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大丈夫じゃないんだってば!

今朝の出来事。

小学1年生になりたての次男。いつもよりのんびり起きてきて、学校の準備中、宿題が終わってないことに気づき、「今からやるー!」と。朝ごはんはお弁当に入れてくれと。通学は夫が車で送迎なので、車の中で食べるからと。

次男は、自分の世界がちゃんとあり、自分のペースややりたいことを乱されるとパニック状態になるので、彼のペースを守ることを心がけている。朝、一番大事なことは、ご機嫌に学校へ行ってくれることだから。しかも、彼のペースに任せていれば、なんだかんだ上手くいくのだ。

さっそく「ね」を書く。ひたすらに。何個も。そんなプリントをダイニングテーブルでせっせと、割とご機嫌に進めていた。

次男の向かいの席で、自作の味噌汁をすする夫。最近、味噌汁の腕前が上がっている。毎朝の成果だ。それは良いとして。

夫が急にむせた。小口切りのネギが喉に絡んだのかもしれない。

大丈夫??と心配した私。だけど、それを口に出す前に、許せないことが起こった。

むせたことによって味噌汁がテーブル中に。無論次男の宿題のプリントにも。プリントが汚れたことが許せないことではない。

「ごめん」

と夫は次男に言った。次男は「もぉーー!!」と怒り出した。これも許せないことではない。

続けて夫は「大丈夫大丈夫。すぐに乾くから。」

と言ったのだ。この一言が許せなかった。

よくある家族のやりとりだろうと思う。「すぐに乾くから大丈夫だよ」というのは、夫の優しさだとも思う。

だけど、私は怒った。「大丈夫かどうかを決めるのはあなたじゃない!次男だ!」と。



「大丈夫」という言葉は夫の優しさかもしれないけど、子どもの「汚れて嫌だ」という気持ちが大事にされていない。この場合、夫が次男に言える言葉は「ごめんね」のただ一言だけなのだ。他に何か言いたいのなら「汚れて嫌だったね」くらいなもので。

「大丈夫」は、子どもを逆なでする。「大丈夫じゃない!」とパニックになるだけだ。「ごめんね。汚れて嫌だったね。」と言えば、子どもは「うん。嫌だった。」と言って、気持ちが収まる。

このやりとり、些細なことだけど、日常はこんなことの連続。

大人の「大丈夫」で、子どもの「大丈夫じゃない」は抑えられ、気持ちが収まらないどころか、大人は解ってくれないにまで発展してしまう。

親として、子どもとの信頼関係は何よりも大事だ。解ってくれる大人として、常に側に(精神的な意味で)いるために、大人の心がけと工夫は必須。

些細なようで、些細じゃないのよ。

ちなみに、私が怒ったことで、次男は怒るタイミングを失い、場所を移して無事に宿題を終え、私や夫による準備へのサポートもあり、学校へ行きました。お弁当を忘れて。。。

(出発して5分で、お弁当を忘れたことに気づき、取りに帰ってきたけどね。)

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