キッチンタイマー

小学六年生から中学三年生まで不登校でしたが、高校や大学へは行き、社会人になりました。そ…

キッチンタイマー

小学六年生から中学三年生まで不登校でしたが、高校や大学へは行き、社会人になりました。その他、打倒ボーダーコリーを目標とし、主に健康的な食生活と睡眠を意識しています。噂に尾ひれが付きつづける日々に震えながら、5分くらいで読めるエッセイをほぼ毎日な頻度で投稿します。

マガジン

  • 10人くらいからスキって言われたエッセイ

    みなさまからスキ! と、された記事を集めております。総集編です。

  • 叫びたいシリーズ

    心の叫びや、一度でいいから言ってみたいことなどが書かれているノートたち。

  • 恋人の話

    恋人の登場するエッセイです。 ちょっと出てくるときも、がっつりメインの時もあります。 このエッセイの存在は恋人にはバレているようです。

  • 手探りでやるTRPGまとめ(ゲームキーパー・GM編)

    ゲームマスター? ゲームキーパー? そもそも、役職振られるときは「ゲームマスター誰やる?」って聞かれるのにルールブックにキーパーってあるし、ゲーム中もキーパーって呼ばれちゃう! ダメダメ、なんか訳解んなくなってきた、でも、一回やっちゃえば大丈夫だよね! 次回:モブの立ち絵で一時間迷ってる件

  • 大学生のキッチンタイマー

    大学時代に書いたエッセイの中で好きなものをまとめます。10作品くらいセットにしたいと思います

最近の記事

  • 固定された記事

キッチンタイマーをお探しの方へ。

台所に置く、勉強に使う、など。様々な用途のタイマーを探していたにもかかわらず、このページにたどり着いてしまった方へ。 せめて、お役に立てますようキッチンタイマーのリストをまとめました。 ご利用ください。 2023年2月26日:追記 タイマーのおすすめコメントを追記しました。

    • Mについて

      私にはMという友人がいる。 高校生の時、私を外に連れ出してくれた人だ。 外、というのは私にとって未知の世界だった。友だちと遊ぶ、というのは近くの公園ぐらいなものだった。それも小学生の時の話だ。中学生が不登校だった私は、家族以外の誰かと外に出かける経験やきっかけもなく高校に進学した。 そんな私を遊びに誘ってくれたのがMである。 カラオケに行った。横浜に行った。服を見に行った。お化粧をした。とにかく未知のものにたくさん触れる日々で、Mとの思い出は一人だったら絶対にやらなか

      • スーパーに行きました

        気遣い能力が地に落ちてしまうことがある。 先日、妻と一緒にジムへ行き、バラバラに帰ったのだが私はスーパーで明日のパンと昼食を買った。そして帰ってパンを寝室に放り投げ、昼食を出すと妻から「私の分は!?」と言われた。 「無いよ。いる? ざるそばかエナジードリンクがあるけど」 「カスの二択」 この出来事は妻にとってはなかなかインパクトがあるものだったらしく、「スーパー行くなら言ってよ」と言われた。私は了承したが、何も意地悪で何も言わなかったわけではないのだ。 ジムを出たあ

        • ゲームはまだ積んである

          約5年前に買ったプレイステーション4が、人生初のプレイステーションである。 ゲームボーイアドバンスSPから始まった私のゲームの歴史は、まずポケモンがあり次にマリオやゼルダの伝説といった任天堂のゲーム機で遊ぶならこれだよねというゲームが揃っていった。DSへ時代が移り、相変わらずポケモンやマリオが主軸で、その合間にアイシールド21のゲームとかトモダチコレクションやどうぶつの森、高速カードバトルカードヒーローとかリズム天国、カセキホリダー……は友達から借りたんだったか。年に二回、

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        • 10人くらいからスキって言われたエッセイ
          400本
        • 叫びたいシリーズ
          6本
        • 恋人の話
          71本
        • 手探りでやるTRPGまとめ(ゲームキーパー・GM編)
          10本
        • 大学生のキッチンタイマー
          9本
          ¥100
        • 詩人と歌人に憧れて作った短歌
          9本

