#エッセイ
壮大な遊び場だと思うようになっていた
『人生は壮大な遊び場』
そう考えるに至ったのが一年前ほどの前のこと
楽しくも、苦しくも、総括してみれば
壮大な遊び場で、人生劇場を演じ切ることができるのかどうか
ということなんだろうな、そんな気がした
考えてみれば、昔から父がそう言ってきたはず
それに気が付いたのが一年前だ、遅いな
割と最近のある夜
生きていれば
そりゃいろんなことが降りかかってくるから
苦しくて辛くて
どうにもならなくて布
センター試験を受験している4年前の自分への手紙
2014年の1月、19歳の菜々へ
4年後の私です。23歳になりました。センター試験1日目、お疲れ様です。私の記憶が正しければ、浪人の年のセンター前日に38度の熱が上がって、絶望感の中受験しましたね。薬で熱は下がってるものの、なぜか寒い恰好をして、なぜか教室は暖房もつかなくて、隣の席の人は貧乏ゆすりが激しくて、なんだか不調の中受験しましたね。
点数はギリギリだけれど、勇気を出して第一志望の千葉大
「ねぇねぇ」って、いいな
きれいな風景に会ったとき、ひとり占めしていたくなくて、誰かと一緒にみたくなる。きれいなままを、大好きなひとに見せたいと思い、使い慣れないカメラであれこれしたり、したくなる。
中層階のオフィス、廊下のつきあたりにある大きな窓からは、比較的低めのビル群と、すこし向こうに東京タワーが見える。冬になり、あっというまに陽が落ちていく様も。
夕暮れ時、息抜きのお茶を淹れに立ったついでに、同じ部署の子を呼びに
きれいなのはきれいな言葉だけじゃない
小学4年生の時に、祖母について書いた作文が、市だか県だかの文集に載った。
祖母が入院し、そのお見舞いに行った時のことを書いた作文だ。「早く元気になってほしいです」。そう結ばれた文章を読んで「涙が出ちゃったよ」と、先生はほめてくれたけれど、私はちっとも嬉しくなかった。
実のところ、私は祖母のことがあまり、というか全然、好きではなかったし、早く元気になってほしいなんて、1ミリも思っていなかった。そ