2022年9月の記事一覧
佐藤優『ウクライナ「情報」戦争 ロシア発のシグナルはなぜ見落とされるのか」
佐藤優『ウクライナ「情報」戦争 ロシア発のシグナルはなぜ見落とされるのか」(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓
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著者は元外務省のソ連担当で「外務省のラスプーチン」と呼ばれたほどのロシア通で、ロシア人脈も深く広い。そんな著者だからこそ、西側メディアに操作されていないロシア目線でウクライナ侵攻が読み解ける(もちろん外国
天野修司『地政学だけではわからない「シン・国際関係論」』(イーストプレス)
9月22 テレビ体操、通算4,152日目。天野修司『地政学だけではわからない「シン・国際関係論」』(イーストプレス)を読了。電子書籍版はこちら↓
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著書のお薦めで手に取った本。おそらく実質的な著書デビュー。実は東京都立大学の友好校である大阪府立大学(現在の大阪公立大学)の方で、東京都立大学同窓会の勉強会「八雲サロン
香川照之さんと藤子不二雄Ⓐ先生の飲み方の違い
ここのところ香川照之さんのセクハラ騒動でマスコミが騒然。3年前の示談解決済みの話しを、今さら持ち出されてお気の毒な気もしないでもない。人間誰しも酔うと人格変わったりするので、有名人であるからこそ気をつけねばならない。
その点、お亡くなりになった藤子不二雄Ⓐ先生は飲み方が綺麗だった。先ずは夕方6時スタートで1軒目で腹ごしらえ(ここは僕が払うが、先生は肉も魚をお食べになれないので、そんなにかからな
八重洲ブックセンター本店の閉店
自分はもはやリアル書店の未来を楽観的に信じているわけではないが、さすがに「八重洲ブックセンター本店が来年3月閉店」のニュースは出版業界人としてこたえた。既に出版業界はリブロ池袋本店、三省堂神田本店、紀伊國屋書店新宿南口店、ブックファースト渋谷店など都内の旗艦店を次々と失っている。もう残される超大型書店は、ジュンク堂書店池袋店、紀伊國屋新宿本店くらいしかない。八重洲ブックセンター本店は、三省堂書店神
もっとみる西條奈加「首取物語」
西條奈加「首取物語」(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓
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貧しい少年トサは当てもない放浪の生活を送っていた。そんなときに首だけで生きている元侍オビトと出会う。二人の共通点は過去の記憶を失っていること。二人は古都・那良を目指して旅を共にする。怨みをテーマとした、非常に哲学的な寓話である。義とは何か、善悪とは何か。そし
樋口明雄「南アルプス山岳救助隊K-9 それぞれの山」
樋口明雄「南アルプス山岳救助隊K-9 それぞれの山」(徳間文庫)。電子書籍版はこちら↓
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南アルプス・北岳を舞台に、山梨県警南アルプス署の山岳救助隊員と相棒の救助犬の活躍を描く中編二つを収録。主人公は星野夏実とボーダーコリーのメイ。江草隊長以下、九名の隊員たちのキビキビとした行動と結束。優秀な三匹の救助犬。特に救助
阿井渉介「慶喜暗殺 太鼓持ち刺客・松廻家露八」
阿井渉介「慶喜暗殺 太鼓持ち刺客・松廻家露八」(徳間文庫)。電子書籍版はこちら↓
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旗本であった土肥庄次郎は、親友である白戸利一郎と共に、鳥羽伏見の戦いで総大将の徳川慶喜が大阪城から江戸に逃げ帰るという衝撃を受ける。その日以来、卑怯な徳川慶喜を弑さんと謹慎中の静岡に潜入する。しかし慶喜を守る剣豪・榊原鍵吉に、逆に慶