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”思いつき”定義集㊷「り」
【利他(主義)】「情けは人のためならず」と言う。事実、利他的行為を偽善と呼ぶ人もいる。しかし悪よりはるかにいい(そもそも偽善とは証明不能な他者による評価・揶揄に過ぎない)。
人は他者への貢献によって喜びを覚える。それへの応答や謝意を示されればなおのこと。これを否定する正当な理由は全くない。むしろこれこそ良質なコミュニケーションである。刹那であれ全力で利他的であることは結構大事。
「愛」が成立す
”思いつき”定義集㊶「ら」
【落胆】人生にはつき物。悔恨を伴う。ただし同様の事態にあっても、“鈍感な人”の場合、落胆の度合いは小さい。(たぶん)その方が幸福だろう。“繊細な人”ほどその度合いは大きくなる。いずれにしても程度を制御することはできない。なので、その緩和の薬になるのは時間と、せいぜい周囲の人に頼ること。弱音は吐くためにあるので吐き続けていればいずれは尽きる。また悔恨は自身に必要な糧であると思い込むこと。
凹んだ時
”思いつき”定義集㊳「や」
【やばい】(主に口語)①うしろめたい出来事への素直な反応。「まずいことになったなぁ」。②肯定的、好ましい出会いへの素直な感動の発露。「これヤバい」(旨い、かわいい、きれい等)。
いずれにしても率直な反応の発露で、その利便性には「優」を付けたい。取り繕うだけの応答を含めると「可」。が、常に「舌足らず」。やはり語彙は豊富であるのがベターでは? 言語によるコミュニケーションは2割程度とされているので目
”思いつき”定義集㊱「み」
◆注:この項目「み」は修正しました。
【ミソジニー&ミサンドリー】それぞれ女性嫌悪と男性嫌悪。レイプや虐待など何らかの事由による生理的反応である場合を除き、無差別の”性癖”である限りにおいて質が悪い。アプリオリに「○○人だから嫌い」と言う偏見と同様。なかでも問題は嫌悪の感情がフラストレーション解消の道具となっている場合。広義のヘイトクライム(憎悪犯罪)に及ぶ危険を伴う。ある対象への憎悪と攻撃こそ
”思いつき”定義集㉟「ま」
【マイノリティ】少数派を意味するので「弱者」を想起するのが一般的。間違いではないが正確でもない。確かに、いわゆる性的マイノリティ(LGBTQ etc.)や障害者、宗教的マイノリティなどは差別や迫害の歴史を持つし、今もその対象であり続けている。
ただ、宗教的マイノリティによって統治される国家もあるし(かつてのイラク、現在のアサド政権下のシリア)、アメリカのようにマイノリティではあるが甚大な影響力を
”思いつき”定義集㉞「ほ」
【暴力】物理的強制力のほか、目に入りにくい色々な形態がある。構造的暴力(前回「へ」)以外にも種々の社会的排除(ハラスメント、ネグレクトなど)のバリアントがある。まずは逃れるのが先決(子どもには難しいかもしれないが)。そして助けを求める。捨てる神あれば拾う神あり。それを信じるだけの社会的基盤は存在する。
◆注:例えば「パワハラによる自殺者数」を特定するのは困難だが「勤務問題」で見ると遡る10年で20
”思いつき”定義集㉝「へ」
【平和】基本の「キ」は国家間戦争のない状態。概念として平和を規定するには古すぎるが、これさえ実現していないのが現今。これを消極的平和として積極的平和を唱えたのがヨハン・ガルトゥング。つまり、人びとが安全安心を得られない状況――貧困、差別、抑圧を克服してこその平和。首肯せざるを得ない。
戦争のない豊かな社会に生まれても、例えばDVに脅かされている、あるいは引き込まざるを得ないほど痛みつけられた人に