        記事

          世界のすべてが嘘だとしても

          厳密には私の先祖は消息が不明である。 祖父が北の、非常に土地の問題が厄介な地域付近の出身である。更に名前はあまりにも無難な日本人の名前であり、餅屋に養子として引き取られて祖母と出会い父が生まれた。 なので正確な私の遺伝的なルーツは謎に包まれている。家系図としては餅屋なのだが、遺伝子の話をするともしかするとそれなりに厄介なことになっているのかもしれない。 ふとした拍子に先祖供養の話になった。私は墓参りをしたことがない。祖父母より以前の先祖の墓というものを私は知らないのだ。

          世界のすべてが嘘だとしても

          グニャグニャで走る

          スポーツジムにいる。 ランニングマシンに乗ってダラダラ走る。時速七キロ、軽いジョギング程度の速度。手をだらんと下げてフラフラ走る。時折手を前に伸ばしてゾンビみたいにしたり、今度は下げた手をヒゲダンスみたいに動かしたりする。顔も変顔にする。唇をツンと尖らせて、ふてくされた顔を作る。 そうそう、この感じ。走るとき私はいつもこうして走っていた。 小学生の頃、週末になると両親は外に出たがった。ランニングをするというので、私はゲームをしたいというと、自転車でもいいからとか意味不明

          グニャグニャで走る

          雰囲気で召喚してます。

          iPadは、画面にかかっているカバーを取るとすぐに画面がつき、私の顔を認識して勝手にロックを外すので画面を下から上に指でなぞるとすぐに幕が開く。そして、前回プレイしていたゲームの画面が表示される。 遊戯王。デッキからカードをドローしてモンスターを召喚するゲームだ。最近はデジタル化され、iPadやパソコンでも遊べるようになった。ドロー! 召喚! 効果発動! 特殊召喚! ターンエンド! 今回のエッセイを読むのに必要な知識はこれだけである。遊戯王のルールは一見複雑で、実際複雑と

          雰囲気で召喚してます。

          最新作から遡る

          25歳になるまで、ジョジョの奇妙な冒険を一切見たことがなかった。 一切、というと流石に嘘になるか。 「だが断る」というコマは知っていた。それだけだった。スタンドとかもよくわからなかった。銀魂で、背後霊を使役しているキャラクターが出てきたときに銀さんが「あれは、スタンドっ!」とか言っていたが、なんのことだか分からず、ジョジョのネタということだけはわかった。 そうして、ジョジョの奇妙な冒険はサブスクリプションで見られるようになった。問題は、どこから見始めるか、ということであ

          お疲れ、5年前の私。

          最近、大学時代をよく思い出す。特に、大学時代をともにした友人と話していると、自然と大学に通っていた時の記憶が蘇ってくる。遊んでいるときにも、確か前にもこんな事があったな、なんて思うときはだいたい大学のキャンパスもセットだ。 私は、勉強が好きだった。だった、と過去形で書くのは、今はあんまりアカデミックな勉強をしていないからだ。でも、例えば大学時代の友達とウミガメのスープ(水平思考クイズ)で遊んだりすると、昔にも同じゲームで遊んだことを思い出す。そしてついつい「エピソードはよく

          お疲れ、5年前の私。

          体調不良、継続中

          意味がわからないくらい体調を崩している。 目が覚めると、体の感覚がぼんやりする。インフルエンザに罹ったときのような、体の外側に膜が一枚あって何に触れるにも手応えが薄い。 体温を測ってみたが熱はない。平熱のまま、とにかく体が不調だ。吐き気や倦怠感もある。横になると吐きそうだし、座ると怠い。 昨日はもっとひどかった。これに加えて、外の音がとにかく大きく聞こえる。電車の音、鳥の鳴き声、あるいはこれまで聞こえていなかったような車の音、パトカーのサイレン。エアコンの音。目をつむる

