藪垣心理療法研究室

藪垣心理療法研究室

記事一覧

【一般向け】夫婦のことを相談していただきたい理由

 これまで多くのご夫婦の相談に応じてきて思うのは、やっぱり夫婦関係上の難しい話は、是非とも相談してもらいたい、ということです。  私たち家族療法家には、他の心理…

【一般向け】カウンセリングや心理相談、心理療法ってどこで受けたらいいの?

 一昔前は、「日本では海外と違って、カウンセリングに馴染みがない」「何か困りごとがあったからといって、心理療法を受けることはない」などと言われていましたが、状況…

【予告】多世代派家族療法ワークショップ

 目下、多世代派の家族療法に興味があって、勉強をしている。もちろん、一通りのことについては知っている積もりなのだが、私が学びたいのは、より深いことについてである…

なんにもやる気でない!

 本当に、なんにもやる気でない! こんなにやる気が出ないこと、ある?! っていうくらい。  そんな状況を乗り切るには――おっと、ここから先は有料部分だ。  課金…

50,000

【専門家向け】心理職(臨床家)はとにかくお金がかかる!

 今日、心理療法やカウンセリングを生業として生きて行くためには、特に若手の場合は、公認心理師、臨床心理士の資格が必要だろう。個人開業の場合には求められないかも知…

500

【一般向け】心理検査は高いのか、それとも安いのか

 心理検査を実施するのに数万円かかるというと、やはり一般的な目線からは高いという印象があります。しかし、心理検査をちゃんと実施する(=協働的アセスメント、治療的…

【一般向け】保険診療での心理検査の闇

 他職種の専門家から、「心理検査に興味がある」「心理検査をやってみたい」と言われたので、「当研究室で実施するなら、数万円かかるよ」と紹介したところ、高い! と言…

【一般向け】本当に役に立つ心理検査:治療的アセスメント

 心理職として働いていると、心理検査の結果を携えて相談にお見えになるかたがいらっしゃいます。  しかし「検査の結果は、どんな感じでした?」「検査者はどんな風に検…

【一般向け】データから見る令和の結婚事情

 未婚者の結婚願望は、この40年間ではおよそ10-15%、この20年間ではおよそ5%低減している。  ちなみに、この未婚者には、離別者および死別者――過去に結婚したけど別…

【一般向け】夫婦のことを相談していただきたい理由

【一般向け】夫婦のことを相談していただきたい理由

 これまで多くのご夫婦の相談に応じてきて思うのは、やっぱり夫婦関係上の難しい話は、是非とも相談してもらいたい、ということです。

 私たち家族療法家には、他の心理療法家にはない「関係」の視点があります。そして、夫婦のことを考える上でこの視点は必要不可欠です。

関係の修復

 やはり、もっとも多いご相談は、難しい状況になってしまった夫婦関係を修復したい、というものです。一口に「難しい状況」といって

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【一般向け】カウンセリングや心理相談、心理療法ってどこで受けたらいいの?

【一般向け】カウンセリングや心理相談、心理療法ってどこで受けたらいいの?

 一昔前は、「日本では海外と違って、カウンセリングに馴染みがない」「何か困りごとがあったからといって、心理療法を受けることはない」などと言われていましたが、状況はどんどん変わっています。

 全ての小・中学校にスクールカウンセラーが配置されたり、従業員が50人を超える規模の事業場にメンタルヘルス対策が義務化されたりと、心理相談は今や身近なものとなりました。

 それでも、「自分の困りごとは、どこで

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【予告】多世代派家族療法ワークショップ

【予告】多世代派家族療法ワークショップ

 目下、多世代派の家族療法に興味があって、勉強をしている。もちろん、一通りのことについては知っている積もりなのだが、私が学びたいのは、より深いことについてである。

 マレー・ボーエンが挙げた重要な概念の一つに、自己分化というのがある。これは知性システムと感情システムがあって……などということは、大学院受験レベル、すなわち学部卒レベルの知識だ。

 専門家レベルは、これで満足してはいけない。そもそ

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なんにもやる気でない!

なんにもやる気でない!

 本当に、なんにもやる気でない! こんなにやる気が出ないこと、ある?! っていうくらい。

 そんな状況を乗り切るには――おっと、ここから先は有料部分だ。

 課金すればよい。
……できるものなら。

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【専門家向け】心理職(臨床家)はとにかくお金がかかる!

【専門家向け】心理職(臨床家)はとにかくお金がかかる!

 今日、心理療法やカウンセリングを生業として生きて行くためには、特に若手の場合は、公認心理師、臨床心理士の資格が必要だろう。個人開業の場合には求められないかも知れないが、病院やクリニック、公的機関で働こうと思ったら、これらの資格が必要になる場面が多い。

 公認心理師は大卒レベル+実務経験、もしくは大学院卒レベルで取得出来る国家資格だが、臨床心理士は大学院レベルの教育を必ず受ける必要があるという民

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【一般向け】心理検査は高いのか、それとも安いのか

【一般向け】心理検査は高いのか、それとも安いのか

 心理検査を実施するのに数万円かかるというと、やはり一般的な目線からは高いという印象があります。しかし、心理検査をちゃんと実施する(=協働的アセスメント、治療的アセスメント)ということを考えたら、専門家の目線からは妥当な金額、いや、むしろ安いくらいだと感じます。

 私の研究室では、実はかなりの経営努力をして、心理検査を実施するのに必要な費用を出来るだけ抑えています。専門的な技術なので、決して安売

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【一般向け】保険診療での心理検査の闇

【一般向け】保険診療での心理検査の闇

 他職種の専門家から、「心理検査に興味がある」「心理検査をやってみたい」と言われたので、「当研究室で実施するなら、数万円かかるよ」と紹介したところ、高い! と言われてしまった。

「数万円かかる」という、そこだけピックアップすると確かに高い。私もそう思う。しかし、本当に心理検査はお高いのだろうか。なぜ、こんなにも高額になるのだろうか。あるいは、実は適正な金額なのだろうか。

 ちなみに、保険診療の

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【一般向け】本当に役に立つ心理検査:治療的アセスメント

【一般向け】本当に役に立つ心理検査:治療的アセスメント

 心理職として働いていると、心理検査の結果を携えて相談にお見えになるかたがいらっしゃいます。

 しかし「検査の結果は、どんな感じでした?」「検査者はどんな風に検査結果の説明をしてくれましたか?」などとお尋ねすると、「検査者は説明をしてくれたのだけれども、よく分からなかった」とお返事されることが少なくありません。

「これが検査の結果です」と、検査結果のコピーやフィードバックの文章を差し出される場

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【一般向け】データから見る令和の結婚事情

【一般向け】データから見る令和の結婚事情

 未婚者の結婚願望は、この40年間ではおよそ10-15%、この20年間ではおよそ5%低減している。

 ちなみに、この未婚者には、離別者および死別者――過去に結婚したけど別れましたという人や、何らかの理由でパートナーを亡くしましたという人――は含まれていない。

 まとめると、20-40代未婚者の70%は恋人がいない。さらに20代男性の場合は約50%、20代女性は約30%が、そもそも交際経験を持た

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