倉橋由美子『聖少女』を読んで

 目覚めると喉に少しの痛み。布団もまともにかけないで寝たせいなのか。わたしの常はそうであるからウイルス感染は気にする必要はないと思うのだが、痛みが消えるまで自宅で過ごすことにする。

 午前中、Kさんに手紙を書き、そして昨夜から読みはじめた倉橋由美子『聖少女』を読み終える。午後には喉の痛みも消え始めたように思う。

 『聖少女』は倉橋由美子が30歳の作品。『暗い旅』をはじめ、少女の意識の流れをテク

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言語学版 ガリレオ ch.9

第9章  わけがある言葉

「人間は計算式のように美しくはない」

そのため、人の悩みも千差万別である。
この「一筋縄ではいかない」人の悩みに向き合っているのが、この ↓ 本。

その中に、「好きなものが決められない」という大学生の質問がある。

この質問に対して、鴻上さんはいろんな角度から具体的に答えている。
その1つに「受け身のポジティブ」がある。

ここでのポイントは、「理由があるから選ぶの

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嘔吐

久しぶりにnoteを開いたら、タイトルに「嘔吐」とだけ書かれた下書きが残っていた。

それを書こうとした時、私はおそらく「嘔吐」について考えていたのだと思うのだが、如何せん酒に酔っていてよく覚えていない。

そういえば心療内科へ通う道すがら、「実存は本質に先立つ」ことについて調べていたような気がする。

そして、昔誰かから言われた「あなたはこのままでは何者にもなれない」という言葉についても考えてい

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言葉と物 ミシェル・フーコー 哲学異世界ファンタジー

最初から読むと序文で飽きてやめてしまうので、何の本だか考えたこともなかった。とりえあず、文章がだらだら書いてある体裁で、定義が明確なわけでもないので、同じ理解に立たないとあちこち飛んでみていかないといけない。親切なことに、索引がついているので、そこでまずタイトルである言葉(言説、ラング等)と物について調べる、肝心な物については索引も定義もない(唯物論もない)かわりに、1節「物」がついたタイトルの個

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萬句言語吃不飽、一捧流水能解渇
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サルトルで眠れない

ヘーゲルで眠れないというタイトルだったら本当に眠れなさそうです。

愛…いただきました
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本の虫

「発信は幼児にもできる。読むことは、文章だけの独擅場だ」と言ったのは、先日亡くなった劇作家の山崎正和さんである。俳句然り、音楽然り、作ることより味わうことの方が難しい。

最近、サルトル「嘔吐」を読んでいる。じつは購入したのはずっと以前なのだが、そのときは途中で挫折してしまった。細かな筆致が遅く感じられ、存在や実存という語になじめなかった。それが今、ようやく読める。

文章には、何かそれを一つ読み

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ありがとうございます。

私の物語はどこにあるのだろう・・・

なんとなく感じるけど、noteの底流に次のようなことが含まれているのだろうか・・・

私はこう考えた、最も平凡な出来事がひとつの冒険となるには、それを〈語り〉はじめることが必要であり、それだけで充分である、と。これは人が騙されている事実である。人間はつねに物語の語り手であり、自分の物語と他人の物語に囲まれて生活している。彼は日常のすべての経験を、これらの物語を通して見る。そして、自分の生活を、他人

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【読書】はじめての哲学

「最初に哲学した人は”万物の原理は何か”について考え始めた。まず、哲学の創始者タレスは”それは水だ”と主張した。彼はあらゆる生命を養うものが水気をもち、生命の温かさも水から生じ、水によって生きるという事実を観察し、この結論を得たのであろう」(アリストテレス)

 本書は、十四人の哲学者の経歴をかんたnにわかりやすく書き、それからその哲学者の思想や背景もかんたんにわかりやすく書かれています。
 この

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2020年にボーヴォワールを語る

 A.シュヴァルツァーの『ボーヴォワールは語る』(平凡社ライブラリー)を読んだ。1994年に出版された本だ。
 サルトルが参加した座談会もある。とても面白い。
 ボーヴォワールの語った言葉を拾ってみる。

フェミニストについて

 『第二の性』の巻末で、私はフェミニストではない、と言いました。女性問題は社会主義社会になれば解決されるはずだと考えたからです。フェミニストであることは、階級闘争とは別の

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サルトル VS レヴィ・ストロース その2 西洋歴史観への批判

こんにちは、らるです。

昨日に引き続き、
『史上最強の哲学入門』から
サルトル VS レヴィ・ストロースを
お送りいたします。

昨日は、西洋哲学における
『歴史感』と
サルトルの思想・提案
について書きました。

昨日の記事を追うのも
大変だと思うので
流れを簡単におさらいします。

西洋の歴史観はこう

サルトルの提案はこう

若者の反応はこうです。

ここで、レヴィ・ストロースが
登場しま

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