マガジンのカバー画像

心地よく生きるために

13
わたしが心地よく生きるためにしていること
運営しているクリエイター

記事一覧

ヤフオク185円で得られる安くて最高の幸福

ヤフオク185円で得られる安くて最高の幸福

小学校低学年の時点ですでに、わたしは流行りのものを避ける傾向があった。
自分の意志と関係なくまわりの人と同じであることがものすごく嫌だった。
そう考えるようになったきっかけはしっかり覚えている。
4歳か5歳の頃。

幼稚園で催された親子でやる木工体験のときのこと。
できあがった木の飛行機に最後にマーカーで何か絵を描かなければいけなかった。
わたしはそのできあがったかっこいい飛行機に何を描けばいいの

もっとみる
わたしの冬眠期

わたしの冬眠期

毎年だ。
毎年この季節は寝ても寝ても眠い。

閑散期だし、寝ていても全然問題ないので毎年1~2月はよく寝ている。
今年ももれなくよく寝ている。
たぶん1日10時間くらいは寝ている。

こんな季節だもの。
活動はおさえるのが生物的に正解だよ。
日も短い。
食べものも少ない。
何より寒い。
あたたかいところで静かに太陽を待つのがいいよ。

そんなわけで毎年冬はよく寝ている。
冬の仕事が少ない土地でよか

もっとみる
雪の朝

雪の朝

いつもはちょっとズルをして、途中まで車で行く。
でもときどき、早くに目が覚めて歩いていく時がある。

不思議な夢をみて、目覚ましも鳴らぬうちにぱちりと目が覚めた。
大切な人がたくさん出てきた夢だった。

凍てつく朝だった。
しかし心があたたかいと寒さを感じぬのか、その日の勤行は歩いて行こうと思った。

昨晩降った雪が凍りついて、足跡もつかぬ朝。
カシ、カシ、カシ、カシ。
長靴をはいて、かたい雪の上

もっとみる
星空

星空

昨日も今日も、とても星がきれいな夜だ。

そんな夜は地面に寝転がって、一人静かに空を眺める。
静かに息をして、地面と一体になって、虚空を見つめる。

何もないその空間は、なぜああも心地よいのだろうか。

一昨日から体調が大変悪い。
頭痛、吐き気、胃痛、腹痛、下痢、四肢に力が入らない。
これは完全に風邪では?と思ったが熱はない。
痛む頭で思考をぐるりと巡らせて気がついた。
PMSだ。

日本語では生

もっとみる
生気(せいき)を吸われたはなし

生気(せいき)を吸われたはなし

お久しぶりです。
とある状況においてだけ異常なほど弱々メンタルな山伏女将です。
皆さんが思っている以上にポンコツです。

先日その最弱ポイントをやられ、二日間廃人のようになっておりました。
Xデーの翌日、目が覚めた瞬間から頭痛と吐き気、更に痛みで首が動かない状態でほぼ寝たきりでした。
医学的には『心身症』と呼ばれるそうですね。(俗世の生業で精神科医をしている弟弟子に教えてもらいました)

頭がぐら

もっとみる
よい休憩をしておりました

よい休憩をしておりました

久しくnoteを休んでおりました。
いやnoteだけでなく、いろんなものを休んでおりました。

おかげさまで、随分と心身が整いました。

6月からポロポロとお客さんが帰ってきてくださっているKAM INNなのですが、女将の仕事ができること、そして優しいお客さんに癒されながら『わたしがこんな状態じゃあかん』と思いました。
安らかな場と滞在を提供する側が、疲労困憊、整っていない状態ではお客さんに心配を

もっとみる
リセット

リセット

今日、生活を全部リセットした。
コロナの前の状態に。

いろんな人に迷惑をかけてしまったと思うのだけど、一度ぜんぶ抜けることにした。

わたしの心のバランスが取れなくなってしまいそうだったから。

わたしは決して器用ではない。

選択肢はいつも0か1しかなくて、
モチベーションもonかoffしかない気がする。
(あ、だからこれまでの人生、舞台の場面展開みたいにパタパタパタ、て突然変化してきたんか)

もっとみる
わたしの日常はあなたの非日常

わたしの日常はあなたの非日常

今日はうちのお堂のお護摩の日でした。
最近はお護摩にうちのお客さんも参列してくれることが多くて嬉しい。
今日のお護摩もお客さんが参列してくださった。

そのお客さんは日本画を描かれる方で、今回吉野にはいろいろなもののスケッチをしに来られたとのことだったのですが、特に「目に見えないもの、土地の信仰や民俗のようなものを描きたいのだけど、おすすめの場所ありませんか?」と。

目に見えないものを描くとな…

もっとみる
麻婆豆腐

麻婆豆腐

半内弟子生活もそろそろ半月。
毎晩1~2品持参して師僧のお宅のお夕飯によばれているのだが、今晩は挽肉がたくさんあったので麻婆豆腐をつくった。

普段の自分用の食事は味付けも何もかも適当なのだけど、人に作る料理というものはこだわりたくなるもので。
折角だから少し本格的に作ることにした。
甜麺醤、豆板醤、豆鼓醤、花椒、あと雰囲気で当帰根も加えた。

ニンニク、ショウガ、豆板醤をジュワーと油で炒める。

もっとみる
因果応報

因果応報

わたしの宿は友人知人がいろんな相談をしにくる場所でもある。
日頃の悩みであったり、事業計画の相談であったり、みんな一人でわたしに話しにくる。
この春はいつもより多い。
こんな世相だものね。

相談をする人たちをみていて思うのは、人の悪口を言っている人(おそらく本人に自覚はない)は、本人の知らないところで人からも悪口を言われているなぁ、ということ。
他を攻撃すると、そのぶん自分も攻撃されるように世の

もっとみる
ひとり壁打ち

ひとり壁打ち

一日一随筆もあっという間に11日目となりました。(随筆とは…?と思った方はググってください。大変便利な言葉です)
この調子で毎日続けるぞ。

そして本日、急にロジカルエンジンがかかりました。
会社員をしていた頃のわたしの趣味は市場の分析、マーケティング。その部分の脳が急に動き出した。
せっかくだから朝から散文的に考えていたことを少しまとめておこうと思います。

ちいさなものたち今、わたしたちは生き

もっとみる
付き合うべくはバイタリティのある友

付き合うべくはバイタリティのある友

わたしの住む吉野町の人口は約6800人。わたしが移住した4年前は約7600人だった。
この4年間で1割近い人口が減った。

そんな過疎化の著しい土地に移住してきたわたしたちはみんな変わり種ばかりと思われがち。期待されがち。
変わり種であることはあながち間違いではないけれど、各自のバイタリティの有無は明確にある。
行動できる人、できない人。

もっとみる
共に生きたいと思える人

共に生きたいと思える人

楽しく生きている人が好きだ。
心地よく生きている人が好きだ。
人を思いやれる人が好きだ。
土地を愛せる人が好きだ。
自分を愛せる人が好きだ。

楽しく生きるとは、心から笑うこと。
心地よく生きるとは、自分自身を理解してあげること。
人を思いやるとは、その人の今をきちんと見てあげること。
土地を愛すとは、四季や歴史・文化とじっくり対峙すること。
自分を愛すとは、自分の弱さを受け入れ許すこと。

そう

もっとみる