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Yesterday in me

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思い出の中に探した昨日の私や過ぎてしまった懐かしい宝物。
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#エッセイ

言葉を見つけられないでいる*言霊を信じて祈りと変わらない日常を綴りましょう

言葉を見つけられないでいる*言霊を信じて祈りと変わらない日常を綴りましょう

1月1日はいつもの朝だった。

変わったことと言えばアマプラで「WBC侍たち~」の
テレビ番組を、家族で見ていたくらい。

どこもお正月の特番で、似たり寄ったりで騒がしいテレビ。

それならとつけた番組は、母の気に行った様子で、
訳の分からない野球用語はともかく、
ひとりひとりが孫であるかのように、
逐一自分なりの解説が止まらないことに、居合わせたみんなで驚いた。

「いつから野球好きになったの?

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いつもそこには愛しかないはず*一年の終わりに

いつもそこには愛しかないはず*一年の終わりに

一年が終わる。

note を乱読するのは楽しいことだ。

以前、読者の立場オンリーだった時分は、検索の嵐で、
知りたいこと、専門分野を専門的に教えてくれる方の記事を読みまくった。

Twitter(まだXと言い慣れない)も長年、面白く読んできたけど、
どんどんとフォルダの深層深く突き進み、時間だけが過ぎていく感じで、
やはり、読むというより眺めるか、記事を探すという感じに落ち着いた。

たまにス

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あなたはひとに公平にしなければいけない

あなたはひとに公平にしなければいけない

「あなたはひとに公平にしなければいけない」というのは
リアルにアドバイスされた言葉です。

一瞬(私ってそんなに悪い人間?)と
頭の中をクエスチョンマークが駆け巡りました。

驚いた表情をしたはずで、
何か言いたくなるようなこちらの思いを遮って、話を続けた。

「どんなにその人が大変で、どんなに可哀そうでも、
それは、その人が自分でなんとかしなきゃいけないことなんですよ」

目からうろこ、というの

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玉ねぎ30個の行方*父の思い出

玉ねぎ30個の行方*父の思い出

控えめに書いたけど、大小とりまぜてだから
きっとそれ以上な感じがする。

玉ねぎ30個以上入った一袋。

縁あって、
農家さんからいただいたのをいただいて、
我が家では食べきれないので(まだ在庫あるし)、
離れた親戚のところへ、まるごとおすそ分けに持って行った。

田舎あるあるの話です。

そして知る。

「毎年、お父さんがこうやって一袋持ってきてくれてたのよ」

「(!!)そうなんですか?」

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ワイルドに行こう*日曜日はまだ遠い

ワイルドに行こう*日曜日はまだ遠い

昨日は月曜日で、明日はようやく水曜日だ。
時の流れは早く、
そしてどうしようもなく、
長い道のりに感じる時さえある。

困ったものだ。

音楽や匂いは記憶層を刺激する。
ふと流れたメロディーに「あの頃」というものを思い出す。

あの頃はアイドルグループに元気を貰った。

なぜアイドルグループが好きになるかというと、
ひとりひとりの違った個性が、
まだ定まらないこちらの個性の渇きを、
分担してくれる

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俺は捨て石になる覚悟で生きていく

俺は捨て石になる覚悟で生きていく

世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない

何かの時にはヒョイと心の中に浮かんでくる疑問だ。

子供の頃は、世界中が文化的な生活ができるようになる必要があるから、
そんなことは無理だと単純に考えていたけれど、
大人になればなるほど、その考えの根底はグラグラゆれる。

幸福は裕福な生活でしか味わえないし、ありえないと思っていた。

しかしお金持ちというのは、その分いろんな責務が伴うの

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長年のリンダリンダ問題*ザ・ブルーハーツ

長年のリンダリンダ問題*ザ・ブルーハーツ

修学旅行の時に新幹線の同じ車両で
ブルーハーツに会ったと高校生男子が興奮するように話してくれた。

(リンダリンダか)

ブルーハーツのその曲は衝撃的だ。

男子には特に彼らの信奉者が多い。

セックス・ピストルズを思い出したが、
たとえば【God save the Queen】は少なくとも
神というどこか洗練される気持ちの歌詞から始まるが、
【リンダリンダ】はドブネズミから始まる。

時代はバブ

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I love you はひとりごと*放送禁止曲*サザン原由子

I love you はひとりごと*放送禁止曲*サザン原由子

心というものは不思議だ。

何と連動するんだろう?

思春期の頃はお決まりの
「なんのために生きているのか」
「なぜ生きているのか」というような、
自己の存在に問いかける。

誰しもが考えることなんだというのは年を重ねて知る。

「私は一体何者なのだ」というような
かっこいい命題。

誰もが皆明るく見えるその同級生たちも先輩も後輩も
明るく見えてたけど、みんなそのような思いを抱えているのだ。

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昭和の相聞歌*ガラス細工の恋*村下孝蔵&明菜

昭和の相聞歌*ガラス細工の恋*村下孝蔵&明菜

ダラダラと意味なく書ける私から見ると、
平安時代の万葉集なんかに登場する恋の歌は好きだ。

誰かを想って妄想しまくりの時代に、
言葉は平安貴族の優雅な、濃密な時間を
過ごすための誘惑なんだろうと思う。

すごく欲求に誠実。

ラブレターを貰った記憶は二度しかない。

そのうちの一度は「たまには手紙が欲しいな」と、
遠回しにねだった作戦の成果だ。

その手紙は何度催促しても届かず、挙句の果てに
「お

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抱きしめてあげたい少年の瞳*レイフ・ギャレット

抱きしめてあげたい少年の瞳*レイフ・ギャレット

最近、私は金髪づいている。

何か差別的な物言いに聞こえるかも?

侮蔑的な印象も受けるのかな?

でも、それは受け取る人だけの問題で、
私には関わりのない感情だ。

そういえば「外人」という言葉は
良くない印象だとか、差別用語の部類にも
入るのだと耳にしたことがある。

「外国人」を短く発音しやすくしただけと思うが、
「ガイジン」という響きは良くないらしい。

それとも外の人、中の人と、
何か心

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