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★note名作記事

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作り手と読み手を繋ぐことを目的に、このマガジンでは、私が「素晴らしい!」と思った作品をサポートし、その後みなさんに紹介します。「質の高い作品を鑑賞したい!」「がんばっている作者を… もっと読む
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「★note名作記事」で、作り手と読み手が繋がる場所を作ります!

「★note名作記事」で、作り手と読み手が繋がる場所を作ります!

こんにちは!山田星彦です。

まず、この「★note名作記事」をご覧くださり、ありがとうございます。この記事では、「★note名作記事」とはどのような活動なのか説明いたします。

いきさつ僕はnoteで、文章・絵・写真など、素晴らしい作品にたくさん出会ってきました。そして、そういう作品を届けようと、意欲を持って創作に打ち込む方にも、たくさん出会ってきました。

しかし、どうしてもSNSの中では、流

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【★note名作記事】童話の世界で遊びまくる

【★note名作記事】童話の世界で遊びまくる

こんにちは!山田星彦です。

みなさま、私がnoteで見つけた素晴らしい記事を紹介する「★note名作記事」をご覧いただき、ありがとうございます。

私の紹介する作品を楽しんでいただき、紹介先の記事へ、スキ・サポートなどをお送り下されば、私としても嬉しいです。

四月は年度はじまりで忙しい方もおられたでしょうし、私自身、自分の作品を書いていたりして、この活動、ずいぶん久しぶりになってしまいました。

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【★note名作記事】トリッキーな人情派

【★note名作記事】トリッキーな人情派

こんにちは!山田星彦です。

みなさま、私がnoteで見つけた素晴らしい記事を紹介する「★note名作記事」をご覧いただき、ありがとうございます。

私の紹介する作品を楽しんでいただき、紹介先の記事へ、スキ・サポートなどをお送り下されば、私としても嬉しいです。

前回、ひらがなの魅力をお伝えする記事を紹介したのですが、今回紹介する方も、ちょっと別の形で、ひらがなと向き合っておられます。

では、さ

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【超短編小説】黒歴史

「あなたの黒歴史 消します」
古びた看板に、そう書かれてあった。いかにも怪しい風貌をした店。以前までの僕なら、「こんな店、頭がおかしい人しか入らないだろ…」と、思っていたはずだ。そう、以前までの僕なら……

 今日僕は、とんでもない判断ミスを犯してしまった。「あと5分で授業終わるし…お腹痛いけど我慢しよう。」……あの判断を下した自分を、ぶん殴ってやりたい。単刀直入に言おう。今日、僕はうんこを漏らし

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【超短編小説】 嘘日記

【超短編小説】 嘘日記

 最近、面白いことがない。日記を読み返してみると、毎日会社に行き、仕事をして、帰る…その繰り返しが記録されているだけだった。家族はおろか彼女も居ない28歳の一人暮らし。日記をつける意味があるのだろうかと、「2月17日」の空欄と睨めっこしている。
「嘘を書いてみたらどうだろう…」という考えがふと頭をよぎった。こんな意味のない繰り返しを記録するくらいだったら、嘘を書いた方がまだマシなのではないか?思い

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【短編小説】怪獣さん

【短編小説】怪獣さん

 怪獣さんは、ウチの地下にいる。
ーオレは大きな怪獣だぞ
 雑巾がけをしていたら、声が聞こえた。ロケットのように太くて、宇宙まで行ってしまいそうな声だった。
 彼の姿は見たことないけど、毎日話していたら、わかったことがある。
ーオレはオマエのピアノが大好きだぞ
 彼は私の弾くピアノが好きらしく、よく褒めてくれた。特に、「華麗なる大円舞曲」が気に入っている。
ーオレは東京をぶっこわせるぞ
 彼いわく

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内野サトルさんの[プラネタリウムの建造者たち]を紹介します!もうこの作品に関しては、なんて説明していいか分かりません(おい!)。SFのようであり、ノンフィクションのようであり、童話のようであり…。でもとにかく面白い!
https://note.com/yamadahoshihiko/m/m31d00dc8f256
こちらからぜひ!

【超短編小説】プラネタリウムの建造者たち

【超短編小説】プラネタリウムの建造者たち

この町にはプラネタリウムが多過ぎるという外部の人々の批判を、私たちは決して軽んじているわけではない。まして私たちがそれに気づいていないふりをしているという非難は的外れもいいところだ。この町に住む私たち以上に誰がこの現状を憂い、深刻な問題として受け止めるだろうか。この町を歩く時、私たちは実にたくさんのプラネタリウムを目にする。あのすべすべしたドーム状の屋根の数々は、まるでシマウマの群れか何かみたいに

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あまざき葉さんの[掌編小説 身代わり]をオススメしました。妻を人形として扱う男の物語です。不思議な世界に引き込む文章力はさすが葉さん。特に今作は結末も衝撃です。僕はロマンチックでハッピーエンドにも感じましたが、皆さんはどう感じますか?https://note.com/yamadahoshihiko/m/m31d00dc8f256

掌編小説 身代わり

掌編小説 身代わり

「ねえ、一緒にこの家を出ましょう。もう、見ていられないわ」

ひとりきりのはずの部屋で、どこかから声がした。振り返ると、人形がこちらを見つめている。柔らかに弧を描く眉の下、ガラスの瞳はいまにも瞬きしそうだ。白磁のふっくらした頬を、豊かに波打つ栗色の髪がふちどっている。たっぷりとギャザーの入った淡い青色のドレスを着て、アンティークのチェストの上に腰かけている。

人形は、人形作家の夫が初めてつくった

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