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身体が喜ぶ長谷川あかりの煮込みレシピ

食いしん坊なので、小さい頃から料理本を読んだり、料理番組を見るのが好きでした。

最初に認識してファンになった料理研究家は、栗原はるみだったと思います。今だに現役で大活躍、もはや料理界のカリスマ。

はるみさんプロデュースの顆粒コンソメが好きで愛用しています。味に深みが出るのでとてもオススメ。瓶ごと冷凍保存しているので便利よ。

「男子ごはん」で人気者の息子さん、栗原心平ちゃんも大好き。真面目とひょうきんのバランス、癒し系(笑)
知った当時はまだ私と同じ小学生だった。はるみさんの私生活を紹介する雑誌の誌面に、ご家族で載っていたことをよく覚えています。立派になったねぇ。

インターネットが発達し、クックパッドがメジャーとなり、料理家の方々がSNSにレシピを投稿してくれるなんて、なんと良い時代になったのでしょうか。

昔は、レシピ本や「オレンジページ(通称:オレぺ)」「レタスクラブ」などの料理雑誌を買い、細かな手順と美しい写真を眺めて料理を作ったものですが、今の時代は時短やわかりやすさに重きが置かれている。動画も多い。

一昔前の料理研究家って、「専業主婦」「ハイソな奥様」みたいなイメージがメジャーだったけど、共働きの時代なので性別も年齢も様々で、親しみやすいレシピが増えました。ありがたい。

そんな中、ここ最近よく活用しているのが、料理家/管理栄養士の長谷川あかりさんレシピ。
簡単だけどオリジナリティがある、材料と手順が少ない、美味しい&身体が喜ぶ、と言うのがお気に入りポイントです。

料理レシピを見てやる気がなくなる時って、めちゃくちゃ中途半端な量(カップ何分の何とか何gとか)を指定されたり、手順や材料がやたらと多いことです。お菓子作りも嫌いじゃないのですが、材料を量る工程が最もおっくう。

Xに投稿されるあかりさんレシピは、写真4枚の中に材料と手順がシンプルにテキストで打ち込まれている。パッと見て理解しやすい。
自分にとって「材料が少ない」というのは、料理のハードルを下げる理由なのだなぁと最近実感しています。

上記Xの常夜鍋、最高です。料理酒と水を「1:1」、具は手羽中とキャベツのみ。鶏モモでも豚でも魚でもだしが出るならOKだし、野菜もなんでもいいし、豆腐やきのこ入れても合う。ポン酢や柚子胡椒で食べても良いし、そのままでも鶏のだしが効いていて美味しいです。

また、煮込み料理は小麦粉不使用 or 使うとしても少量というところも好き。
濃いめの味が好きな人には物足りなさもあるかもしれませんが、アラフィフの私にはちょうど良いし、とてもほっとする味わいなのです。

牛丼屋の冬定番メニュー「牛すき鍋」が好きだったのですが、今年食べたら「美味しいけど味が濃い…胸やけする…水を大量に飲みたい」と思ってしまいました。身体は正直。美味しいんだけどねぇ(きっとまた食べるけど)。

このようなスタンスが、多くの人に支持されるのだなぁと思います。誰もが取り組みやすいレシピに加え、食事への愛情溢れる投稿を見ていると、あれもこれも作ってみたい、という気持ちになります。

そんなあかりさんの、私が一生リピートすると思う、今冬のお気に入りベスト3煮込み料理と、大好きな味噌汁レシピを備忘録も兼ねてご紹介します。


🔸長谷川あかりさんの推し"煮込み"レシピ

🔹キャベツとミートボールのアイボリーシチュー

具はキャベツとミートボール(ひき肉・玉ねぎ)だけ。1時間煮込みます(ほったらかし)、ローリエの香りに癒される。

ポイントは、最後に小麦粉(大さじ2)&オリーブオイル(大さじ2)を混ぜたもので、とろみをつけること。
ホワイトソースは小麦粉&牛乳、中華は片栗粉&水でとろみをつけますが、オリーブオイルと水の組み合わせは初めて知りました。

長谷川さんが言う通り、「どこか遠い国の家庭料理の味がする(空想)」という表現がピッタリな味付けなのです。ベラルーシあたりとか?(適当)
オリーブオイル、おろしにんにくが良い仕事をしている。

