ひらかわひろこ

ひらめと呼ばれています。 9歳、7歳、4歳の三児の母で、小さな田舎の村に暮らす村人です…

ひらかわひろこ

ひらめと呼ばれています。 9歳、7歳、4歳の三児の母で、小さな田舎の村に暮らす村人です。地域づくり会社の代表兼POST GARDEN店主。 愛すべきドタバタな子育ての日々。子どものこと、母であること、家族のこと、自分の育ち、夫との関係、地域のことを深堀りして書いています。

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記事一覧

甘えたいの

今朝の出来事。 次男、小学2年生が、玄関でランドセルを背負っている。 夫が車で送っていくので、玄関の先にはエンジンのかかった車。 夫も小学4年生の長男も、車にすでに…

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「聴く」ということ

聴いていますか?人の話を聴いていますか? 自分の話を聴いてくれる人はいますか? おしゃべり好きな方々は「イエス!」かもしれません。 これは、とある日の私の息子と…

楽しい子育てをしたい!受け取って愛!そんな「POST GARDEN」

子どもと一緒に、気兼ねなくお出かけしたい。 外には遊べるお庭があって、冬は暖かく、夏は涼しい場所もある。もちろん、おいしいご飯と飲み物も。 子どもたちは、おもい…

子どもはかわいいけど、子育てはしんどい

赤ちゃんを授かって、1人の女性から「お母さん」になった時。 こんなに愛おしい存在が世の中にあったのかと驚き、抱っこしているだけで涙が出るほど幸せ、というそれはそ…

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いやいや、めんどくさいんだってば!!

ほぼ毎日のペースでお送りしている我が家の風景。 だって毎日事件が起きるから。それが子育て中ってなもんだから。 というわけで、今日もお送りします。「我が家の風景」…

ピザ食べたい

「ピザ食べたいなぁ」 「いいねぇ」 「前に食べたピザおいしかったよね!」 「前に食べた?あ〜、あのピザ、おいしかったよね!」 「ド○ノピザでもいいや」 「ド○ノピザ…

大丈夫じゃないんだってば!

今朝の出来事。 小学1年生になりたての次男。いつもよりのんびり起きてきて、学校の準備中、宿題が終わってないことに気づき、「今からやるー!」と。朝ごはんはお弁当に…

ミッションは「ありのまま」

人生のミッションにぶち当たった。これが私のミッションだ。子どもたちを「ありのまま」に育てること。その傍らにいる大人たちも「ありのまま」でいること。 「ありのまま…

父が死んで、わかったこと

2020年10月24日、母の誕生日に、父が死んだ。 四十九日は、12月11日。その日は、父と母の50回目の結婚記念日だった。 母は「結婚した時に、この人のお葬式は盛大にするや…

父が死んだ 5

2020年10月24日、父は病院で息を引き取った。 父は、葬儀屋さんと共に自宅に帰ってきた。仏壇の前に寝かされ、絶やしてはいけないと、ずっとお線香が焚かれていた。その傍…

父が死んだ 4

父の危篤の連絡を受け、病院に着いたのは2020年10月23日の早朝だった。 ICUのベッド上の父の顔を見た後、姉②と姉③のいる病院近くのホテルに部屋をとり、ひとまず休憩し…

父が死んだ 3

2020年10月22日。父が危篤と連絡を受けて、急いで病院に向かった。 車で約10時間の道のりを、少しの休憩だけで、夫がずっと運転してくれた。そのおかげで、22時に家を出た…

父が死んだ 2

2020年10月24日に父が死んだ。最後に会ったのは、その一年前だ。 父は、もともと無口な人で、いわゆる昭和のお父さんそのもので、娘に電話をかけるような人ではなかった。…

父が死んだ 1

2020年10月24日、父が死んだ。その日は、母の誕生日だった。母にとって、誰からも「おめでとう」と言われない初めての誕生日だっただろう。 始まりは一本の電話だった。10…

甘えたいの

甘えたいの

今朝の出来事。

次男、小学2年生が、玄関でランドセルを背負っている。
夫が車で送っていくので、玄関の先にはエンジンのかかった車。
夫も小学4年生の長男も、車にすでに乗っている。

ランドセルを背負った次男がこう言った。
「母ちゃん、タブレットを車まで運んでー。」

えっ?!ランドセル背負ってるだけやけん、両手空いてるやん。
タブレットくらい持てるやん。

と思わなかった訳ではないけど、

「そう

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「聴く」ということ

「聴く」ということ

聴いていますか?人の話を聴いていますか?
自分の話を聴いてくれる人はいますか?

