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『すてきな三にんぐみ』
子どもの頃、『すてきな三にんぐみ』という絵本が大好きだった。
幼稚園に置いてあったその本は、カラフルで可愛らしい他の絵本の中で一冊だけ異彩を放っていた。
表紙は不気味で、それでも何故か手を伸ばしてしまう不思議な魅力があった。
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泥棒である三にんぐみは、お金持ちの馬車を襲っては宝を奪い取る。
ある日馬車を襲うと、馬車の中にはみなしごのティファニーちゃんが乗っていた。
ティ
「眠った子」だった私が思うこと。
性教育に反対する意見の中に、「眠った子を起こすな」というものがある。
私は「眠った子」だった。
眠ったまま、大人になった。
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一年ほど前、セクマイのオフ会で出会った方がフェミニストだったことをきっかけにフェミニズムについて学ぶようになった。
フェミニズムを通して現在の女性が抱える問題について学び、性被害や望まぬ妊娠の問題から性教育の必要性を知った。
随分と遠回りして、大学生
マイノリティとしての自分
自分は便宜上FtXレズビアンを名乗っている。
便宜上というのは、未だにしっくりくる表現を見つけられていないから。そういう意味ではクエスチョニングでもある。
自分が"普通"ではないと気づいたのは、小学生の時。きっかけなんて覚えてないけど、当たり前のように自分は(恋愛的な意味で)普通ではないと思っていて、それを受け入れていた。
クラスの女の子がかっこいい男の子の話で盛り上がっている時、自分にはそれが