実は夢はサイエンスの対象だったという話?
パラパラと
私も週末となりますと、まー、グータラな生活をしていますね。noteでクリエイティブな活動をされている方をみると輝いている感じがしますね。
それとは対照の真逆な生活を送っている…そんなオッサンが紹介する一冊は「夢を読み解く心理学」です。著者は東洋大学教授・松田英子氏です。パラパラと眺めていたので、危うく寝落ちするところでしたが、夢物語ではないことを記事にしたいと思います。
タイトルだけ見るとトンデモ本? しかし…
この本はタイトルだけみると、怪しげな夢占い的な感じがしますが、真逆のテイストです。学生の質問に対して。松田先生が答えていく対談形式とはなっていますが、内容をものすごく要約すれば、
記憶の科学
睡眠の科学
認知行動療法
精神疾患・医療心理学
脳の高次機能 etc.
の知見がコンパクトにまとまっている心理学の入門書であることがわかります。
本書の基礎にあるのは…
この本は対談という形式をとりながら、夢の科学を一般に伝えようとする姿勢が一貫してみて取れます。もちろん、松田先生の専門が臨床心理学、パーソナリティ心理学、健康心理学ですから、心理学者として応答はしています。しかし、その応答は、決して専門性で抽象化することでケムに巻くのでなく、あくまで”心の理(ことわり)の学問的"立場で答えている点がよいと思います。
夢を研究すること=人間の本質を研究すること?
もちろん、夢に限らず、人間の本質を理解しようとするなら、医学、生物学、工学etc.とともに心理学の知見は必要だと思います。私は、人間の知覚や感情なども科学で解明される時期がいずれ来るだろうと思っています。その際に「正しく」理解することが求められますが、人間の本質理解のためのバイアスが少ない入門書が必要…それがようやく上梓へと導かれたと考えます。
夢、健康、心理などに興味がある方であれば、手に取ってほしい一冊だというのが率直な感想です。(了)
いいなと思ったら応援しよう!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。よろしかったら、「いいね」やフォローもお願いします。