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個人的なこと・恋愛

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アレ
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#人生哲学

古典を読む意義 回帰運動 流行

 真夏の夜の淫夢が好きだった。ニコニコ動画の「例のアレ」ランキングで、毎日MADを見ていた。程よいアングラ感と2ちゃん民的センスのコメントで信じられないぐらい面白かった。コンテンツが終わっていく過程をリアルタイムで観察したが「つまらない人(子供)」が寒い流れを作って終わった。面白い人が面白いことをすると、その周りに凡人が集まってコンテンツを終わらせるという説は正しいと思う。ビッグコンテンツに群がっ

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精神分析についての雑感

 17歳の頃にジャック・ラカンに惹かれて関連書籍を読んでみたのだが、意味不明だし恣意的な妄想としか思えなかった。最近読んでみて印象が変わった。
 「フロイト思想のキーワード」「フロイト入門」「現代の精神分析」「集中講義精神分析」「図解雑学フロイト」「人はみな妄想する」「ゼロから始めるジャック・ラカン」「ラカン派精神分析入門」「生き延びるためのラカン」「後期ラカン入門」「ラカン入門」「ラカンの仕事」

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理想的な読書とは何か

 「生死の一大事」を解決するために読書をしていた。哲学やら文学やらなんでも読んでいたのだけれど「真理」を探しながら読んでいたので、あまり楽しくはなかった。そして本の中に真理はなかった。
 仏教に手ごたえを感じてからは、「見つけるための読書」ではなく「楽しむ読書」になってきた。もともと知識に並々ならぬこだわり行動があるので、勉強系の本も楽しいのだが、歴史の本や文学の本も楽しめるようになった。最近読ん

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歴史について何も知らない

 歴史について何も知らない。興味がなかった。「変わらないもの」を探していたから、有為転変で、一回性である「事実」や「物語」などに、一切興味がなかった。「変わらないもの」が見つかったので「変わるもの」の勉強もし始めたのだが、涙が出るぐらい面白い。
 歴史については中学生の頃に習った日本史と、ナビゲーター世界史という参考書程度の知識しかない。西洋哲学や仏教をやる過程で、時代背景にも触れざるを得ないので

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歴史の勉強をした感想 死

 中国の歴史の勉強をしている。4000ページぐらいあるのだが、1000ページぐらいしか読めていない。夏王朝から始まって、殷、周、春秋戦国、秦、漢、まで読み進めた。
 
 最近、物凄い虚しい気持ちになることが多くて、なんでだろうと思っていたら、多分歴史の本を読んでいるからだ。天下を統一した始皇帝の天下は15年しか続かず、策謀と権力欲の渦巻く朝廷の悲劇が凄い苦しい。戦果を挙げすぎた将軍は、謀反の恐れが

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独我論と愛と欲望

独我論と愛と欲望

 愛とは理解である。正確にいうと、理解しようとする姿勢だ。それ以外にない。

 元恋人に「あなたのことは何でも理解している」と言われて、悲しかったことがあった。理解しようとすることを放棄したんだと思った。その人と最近チャットをしたのだが「他人って理解できないから、彼氏に幸福を預けるのは怖くないか」と聞いたら「人は理解できる」と言われた。

 人というのは、過去だ。思い出と傷だ。僕は「あなた」の思い

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なぜ苦しいのに生きねばならないのか

 なぜ苦しいのに生きねばならないのか、という問いは、僕はむしろ「苦しいのになぜか生きている」という神秘に置き換えたい。
 誰が苦しいのかと問われれば「僕」が苦しいのだけれど「僕」というのは脳みその分泌物でしかない。胃の分泌物が胃液なのと同じだ。

 脳みその分泌物は苦しんでいるが、心臓はひたすら鼓動を打っているし、胃は食べ物を消化しているし、肺は呼吸している。首から上がいくら「苦しい」という妄想を

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