          体調不良、継続中

          前髪との攻防

          ワックスを付ける。 付け方がよくわからないので動画を見る。 いくつか見たが言っていることはおおよそ同じだ。 手のひらにタピオカ(あるいはそら豆などの豆)くらいの量のワックスを取り、手によくなじませて、後ろ側から順に下から搔き上げるように根本までつける。頭の上まで来たら、ワックスをもう一度同じ量を手につけてなじませ、今度は耳のあたりから頭頂部に向けてやはり根本までしっかり行き渡らせる。このとき、前髪は触らない。 髪の毛全体をしっかり逆立てて、手に残った僅かなワックスで前

          リュックの買い替え時です

          同じリュックを10年ほど使い続けている。 高校時代か、大学進学ぐらいで買い替えた。 リュックにはこだわりがある。まず、ノートパソコンが入ること、パソコン用のポケットがあると好ましい。次にスケッチブックが入ること、これは高校から大学にかけて、学習用のノートをスケッチブックやA3の紙でやっていたからである。この2つはマストであった。 更に今のリュックは文房具的なものをいれるポケットと、手帳を入れるポケットがそれぞれついている他、リュックの側面にペットボトルを入れるポケットが

          リュックの買い替え時です

          夢にはまだ伸びしろがある

          明晰夢を見た。 気がついたら世界中の人の身体と意識がランダムに入れ替わってしまい、自分も意識が別の体に乗り移っている。街は大パニックだが次第に落ち着いていき、見知った顔を見つけては声をかけて「あなたの体を知っている者ですが、どなたですか」と話しかけるような世界になっていた。 ……絶対夢じゃんこれ。 夢というのはかなり無理がある設定でも、見ている最中は不思議と実感が湧かないものだ。目が覚めてから「なんであんな出来事が起こると思ったんだろう」と首を傾げることもある。さらにそ

          夢にはまだ伸びしろがある

          帰省する妻、戻る妻。

          妻と私は人間で、言葉が通じる。 なので、怒鳴り合いの喧嘩はせず、基本的に話し合いで解決する。 妻はじっと私の顔を見つめ、右手の柔らかい指でそっと私の頬に触れる。 「……おヒゲ剃りな」 「……はい」 このようにだ。 私はヒゲを剃る。電気シェーバーでウイイインと剃り、顎、頬、鼻の下のヒゲを剃った。そして、また妻の前に座る。終わりましたが? という顔をして頬を見せる。 妻はまた私の顔を見て、今度は端から端まで見回しす。そして、右手の指で私の頬に触れる。 「バツ!」

          帰省する妻、戻る妻。

          殺意の針を向けながら。

          ピピピピ。 体温計が鳴る。 37.1℃ この、高くも低くもない体温。ここが、一番しんどい。平熱が36℃前半の私にとってこの微妙なあがりかたにおける、別に数値上は大したことのないここが一番山場なのである。ここから、上がるかもしれないし、下がるかもしれない。そして、実際問題、体は怠い。咳も出るし、鼻水も出る。 布団で横になっている。 一週間ぐらい、ただの風邪に悩まされている。 体力をただただ使い、薬を飲んで寝てもなおしんどいという状況において私に残った感情は……殺意で

          殺意の針を向けながら。

          風邪はゆっくりやってくる。

          風邪をひいた。 金曜日のことだ。 朝起きた瞬間、強い痛みが喉を走った。唾を飲んだだけなのに、口の奥が削られるかと思った。枕元の水を飲む。まだ痛い。喉を何かが通過すると痛い。 枕元に置いてある朝ご飯用のパンを見た。私はいつも、前日の夜「明日のパン」という明日を頑張るためのパンを買っている。 食べられないのでは? この喉で固形物を口にしたら、小麦粉の塊に喉が破壊される気がした。 時計を見る。九時半過ぎ。私は午後から出勤なので全然余裕だが、職場に欠席の連絡をいれる。LIN

          風邪はゆっくりやってくる。