはくれなかった。それ故、2月は彼を忘れるための消化試合のデートでしかなかった。冬×失恋の相乗効果はあまりにも凄まじいと、知らしめられた時でもあった。

そして、3月。お付き合いに至るまでの彼に出逢った。彼のスペックは【21歳】【T洋大学在学】【経営者】【165cm】【松村北斗似】【年収1200万以上】。最初の彼よりは見た目や学歴のスペックは劣っていたものの、派手に豪遊できる程の財産を持ち合わせていた。彼とは3月〜5月の2ヶ月程の短いお付き合いであったが、私自身のパーソナリティとしっかり向き合わせてくれる、そんな素敵な出逢いでもあった。7歳も年下であったが、まるで安心感のある歳上の男性のように、様々なフェーズで大切なことを諭してくれた。特に、「俺は○○のことは大好きだけど、○○は○○の人生を好きなように歩んでほしい。俺はいつでもここで待ってるよ。」という言葉が印象的であった。21歳の大学生が、これまでどんな恋愛をしたらこんな言葉を囁やけるのであろうと、思わず感嘆してしまった。そして、彼はパートナーシップを維持する上での「経済的安らぎ」と「精神的安らぎ」のバランスの大切さを教えてくれた。それを踏まえ、私はお金よりも愛が欲しいと心から思うようになった。お金は自分で稼げるけど、他者からの安心感や愛は何物にも代え難い。結果的には喧嘩別れであったため、最初の彼の時よりは喪失感に浸る程の錯乱状態ではなかった。良い意味であっさりと次の出逢いに進む心の余裕はあったのだ。

2人は若いからと言えども、一時の遊びの恋愛ではなかった。あくまでも、両者合意の上での結婚を前提とした恋愛であった。それ故、最初の選択では年収を重視した部分もある。しかし、お付き合いに発展した彼が、「経済的安らぎ」よりも「精神的安らぎ」が大事だと教えてくれた。最初の彼は、年齢を問わず相手の芯を見抜く大切さを教えてくれた。私はこれまで年代に拘りはなかったが、そんな彼らと出逢ってZ世代の歳下の男性とお付き合いをする良さや楽しさに気付いた。たまに垣間見える子どもらしい無邪気な姿にトキメキながらも、そんな真っ直ぐな目で自分だけを見つめてくれる純真さに心を打たれた。そして、アラサー特有の生き辛さを感じていた私に、ティーンエイジャーのように燥いで楽しんで心から笑えることが、どんなに愛しい空間かを教えてくれた。哀愁でいとになってしまったはずだが、7歳以上も歳下の彼らが与えてくれた教訓はあまりにも偉大であった。