柴内 康文 | Yasufumi SHIBANAI

大学教員です。メディアの社会心理学的研究、また人々のつながりが社会に対して持つ意味につ…

柴内 康文 | Yasufumi SHIBANAI

大学教員です。メディアの社会心理学的研究、また人々のつながりが社会に対して持つ意味についての議論など関わってきました。また、米国の政治学者パットナムの「ソーシャル・キャピタル論」の著作をこれまで4冊ほど紹介しています。 http://www.tku.ac.jp/~shibanai

マガジン

記事一覧

パットナム/ギャレット『上昇』掲載グラフ一覧

パットナム/ギャレット『上昇』(創元社)ですが、全部で82枚の図が掲載されています。2枚は新聞・雑誌挿絵の引用で(図3-2、図5-6)、残りの80枚がデータを示すグラフで…

パットナム/ギャレット 『上昇』 書評・講演等リンク集

このページでは、パットナム/ギャレット『上昇』(Putnam, R. D., & Garrett, S. R. (2020). The upswing: How America came together a century ago and how we can do i…

ChatGPTで編集作業支援を試してみる

『上昇』の訳出がちょうど終わる頃に、大規模言語モデルによる生成AI、ChatGPTが公開、話題となり始めました。 翻訳そのものがこのような技術によってどうなっていくか、…

パットナム/ギャレット 『上昇』 エピグラフ "what's past is prologue"をめぐって

パットナム/ギャレット『上昇』第1章の冒頭(エピグラフ)に以下の言葉が出てきます。 これはシェイクスピア『あらし』第2幕第1場の台詞、嵐に遭った船の漂着後、アント…

パットナム/ギャレット 『上昇』 刊行にあたって

※本ページは随時更新されます。最終更新日:2023年8月10日 ロバート・D・パットナム/シェイリン・ロムニー・ギャレットの『上昇(アップスウィング) ― アメリカは再び…

Courseraでデータサイエンスのトレーニング を受けたはなし(後半)

こんにちは。「前半」の続きです。ちょっと長くなります。 履修の実際と感想自分としてはよかったと思います。最後のコース9の課題をやる段階では、データ(ケース数6桁=…

Courseraでデータサイエンスのトレーニングを受けたはなし(前半)

こんにちは。 オンライン学習プラットフォーム、いわゆるMOOCの一つのCourseraでPythonベースのデータサイエンスのトレーニングをしました。取ったのは以下のProfessional…

noteはじめました

柴内と申します。東京経済大学コミュニケーション学部で、メディアや心理学の接点、社会調査やデータ分析等について教えています。 世の中に対しては、人と人のつながりを…

パットナム/ギャレット『上昇』掲載グラフ一覧

パットナム/ギャレット『上昇』掲載グラフ一覧

パットナム/ギャレット『上昇』(創元社)ですが、全部で82枚の図が掲載されています。2枚は新聞・雑誌挿絵の引用で(図3-2、図5-6)、残りの80枚がデータを示すグラフです。パットナムの手による書籍は、データソースとしての有用性がいつも非常に高いですが、ここでは掲載された図について、図表索引がわりにテーマ別に整理しておきます(以前も『アメリカの恩寵』のときに作成しました)。

本書に掲載された図の

もっとみる
パットナム/ギャレット 『上昇』 書評・講演等リンク集

パットナム/ギャレット 『上昇』 書評・講演等リンク集

このページでは、パットナム/ギャレット『上昇』(Putnam, R. D., & Garrett, S. R. (2020). The upswing: How America came together a century ago and how we can do it again. Simon & Schuster.)の原著に対する新聞・雑誌等の書評や、出版講演・インタビュー動画へのリンクを

もっとみる
ChatGPTで編集作業支援を試してみる

ChatGPTで編集作業支援を試してみる

『上昇』の訳出がちょうど終わる頃に、大規模言語モデルによる生成AI、ChatGPTが公開、話題となり始めました。

翻訳そのものがこのような技術によってどうなっていくか、ということについての感想は後述しますが、翻訳からゲラとなり、編集のフェーズに入っていく段階で、翻訳というよりもテキスト作業に近い部分でいろいろなAI支援ができるのではないか、ということに思いいたり、いくつかのプロンプト動作の実験を

もっとみる
パットナム/ギャレット 『上昇』 エピグラフ "what's past is prologue"をめぐって

パットナム/ギャレット 『上昇』 エピグラフ "what's past is prologue"をめぐって

パットナム/ギャレット『上昇』第1章の冒頭(エピグラフ)に以下の言葉が出てきます。

これはシェイクスピア『あらし』第2幕第1場の台詞、嵐に遭った船の漂着後、アントーニオがセバスチャンに対し兄から王位を簒奪することをそそのかすシーンです。ここまでに起こったことはお膳立て、ここからの主役はわれわれですよ、といった感じでしょうか。本書では、過去をふまえて、未来の行き先を決めるのはわれわれ(読者と筆者)

もっとみる
パットナム/ギャレット 『上昇』 刊行にあたって

パットナム/ギャレット 『上昇』 刊行にあたって

※本ページは随時更新されます。最終更新日:2023年8月10日

ロバート・D・パットナム/シェイリン・ロムニー・ギャレットの『上昇(アップスウィング) ― アメリカは再び〈団結〉できるのか』が、もうすぐ(7月末に)拙訳で創元社より刊行されます。出版社サイトでは、第1章全体の立ち読みも提供されているようです。

これまで、邦訳を担当してきたロバート・パットナムの著作『孤独なボウリング』、『アメリカ

もっとみる
Courseraでデータサイエンスのトレーニング を受けたはなし(後半)

Courseraでデータサイエンスのトレーニング を受けたはなし(後半)

こんにちは。「前半」の続きです。ちょっと長くなります。

履修の実際と感想自分としてはよかったと思います。最後のコース9の課題をやる段階では、データ(ケース数6桁=ウン十万のCSV)のみが目の前にある状態からJupyter Notebook(開発環境)を立ち上げて、

○データフレームにして中身をチェック、
○欠損値処理して基本的な特徴量エンジニアリングを行い、
○視覚化を使いながらデータ探索をし

もっとみる
Courseraでデータサイエンスのトレーニングを受けたはなし(前半)

Courseraでデータサイエンスのトレーニングを受けたはなし(前半)

こんにちは。

オンライン学習プラットフォーム、いわゆるMOOCの一つのCourseraでPythonベースのデータサイエンスのトレーニングをしました。取ったのは以下のProfessional Certificateです。(日本でも)それなりに受講されている方もいるようですがあまり情報もなさそうで、検索して出てくるものがあればご参考になるかと記事にします。

IBM Data Science Pr

もっとみる
noteはじめました

noteはじめました

柴内と申します。東京経済大学コミュニケーション学部で、メディアや心理学の接点、社会調査やデータ分析等について教えています。

世の中に対しては、人と人のつながりを財として考える、ソーシャルキャピタル(社会関係資本)論の論者の一人、ロバート・パットナムの著作をこれまで何冊か翻訳紹介してきたことが、一番知られているのかと思います。また、メディア・コミュニケーション論の周辺で、いくつか仕事をしてきました

もっとみる