キャベツがとろっとろになります。最初にバターで焼き付けてから煮込むので、風味も良いのです。レシピは牛豚の合挽きですが、鶏ミンチもイケます。

願わくば、キャベツの値上がり勘弁してくれ。スーパーで値段を見てギョッとすることが増えました。旬の白菜(お手頃価格)でも代用できるかな。

シンプルなのに食べたことのない味。クセになる


🔹豚肉のトマト醤油シチュー

SNSで作った人達からの大絶賛が止まない人気レシピ。簡単なのに本格的な味。「スープストックの東京ボルシチに似ている」という意見も見かけました。わかる。

具は豚肉(肩ロースブロック)、玉ねぎ、茄子。最後に茄子を潰してとろみをつけるという、天才的な技。1時間半、煮込みます(ほったらかし)。

初めて作った時、冷凍庫にいつ買ったのか謎の茄子の乱切りがあって、「もう味が抜けて美味しくなさそうだし破棄かな…」と思っていたものを活用してみました。全然美味しくできました。捨てなくて良かった、茄子も今高いしね、ありがとう古びた冷凍茄子!

トマトジュース(食塩不使用)を使うのも手軽。トマトと醤油の味付けは合うのだなー。豚ではなく、牛や鶏でも良さそうです。

フライドポテトも相性良しと思って、スーパーで買った割引のお惣菜ポテトを添えてみたら最高でした。お皿の底に、とろけるスライスチーズを仕込んだりすることも。チーズ、合うに決まっている。
パンにもご飯にも合います。老若男女に好かれるレシピ。

Xで「あかりさんレシピを作った」という投稿を読むのも楽しいです。皆さん家にあるものでアレンジされていたりして、参考になります。


🔹切り干し大根とトマトジュースのチキンカレー

「えっ?カレーに切り干し大根?」
発想に驚き、最初は好奇心から作りました。切り干し大根って、煮物以外で使ったことがない。
水で戻す必要はなく、さっと洗って細かく切った切り干し大根、鶏肉、トマトジュースを煮込むだけ(約10分)。

カレールウは不使用です。カレー粉(大さじ1)を使用。とろみは薄力粉(大さじ1を鶏肉にまぶしてバターで焼く)。

トマト缶使用

スープカレーのようにさらっとしていますが、切り干し大根の歯ごたえが良く、胃もたれしないヘルシーな一皿です。切り干し大根の可能性を知りました。
トマトジュースの代わりにトマト缶を使うと、もったりした感じになります。こっちの方が食感好きかな。

🔹フライパンで作る目玉焼き味噌汁

味噌汁が大好き&身体が喜ぶので、会社で毎日フリーズドライの味噌汁を飲んでいますが、週末の朝はたいていこれを身体が欲するようになりました。

ポイントは「だし要らず」「目玉焼きを焼いてから水を入れる」ところ。ごま油ハムが素晴らしい"だし"となり、好みの味わいです。

落とし卵にするのではなく、ジュウジュウ焼いて目玉焼きにしてから煮るという手順も、目からウロコでした。白身はやっぱり焼いた方がウマい。

ハムをベーコンに変えても、具を増やしたり変えても(キノコ類とか小松菜とか)なんでも応用が利きます。キャベツをたくさん食べられるのも満足感があります。

余っていたズッキーニ(黄)を入れた。スコーンにも合う


🔸参考:あかりさんレシピ連載

・BAILAの連載


・オレンジページの連載


🔸番外編:小林まさるさん

長谷川あかりさん以外で近頃ファンなのは、御年91歳のシニア料理研究家・小林まさるさんです。

息子のお嫁さんである、料理研究家・小林まさみさんのアシスタントからスタートしたという、前代未聞のキャリア。もともとは炭鉱や鉄鋼のお仕事を定年までされていました。

まさみさんが急なアシスタントを要していた折に、自宅で酔っぱらって良い気分だったまさるさんが「俺がやるよ」と軽い気持ちで引き受けたそう。当時78歳。すげえ!

男尊女卑が根強い時代に生きたはずなのに、お嫁さんのアシスタントを買って出る、という人柄が最高。料理は若い頃から好きだったそうです。飲んべえで、若々しくお茶目なキャラクターに釘付けです。

78歳の義父をアシスタントに採用、という決断をしたまさみさんもすごい。凝り固まった固定観念なんかアホらしいなと思える素晴らしい関係性です。

同じ家族でも、和田明日香さんが旦那さん(平野レミさんの次男)と結婚後、レミさんの元で修業して料理研究家になったのとは、だいぶ訳が違いますよね。
(和田明日香も平野レミも好きです。あとロック好きなので長男のバンドマン、和田唱も。奥さんは上野樹里、素敵な一族。 )

料理以上に、まさるさんの生き様に惹かれます。いくつになっても好奇心やチャレンジ精神を持つことって尊いなー。死ぬまで美味しいものを自分で作って食べる人生でありたいな。

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