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短編エッセイ

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300文字程度の短いエッセイです。気軽に読めます。クスッと笑ってもらったら嬉しいなぁ。
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思い出のモノは自分にだけ価値がある【短編エッセイ】

思い出のモノは自分にだけ価値がある【短編エッセイ】

ガザガサと部屋を片付けていると、ゲームボーイやDSのゲームカセットがたくさんでてきた。

昔のものを見つけた時は、懐かしいな!と1人でテンションが1段階あがってしまう。そして数々のことを思い出すのだ。

このゲームをやってた時に、友達とケンカしたなぁ…
これはお母さんにねだり散らかして買ってもらったなぁ…

大切に、そして大事に扱っていた昔のものを見ると思い出が蘇ってくる。もう20年前のことだろう

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女性の年齢には触れてはいけない、関わってはいけない【短編エッセイ】

女性の年齢には触れてはいけない、関わってはいけない【短編エッセイ】

大学生の頃、スポーツジムの受付のバイトを始めた。

「今日から入りました矢間田です。よろしくお願いします!」

元気よく挨拶をして、良い印象を残せたようだ。始めは先輩から指導してもらい、業務を覚えるように頑張った。

それから数週間経ったのちに、1人の先輩と2人で受付に立つことになった。たわいもない話をしながら「ねえ、私っていくつに見える?」と質問をされた。

さて、これは爆弾質問である。

全世

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映画館デート前日に、男性側がチェックしておこう【短編エッセイ】

映画館デート前日に、男性側がチェックしておこう【短編エッセイ】

デートで一緒に映画館に行くのならば、
神のお告げを信じたほうが良いので、
しっかりと読んでから挑もう。

上映する時間を把握して、
余裕を持って行ったほうが良い。

映画の前に自分から「お手洗いに行きたい」
と言い出して、行ったほうが良い。

そして自分が先に戻ってきて、
ネット予約した券を発券しておくのが
スマートで良い。

ポップコーンはハーフ&ハーフで、
塩とキャラメルを用意したほうが良い。

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ううん、全然太ってないよ【短編エッセイ】

ううん、全然太ってないよ【短編エッセイ】

「太っちゃった」と口癖のように言う女性。
男性から見たら大して太ってなどいない。

分からない、どこが太ったかなど。そもそもいつの体重と比較して、太ったと言っているのか。

人生において一番軽かったベスト体重を理想として言っているのなら、なかなかシビアな目標だ。

しかし、痩せようと目標を立て、緻密な計算をして、実行する女性は心が強い人間である。

「目標達成したからご褒美にケーキを食べよう!」

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初めての告白は、思ってたんと違った。

初めての告白は、思ってたんと違った。

中1の時初めて好きになった女の子がいた。隣の席になって、仲良くなって、急に教室の窓際のカーテン裏へと呼び出された。

「何か私に言いたいことないの?」と、女の子は言う。

僕はモジモジとしてしまい、恥ずかしくて、中々口が動かなかったが「…好きです」と、勇気を振り絞って言った。

「ホント?それ、付き合ってほしいってこと?」
女の子は聞いてきた。

これが、漫画で見ていた青春。夢みたいだと泣きながら

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女性のことは一生分からない。

女性のことは一生分からない。

世の中のもの
全てが当てはまるのではないかと思うほど、
女性は「可愛い」を多用する。
何が可愛いのか、どこが可愛いのか、
具体的に教えてほしいと思う。
しかし、僕は「可愛い」の、
ある法則に気が付くことができた。
我ながらあっぱれだと思う。
間違いない。
ハチミツ好きの黄色いクマだ。
このクマが入っているものは、
100%可愛いと言っている。
確信を得た僕は、自信満々に問いかける。
「このマグカッ

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昨晩の男の言い訳

昨晩の男の言い訳

「どう?」
唐突に聞かれて数秒固まる。
何が変化したのか。
ここで間違えると、
夕飯の献立に大きく影響を与える。
大好きなハンバーグを死守するためには、
間違えるわけにはいかないのだ。
前髪を切ったのか。
はたまた少し痩せた?と言って欲しいのか。
口紅の色を変えたのか。
それとも付けているピアスが新しいものなのか。
一か八かで当てにいく。

だが、そもそも男性は、
そこまで細かく女性を見ていないし

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