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#3C登場人物
#51 Alexの採掘チーム
そのままいよいよ洞窟に入るかと思ったが
Alexの部屋を出ると、すぐ近くで
8人くらいの大人たちが談笑していた。
Danを含む、年配から青年までの7人の男性と
Alexより少し若いくらいの女性が1人だった。
そのうちの奥の3人が私達に気付き、
全員がこちらを向いた。
「Alexさん、おはようございます!」
「キャプテン、おはようございます!」
「Alex、おはよう。」
皆が口々に挨拶をした。
#49 Alexの部下Dan(ダン)
嬉しくて浮足立ったOliviaと私、
AlexとPierreの4人は街の扉へ向かった。
扉を抜けると、
トルコのカッパドキアを思わす
巨大な岩山、無数の穴があった。
その迫力ある岩山に
私とOliviaは圧倒されていた。
「おぉ~。たくさん素晴らしい石が
眠ってそうなとこですねぇ。」
遠くに見える洞窟にPierreは興奮気味だった。
「足元、気を付けてね。
そんなにきれいに整備はしてない
#43 可憐なメタルローズ
Oliviaが次に取り出したのは
小さな一輪の花だった。
しかし、自然の色とは思えないほど
輝いていて金属のような質感だった。
「これも、持って行ってって
言われたものよ。」
「これって薔薇の花?」
「そうよ、メタルローズっていう名前の
薔薇の花よ。」
「確かに、すごいメタリックだよね。
でも、メタル感すごいのに
どこか可憐な感じするよね。」
「そうよね~。
薔薇特有の繊細な感じ?
#39 銀の手が持つ預言者の珠
「さて、そろそろ街に戻りましょうか。」
私たちは来た道を帰り始めた。
公園を出て少し行ったところで
後ろから年配の女性に声を掛けられた。
「お嬢さん方、占いはいかが?
たぶん、聞いた方が良いねぇ。」
Oliviaは嬉しそうな顔で振り返った。
「占い!?
ねぇ、ママ、寄ってっていい?」
「えぇ、すぐ済むならね。」
少し呆れたような表情をしながら
先を歩いていたOliviaのお母さんが戻
#31 鉱石商のPierre(ピエール)
またあちらの世界へ戻った。
Oliviaのカフェのある広場へ向かいながら
季節はさほど変わっていないと感じ
時間のスピードが4倍だとは思えなかった。
Oliviaのカフェに着いたが
Oliviaの姿は見当たらない。
カウンター内にいたOliviaの父親に
聞いてみた。
「こんにちは。Oliviaってすぐ帰ってきます?」
「やぁ、君か。Oliviaは今、
Eveのところに行っているよ。
で
#26 儀式用品店オーナーLeonardo(レオナルド)
1人で街を散策し始めた私は、
まずは前回Rajeepに最初に案内してもらった
鳥類専門店を目指した。
確かこの辺りに鳥類専門店があって…
あ、あった!
通りからも
甲高い鳥たちの鳴き声が聞こえる
鳥類専門店を通り過ぎ、
そのあとに行こうとしていた
鉱石店を目指した。
この通りを左?
いや。右だったかな?
とりあえず右に曲がってみた。
元の通りから数歩歩くと
先の道がすごく細くなっているのが
#23 薬屋のLily(リリー)
Oliviaと私は
Jackの家のすぐそばにある
薬屋さんに向かった。
Olivia、肘、大丈夫?
痛むの?
Oliviaの肘は少し赤く
少し腫れている程度だが
直径4,5㎝ほどの大きさがあった。
う~ん
触ると少しピリピリするくらい。
Jackさんに言われるまで
気付かなかったくらいだから大丈夫よ。
Oliviaが
ここよ、と入っていったのは
私たちの知る薬屋さんのイメージとは
随分かけ
#21 教授のJack(ジャック)
Eveの家を後にした私たちは
その町のメインストリートまで
戻ってきた。
確か…このお家だったかしら。
Olivia、来たことあるの?
来たことはないんだけど
何か扉やあなたの世界から来る人のことで
面白いことがわかったら教えてくれって
お家の場所を聞いていたから。
表札はなかったが
インターホンを押してみた。
…はい。
あ、えーと…
Jackさんのお宅でしょうか?
…あぁ。
えっ
#16 魔女の奥様Eve(イヴ)
ここがEveのお家よ。
あ、ねぇ。あれ、見てて。
Oliviaの視線の先に目をやると
垣根の隙間から
1人の婦人が3人の小さい子供たちと
楽しそうに話しているのが見えた。
婦人は一輪の薔薇のようなものを
指揮みたいに振りながら
1,2,3…と言うと、
なんと、すぐ近くの薔薇が次々と咲いた。
子供たちは喜びの声をあげ、
婦人は満足そうに笑っていた。
余談だが、実は、
ギャラリーの名前の「3
#11 時の鳥の七彩の翼
Rajeepが行きたいお店だと
連れて行ってくれたのは鳥類専門店だった。
サイズや形、色もさまざまな羽根と
その羽根で作られた雑貨、
大小様々な鳥かごが雑多に置かれていた。
鳥籠は空のものが多い割には
妙に騒がしかった。
鳥たちも色とりどり・様々で、
なんだかめまぐるしかった。
Rajeepはなぜか空の鳥籠の1つを
難しい顔をして覗いていた。
どうしたの?
ここには、見えない鳥が鳥がいて
#10 インド人Rajeep(ラジープ)
Oliviaが手を振る先から
1人の男性が小走りで
こちらへ向かってきた。
どうやらOliviaの知り合いのようだ。
そのまま一緒に店内に入ってきた彼を
Oliviaは私に紹介してくれた。
彼はRajeep(ラジープ)。
3か月くらい前にここに来たのよ。
Rajeepは中肉中背という感じで
くせ毛っぽい黒い髪は短く整えていた。
Oliviaの4つ上、つまり27歳らしいが
年相応、気持ち少し
#8 オーロラ色のランタン
そろそろカフェに戻らなきゃ!
私達はOliviaの紹介してくれた雑貨屋を
あとにした。
カフェに戻る道中、
明るい昼間だというのに
手に持ったとても小さなランタンを
見つめながら歩いている女性がいた。
私は声を潜めながらOliviaに尋ねた。
ねぇ、Olivia。
こんな明るい中でランタン見つめて、
あの人って何してるの?
あぁ、あれね。
あれは普通に光るんじゃなくて
オーロラ色に光るラ
#3 魔女のカフェ店員Olivia(オリヴィア)
扉の先の道路をまっすぐ歩いていくと
小さな広場のようなところに出た。
人はまばらだが
みんなそれぞれゆっくり過ごしている
といった印象。
興奮気味に
挙動不審な動きをしているのは私くらいだろう。
来てはみたものの、どうしようかな…
と戸惑っていると
後ろから綺麗な女性が話しかけてきた。
彼女の名前はOlivia(オリヴィア)。
ダークブラウンの軽くウェーブした髪と
すらりとした長身は、まる