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2022年8月の記事一覧

生命のはずみ・3:ベルクソニズム

生命のはずみ・3:ベルクソニズム

今、ベルクソンの「創造的進化」を読んでいる途中なのだが、ベルクソンについて知っているようであまり知らないな、と思ったので調べてみたら、ベルクソニズムという言葉があることを知った。

Henri Bergson (Stanford Encyclopedia of Philosophy)

経歴を見れば、数学や心理学を専門として収めているということで、なるほど、と思ったところだ。どこ、と言われるとちょ

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「結果にこだわらず進捗を大事にする生き方を」(早く一人前になりたいと焦るあなたへ)

「結果にこだわらず進捗を大事にする生き方を」(早く一人前になりたいと焦るあなたへ)

書店になら何時間でもいられる。
待ち合わせは、書店がいい。
装丁にこだわった本には、つい手が伸びる。
大学生の時に、装丁デザインの授業があった。
まずは、想定したい本を選ぶ。
日本の作家、海外の作家・・・。
友人が選んできた本で、その内面を知る驚きや納得感が楽しかった。

私は、フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』に決めた。
既に何度も読んでいた本。
もう、どんなものだったかも忘れたが、黄

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G. Polya "How to Solve It" a new aspect of mathematical method.

G. Polya "How to Solve It" a new aspect of mathematical method.

予定どおり、お盆で頂いた1週間の休暇とプラス3日間で今年の6冊目の洋書、G. Polya 著 "How to Solve It" を読み終えた。分量的にはそれほど多いわけではないし、本来、すでにマスターしていなければならない内容だし、すらすらすらっと読めないといけない本ではあるので、ちょっと時間をかけすぎたかな、とも思う。

数学の問題をどのような手順で解くのか、どのように考えたらよいのか、学生に

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検事の死命(著者:柚月裕子)

検事の死命(著者:柚月裕子)

著作者名:柚月裕子  出版社名:角川文庫  平成30年8月24日発行
 
「検事の死命」は、四話から成るが、ここでは、第三話 死命を賭ける 「死命」刑事部編、 第四話 死命を決する 「死命」公判部編を取り上げる。
 
佐方貞人(さかたさだと)は米崎地検の検事である。米崎市は、東京から新幹線で北に二時間の距離にある。佐方の元へ配点されてきた案件の一件は、電車内で痴漢行為を働き、迷惑防止条例に違反した

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