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【予告】多世代派家族療法ワークショップ

 目下、多世代派の家族療法に興味があって、勉強をしている。もちろん、一通りのことについては知っている積もりなのだが、私が学びたいのは、より深いことについてである。

 マレー・ボーエンが挙げた重要な概念の一つに、自己分化というのがある。これは知性システムと感情システムがあって……などということは、大学院受験レベル、すなわち学部卒レベルの知識だ。

 専門家レベルは、これで満足してはいけない。そもそも、自己分化を語る上で、知性システムと感情システムだけでは足りなくて、情緒システムについても取り扱わなければならない。それでは、感情と情緒はどう異なるのか。この区別にはどんな意味があるのか。そもそもどうして情緒というものをボーエンは持ち出してきたのか。こういったことを理解してはじめて、ボーエン理論を知っていると言えるだろう。

 そして、こういったことについて知識を得るためには、既に学んで知っている人に話をしてもらって教わるか、自分で本や論文を読んで調べるしかない。

 そうして得た知識は、日々の臨床に還元することはもちろんなのだが、面白いし、役に立つしということで、少しでも世に広めていきたいとも思っている。

 ということで、久しぶりにワークショップを企画しようと考えている。いつになるかは分からないが、遅くとも年内には実施したい。ボーエン理論についてではなくて、多世代派家族療法についてと考えているので、ボーエン理論と文脈療法とfamily of origin therapy について取り扱う予定だ。もりだくさん過ぎるかな。連続ワークショップみたいな形にしてもよいかも知れない。オンラインにも対応したい。

 何かが決まったら告知をするので、どうぞ楽しみにしていただきたい。

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