おしゃべり好きな方々は「イエス!」かもしれません。

これは、とある日の私の息子と夫の会話。

息子「僕の先生、バチカンに行ったことあるって。」
夫「父ちゃんも行ったことあるよ。」

さぁ、夫は息子の話を「聴いて」いるでしょうか。

息子「僕の先生、バチカンに行ったことあるって」
夫「へー。先生行ったことあるんだ。ど

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楽しい子育てをしたい!受け取って愛!そんな「POST GARDEN」

楽しい子育てをしたい!受け取って愛!そんな「POST GARDEN」

子どもと一緒に、気兼ねなくお出かけしたい。

外には遊べるお庭があって、冬は暖かく、夏は涼しい場所もある。もちろん、おいしいご飯と飲み物も。

子どもたちは、おもいっきり遊べて、お母さん(お父さんも)たちは、のんびりランチやお茶ができる。

遊んだ子どもたちは、帰りの車で寝ちゃうから、夕飯の買い物も済ませて車に乗せたい。簡単にできて、安心安全おいしい夕飯が買えたら、なお最高♡

そんな場所がPOS

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子どもはかわいいけど、子育てはしんどい

子どもはかわいいけど、子育てはしんどい

赤ちゃんを授かって、1人の女性から「お母さん」になった時。

こんなに愛おしい存在が世の中にあったのかと驚き、抱っこしているだけで涙が出るほど幸せ、というそれはそれは穏やかで温かい感覚を得た。

と同時に、基本的人権を失った。

寝れない。食べられない。トイレ行けない。お風呂入れない。

赤ちゃんが泣くから。赤ちゃんが泣いたら、すぐにでも泣き止ませたい。赤ちゃんが泣いている時、泣いてなくても泣くか

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いやいや、めんどくさいんだってば!!

いやいや、めんどくさいんだってば!!

ほぼ毎日のペースでお送りしている我が家の風景。

だって毎日事件が起きるから。それが子育て中ってなもんだから。
というわけで、今日もお送りします。「我が家の風景」。

パン派の次男(小1)に、毎朝お願いされる朝食
・パンの耳は切って
・白いところには、バターとジャムとはちみつを塗って
・切った耳はバターを挟んだサンドイッチに

これを毎朝めんどくさいなぁと思いながら、朝からずいぶんカロリーも糖分も

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ピザ食べたい

ピザ食べたい

「ピザ食べたいなぁ」
「いいねぇ」
「前に食べたピザおいしかったよね!」
「前に食べた?あ〜、あのピザ、おいしかったよね!」
「ド○ノピザでもいいや」
「ド○ノピザもいいね〜。ド○ノにはド○ノの良さがあるよね〜」

さぁ、誰と誰の会話でしょう?
友達同士だと、こんな会話になりませんか?

じゃあ、自分の子どもに
「ピザ食べたいなぁ」
と言われたら、なんて返す?

自分もそんな気分だったら「いいねぇ

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大丈夫じゃないんだってば!

大丈夫じゃないんだってば!

