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願いが、間違っているかもしれないから
願い事はなんですか?
神社やお寺に行くたびに、お賽銭を投げて手を合わせながら、なんとなくその時に思いついた、それらしいお願い事を頭の中で唱えてきた。
いつも、ほんの少しの違和感に蓋をしながら。
私の本当のお願い事って本当にそれなんだっけ?
例えば今すごく好きな人がいるからその人と結婚したいと願ったとして、その人との間に本当に求めているのは結婚なのか?その人のパンツを洗いたいのか?その人が食べ残し
さようなら、いつの日か誰かみたいに
強烈な自己主張にさらされてきた、人生であるように思う。
自分から、強烈な自己主張を持つ人のそばに吸い寄せられてきたともいう。
今、「ああ、私には何もないなあ」と毎日、穴の開いたような虚無感と喪失感に襲われながら思うのは、私にはずっとずっと穴しかなくて、その穴を強烈な他者の存在で埋めることで生きてきてしまったのではないかということだ。穴が大きい分だけ、濃いもの、大きなものを求めてきたのだろうと思う。
さみしくてやりきれない。
50歳を過ぎてトイレ掃除を本業とする人生になった男を描いた映画が、絶賛されている。しかし男はラストシーンで、泣いているような、笑っているような、怒っているような、悲しんでいるような、どうとも取れる表情を見せ続ける。ひとり、車を運転しながら。頬には涙が伝う。中盤で登場する、上流階級に収まった妹の存在は、男がどこかで坂道を転がり落ちたことを暗に伝えている。私は恐ろしさを感じた。映像が美しければ美しいほ
もっとみる40歳を過ぎてなお、したい恋ってどんな
初めての彼氏は、彼氏と呼べる人をつくりたいだけの彼氏だった。合コンで知り合って、周りがつくった流れのままに、付き合うことになって、キスをして、クリスマスプレゼントを交換して、セックスをする前に別れた。マイルドヤンキーだった彼は、今ごろ地元の焼肉屋さんの座敷で思春期の子供と茶髪の奥さんと過ごしているに違いない。
次の彼氏は、サークルの先輩を好きになって、いつの間にか両思いになって付き合った。ドキド
ずっと死にたいと思っている
早く終わらないかな、と。いつも思ってきた。
何が?
目の前の勉強が、食事が、引っ越しが、掃除が、会話が、何もかもが。
「早くやっちゃいなさい」と言われ続けたからかもしれない。
早く終わらせる。
その先にあるのは、「早く死にたい」だ。
早く終わらないかな、この人生が。
どうせ終わるんだから。
手っ取り早く終わればいい。
根っこの奥の深いところに、そういう構えがある。
好きなことしよう、と、人は
ずっとずっと、さみしかった
可愛がられなかった。
だから、成人式にも結婚式にも憧れなかった。
可愛く着飾って、写真を撮る。
それの何が楽しいの?
私なんて、何を着たってどうせブサイクに決まってる。
サンプル写真のモデルさんのようには絶対にならない。
他の子と比べて見劣りして、自分も親もがっかりさせるに決まってる。
それでも親にだけは、世界で一番可愛くて大事で大好きって
言って欲しかった。
何にも変換しないで、そのまま伝えて欲