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育休を取りやすい環境を作るために個人が出来ること。育休の先輩から聞いた。


自分も育休を取っていますが、以前に育休を取った先生と話す機会がありました。
その先生は大変尊敬している先生なのですが、
その話の中で
「育休を取りたいけど、取れないかもしれない」若手の方
「育休を取らせてあげたいけど、取らせてあげられる状況でない」と感じている管理職の方に

伝えたいなと思う話がありました。
どんな人がそのような話をしているのか、わかったほうがよりイメージがし易いと思うので、
その先生の尊敬している部分とともにご紹介したいと思います。

尊敬している人のいいところを探すのは自分の勉強にもなりますよね。
皆さんのまわりには尊敬する人はいますか?
noteを書く機会に恵まれて、
色んなことから学ぼうという意識がこれまで以上に高まっています。
自分なりの解釈はどうか?
そこからの学びはなにか?
経験からだけではなく周りの人からも学ぼうと思いました。


立ち位置は違えど変化を起こしていく

育休を取得するといっても、それまでにはいろんな変遷がありました。
先輩が若手のときには、まだまだ医者の働き方改革なんてものはありませんでしたし、
自己犠牲して、患者を救うべきという風土が存在していました。
育休が取れるようになってきたのは、全国的にもここ最近の話ですよね。
本当にいい時代になってきたなと感じる。と。

先輩は、組織の状態も大切だ、とおっしゃっていました。
だから、
・若手のうちは、いろんな仕事に頑張ること
・上司になったら、自分から変わっていくこと

が組織における、自分の立ち位置として大切なことのようです。

若手の場合

うちは、忙しすぎて、育休とりたいなんてこと言い出せそうにもない
と、感じている、男性には(医療界にかぎらず)
まず、個人とて動き出すのも大切と先生は説きます。

先生は臨床以外にも、研修医との勉強会や、研修医のリクルートにも関わっています。
また、科としての仕事も先輩くらいの年次になってくると増えてきます。
その活動の一つひとつに全力投球する。というのが先輩のポリシーでした。

その活動で、自分にメリットはあまりないかもしれない。
しかし、組織にメリットがあれば、いずれ自分に返ってくる
研修医が増えて、病院全体が活気が湧いてきたら、医者も増えて、育休が取りやすくなる、とか
科の魅力が増して、医者が増えるとこれも育休が取りやすくなりますよね。
回り回って、この仕事は自分のためにやっているのだ、と。
そういう、マインドセットをもってどんな仕事にも精力的に活動されていたのかと思うと、脱帽でした。

こうやって、自分が頑張っていれば、周りもそれにしたがって、ゆっくりではあるけど、
変わっていってくれる。
もちろん、急には変わりません
地道な作業です。
しかし、誰かがやらないといけない仕事。
歯がゆい仕事ですが、徐々に変わってくれていくと信じて
実際、後輩たちも以前にもまして、臨床、教育と熱心にやってくれる子(自分も含めて)が増えたようです。

やっていたことが報われたな、と思うのは、数年経ってから
時間が経ってからわかるものです。
今、先輩はすごく幸せです。
実をむすびつつあります。
そんな事を育休取得から感じた、と。
聞いて、胸が熱くなりました。

管理職の場合

人もすくないし、育休を後輩に取らせてあげたいけど、制度も余裕もない
と、感じている上司の方に対しては。(医療界以外も)
自分から変わるのが大切だと、先輩は説きます。

組織というのは、上司が変われば劇的に変化します
上司が変わればというのは、人が変わればということではなくて、
考え方の話です。
上司が育休をとっているとか、長期休暇をとられるとか。
組織にとっては非常に大きなインパクトです。
若手から変えていけるのは、せいぜい地道なことしかありません。
最終意思決定権は上司にあるからです。
この権力を行使すれば、組織は劇的に変わります。
理解のある上司が増えてくれると嬉しいし、自分はそうやって後輩に示していきたい。と。

上司としての先輩が、この考えでいてくれる組織に所属している私は恵まれた存在だなと思いました。
前例がないと、なかなか動きにくい業界は多数存在し、医療界はそのうちの一つだと思います。
前例を作ってくれる先輩が多数所属している組織で、すごく嬉しいです。

この先生と話して、
「やっぱりすごいな!」
と、思いました。
考えていることが壮大で、常に俯瞰して見ている。
そんな先輩になりたいと思ったし、この先生がすごい所はまだまだあります。
育休と取るということは、周りに認められる必要があるかもしれません。
(育休が発展途上だった時期のことです。徐々に取ることが普通の文化になりつつあり嬉しい限りですが)
この先輩の魅力や尊敬する部分を改めて自分で考えてみました。
自分がそんな先輩になるために。

こんな先輩になりたい!