今朝の出来事。

小学1年生になりたての次男。いつもよりのんびり起きてきて、学校の準備中、宿題が終わってないことに気づき、「今からやるー!」と。朝ごはんはお弁当に入れてくれと。通学は夫が車で送迎なので、車の中で食べるからと。

次男は、自分の世界がちゃんとあり、自分のペースややりたいことを乱されるとパニック状態になるので、彼のペースを守ることを心がけている。朝、一番大事なことは、ご機嫌に学校へ行っ

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ミッションは「ありのまま」

ミッションは「ありのまま」

人生のミッションにぶち当たった。これが私のミッションだ。子どもたちを「ありのまま」に育てること。その傍らにいる大人たちも「ありのまま」でいること。

「ありのまま」ってなんだ?思ったことを素直に言えて、無理せず好きなことをして、誰にも遠慮しないで、ただ存在することが嬉しくて、誰の存在も受け入れて。

急に大きな話になるが、世界平和を祈っている。環境の保護もしたい。子を持つ母として、それは切実な願い

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父が死んで、わかったこと

父が死んで、わかったこと

2020年10月24日、母の誕生日に、父が死んだ。
四十九日は、12月11日。その日は、父と母の50回目の結婚記念日だった。

母は「結婚した時に、この人のお葬式は盛大にするやろう」って確信したとも言うし、結婚した時から、いやその以前から、すでに父の死に様は決まっていたかのようだ。

父が死んだ時、母は怒った。「なんで死んだとね?!」と、覆いかぶさって泣いた。
私は、「人って悲しすぎたり寂しすぎた

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父が死んだ 5

父が死んだ 5

2020年10月24日、父は病院で息を引き取った。

父は、葬儀屋さんと共に自宅に帰ってきた。仏壇の前に寝かされ、絶やしてはいけないと、ずっとお線香が焚かれていた。その傍で母と姉と父の従兄弟達が、葬儀の相談をしていた。私は、子ども達と共に父の横に座り、そっと顔を見た。子ども達は「おじいちゃんの写真を撮ろう。」と言った。私は、「死んだ人の顔は心の中で覚えておこうね。」と返したが、本当に父の最期の顔を

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父が死んだ 4

父が死んだ 4

父の危篤の連絡を受け、病院に着いたのは2020年10月23日の早朝だった。

ICUのベッド上の父の顔を見た後、姉②と姉③のいる病院近くのホテルに部屋をとり、ひとまず休憩した。一晩中運転していた夫はもちろん、私もあまり眠れず疲れていた。狭い車の中であまり眠れなかったはずの子ども達は、いつもと変わらず元気だった。甘いものを食べたがり、私の膝の取り合いをし、大きな声で喋った。近くのコンビニでおにぎりや

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父が死んだ 3

父が死んだ 3

2020年10月22日。父が危篤と連絡を受けて、急いで病院に向かった。

車で約10時間の道のりを、少しの休憩だけで、夫がずっと運転してくれた。そのおかげで、22時に家を出た私達は、次の日の5時過ぎには病院に着いた。駐車場を探す夫に、病院の入り口で降ろしてもらい、父の元に急いだ。だが、ICUにいる父は処置中とのことで、すぐには会えなかった。なんだか拍子抜けした私は、ひとまず母と姉が待機している家族

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父が死んだ 2

父が死んだ 2

2020年10月24日に父が死んだ。最後に会ったのは、その一年前だ。

父は、もともと無口な人で、いわゆる昭和のお父さんそのもので、娘に電話をかけるような人ではなかった。でも、私とは時々電話で話した。「大雨が降ってるみたいだけど、大丈夫?」とか「誕生日おめでとう。」とか、他愛もない、だけど温かい家族の会話だった。10月6日は、父の誕生日だ。毎年、誕生日には電話して「おめでとう」を言い合っていたのに

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父が死んだ 1

父が死んだ 1

2020年10月24日、父が死んだ。その日は、母の誕生日だった。母にとって、誰からも「おめでとう」と言われない初めての誕生日だっただろう。

始まりは一本の電話だった。10月22日の夜9時頃、3人いる姉の内、姉②から電話がかかってきた。ふだん、そんなに連絡を取り合う家族でもないし、姉②からの電話は覚えている限り初めてだったし、夜の9時に電話かかってくるなんて、プルプル鳴るスマホの液晶に姉②の名前を

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