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フェスティバルプラットフォーム賞と、この1年
第24回文化庁メディア芸術祭の受賞展が終了しました。
「ちぎる」も多くの方に見ていただき、ありがたいお言葉も頂戴しました。
10日間というあっという間の時間でしたが、私にとってはまるで夢のような時間でした。本当にありがとうございました。
ここからは、実際にこの映像制作をどう進めたのかという数ヶ月の記録を、自分の備忘録のような形で残しておくために、書いてみたいと思います。
企画段階『テーマの「ち
WorldMakerという蜘蛛の糸
映像を作る人にとって、絵コンテとは切っても切り離せない関係だ。
数秒程度の映像なら、あるいは趣味で作る映像ならともかく、ある程度人数を巻き込んで制作する映像ならば、絵コンテは必須である。
絵コンテ一つでどんな映像を作ろうとしているのかという方向性やテーマ、その映像の長さや中身からそれが実現可能かどうかの試算、そしてなにより良いか悪いかの決断が出来る。
それをわかっていながらも、なかなか絵コン
“呪縛”という紙一重 ~「ちぎる」の和紙~
2021年3月。
私は佐賀県の名尾という場所にいました。
目的は「ちぎる」で使う、ちぎり絵の和紙の選定。
この地にある名尾手すき和紙さんの工房に直接出向き、その質感と色を直接この目で見たかったからです。
関東から行く場合は羽田空港から佐賀空港に行くというのが最短ルートですが、福岡経由で行きたい理由があったので、移動手段はレンタカー。
冬を抜けた3月の暖かい風の中、東京にも負けじと高い建物がそび
生きている、それだけでよくて
生きていると、どうしようもなくなる時があります。
喪失感だとか、無力感とか、そういったもの。
それらに、なんの前触れもなく襲われることがあります。
そしてそれは、なにか別に大きな事件を経験して思うわけではありません。
本当に些細なこと、日常のふとした瞬間にやってきます。
会社から家へと向かう帰り道。
スマホでネットサーフィンしているとき。
コインランドリーに洗濯物を突っ込んでる瞬間。
本当
Waking the Owl
白い和紙の紙片でフクロウを作ったちぎり絵です。
一枚一枚、紙片を貼るごとに撮影し、それを繋げることで映像としています。
この映像の最後まで、お見逃しなく。
【Twitter】https://twitter.com/AtomAkym/status/1441568694287564800
【詳細URL】https://www.atom-box.net/waking-the-owl/
少しだけ長い夜の夢から
第24回文化庁メディア芸術祭がお台場・日本科学未来館にて明日から始まります。今日9/22(水)はその内覧会と賞の贈呈式でした。
文部科学大臣や文化庁長官が出席された贈呈式。
また多種多様に活躍されるクリエイターの方々を前にして、プラットフォーム賞受賞者として短いながらも受賞スピーチをするという、なんとも恐れ多い機会でした。
トロフィーを持ってる際、足震えてたんだけどバレてなかったかな。
写真ぶ
『Invisible Cinema 「Sea, See, She まだ見ぬ君へ」』
夏の終わりに、都心に出る機会があったのでまとめて色々見てきました。
その中でも特に感想を残しておきたかったのはこの作品。
『Invisible Cinema 「Sea, See, She まだ見ぬ君へ」』です。
本作は70分に渡る作品なのですが、最大の特徴は“耳で視る映画”という点にあります。つまり音以外の要素がほぼなく、70分間を暗闇の中で過ごします。
私は予備知識が一切ないままに本作を見た