先輩のすごいところはこんなところです。
・後輩想いであるころ
・情熱的であること
・臨床以外にも様々な仕事をされていること
・周りを巻き込む力
一つ一つを自分なりに考察してみたいと思います。

・後輩想いであること


先生は、本当に後輩想いだと思います。
育児をしながら、臨床って本当に大変だと思います。
しかし、教育にも熱心なのです。
それは後輩想いであるからが故なのでしょうか。
いつも、臨床で困った時には相談に乗ってくれますし、根拠の論文や教科書を引用して正しい知識を教えてくれます。

また、困っているときって、相談してよいかも迷いますよね。
「こんなこと聞いたら、バカって思われるかも」
そんなこと気にしない、器の大きさであるとともに、定期的に困っていることがないか聞いてくれます。
この働きかけが後輩にとっては助かったりするんですよね。
「・・・(迷っている)どうしたらいいんだろう」
「なんか困ってることないか?」
「・・実は、、、」
と言った具合に、いつも助けられています。

また、当直が一緒になった時や、仕事が一緒だった時も
いつもfeedbackをくださいます。
先輩からのfeedbackって、なんか小言見たいで嫌なんじゃ?
と思っている方もみえるかもしれませんが、
私は望んでいますし、結構若手はそれを望んでいるものです。
勉強、修行しにやってきているわけですから。

そんな乾いた砂漠に水を注いでくれるのが、この先生なんです。

後輩想いだったら、さぞ、子供想いなんだろうな。

・情熱的


仕事にしても家事にしても、やろうと思ったことを成し遂げるには情熱が必要だと思います。
もう、この先生は、情熱とか語らなくても、見るだけでわかる、情熱で溢れています。
どんな経歴を歩いてきたら、この情熱が生まれてくるのだろう。
それは、学生時代の部活かもしれませんし、研修医や若手時代の経験からかもしれません。
私はこの先生が、凹んでいる、元気がないところを見たことがありません。
隠しているのか、それとも、苦痛を苦と思わない強さなのか。
いずれにしてもすごいことだと思います。
尊敬しています。

家事も育児も、仕事と同等かそれ以上に大変ですよね、
仕事で疲れたときも、家事育児をやってのけるには気持ち、特に情熱が必要なんじゃないでしょうか。

・周りを巻き込む力


なにか活動をして、なにか変えようと思うには、周りの力は必須ですよね。
この先生は周りを巻き込む力も持っています。
周りにいる私としては、なんだか、やりたくなるんですよね。
指示が明確で、リーダーシップを持ち、グイグイ引っ張ってくれる。
先生の上司にもどんどん意見をいい、後輩を守ってくれる
さらに、後輩がやりたいと言ったことは理由が正当であることを確認さえすれば、自由にやらせてくれる
そんな度量を持った先輩です。
次の理由にもリンクしますが、周りを巻き込んで、そういう空気を作るのが得意なんだと思います。
育休もとってしかるべき。
もちろん育休を取りやすい伝統が育休には必要かもしれませんが、先生も取りやすい人柄であったということにつながっています。
周りを巻き込んでムーブメントを作っているんでしょうね。

・いろんな仕事もしている


臨床、教育、家事、育児どれも大変だろうということはこれまでにも書きましたし、自明のことと思います。
それ以外にもこの先生は取り組まれています。
研修医を増やすための臨床研修センターとのタッグや、開催している勉強会のリーダーなど。
どこにそんな時間があるんだろう。
考えも付きません。
その活動は、当科にかぎらず、病院全体の力にもなっていると思います。
そのように、様々な活動を、
自分の利益を度外視した活動は応援を呼びますよね。
育休などの制度も、組織として整えていかないといけないものだと思います。
先生みたいな、周りの利益のためにも動ける存在であれば、
その人のためにも頑張りたいというふうに思うのが、人間の心理だと思います。
give&take
先生にとって、giveしている感覚はないのかもしれませんが、
GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 アダムグラント
こちらの著書にも出てきますが、この先生は確実にgiverですね。
takeが育休であり、周りからの理解がいつの間にか降り注いているのだと思います。

こんな素敵な先輩が他にもたくさんいます。
自分は人に恵まれていると感じます。
偶発的に恵まれているのではなくて、それなりの努力もしていますが、
懸命に仕事をしていれば、そんな出会が巡ってくると信じています。

みなさんには理想の先輩っていますか?

この先輩みたいな人になりたいと努力をして、人間を磨いていきたいなと思っています。

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