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【コラム】優秀な経理・財務人材とは

【SYNCAオープン!】

経営管理部門・バックオフィス特化型の転職サイト「SYNCA」(シンカ)がオープンしました😁
皆様是非ご活用ください!


はじめに

今日はベンチャー企業の経理・財務に着目して記事を書いてみたいと思います😁

私は経理・財務の人たちを心から尊敬しています。
会計に強い人達というのは、私に無い能力を持った人たちなので、憧れに近いものがあって、若い頃からずっとカッコイイなと思っていました。

私がWARCという会社に比較的長く所属しているのも、WARCに公認会計士・税理士の皆さんがたくさんいる点に魅力を感じているからです。
様々な業務を通じて彼らから学ぶことが非常に多いです。

だからこそ言いたい。

「経営層の皆さんは経理・財務の人材を大切にしてほしい!」

と。

経営管理部門の採用活動に携わったことがある方々はすでに感じ取っていると思いますが、今の転職市場は圧倒的に会計専門職不足です。
需要と供給のバランスが崩れていて、5:1くらいの感じで会計専門職人材が不足しています🙄
必要とされる専門分野やレイヤーによっては10:1くらいになる時期もあります。

そのため、優秀な会計専門職には複数の企業から高額のオファーが出されるので引く手数多です。

だからこそ、経営層、マネジメント層は経理や財務の人材が流出しないように大切にしておくべきだと思います。
優れた人であればあるほど、いつでも他に行ける人材なので。

今日はそのあたりのお話をしたいと思います。


1.経理財務の役割

私が思うに、経理財務は経営の根幹であり、最も重要な機能だと思っています。

もちろん、個人事業主や実質的個人事業といえるような小規模な会社であれば、経理・財務がいなくても社長自らがBS・PLを作れば足ります。

しかし、ある程度の規模になってきたり、先々大きな会社にしたいという野望があるのであれば、経理・財務は必須です!
彼らがいないと現在の経営状況も未来の経営戦略も何も見えません😱

会計こそが経営そのものと言ってもいいくらい重要なのです。
会計には財務会計・管理会計・税務会計とありますが、経営者にとっては管理会計が特に重要だろうと思います。

その管理会計を正確に実施するためには、過去のお金の移動を正確に反映したBS・PLを作る必要があります。
その役割は「経理」が担ってくれています。

彼らが日々行っている仕訳がすべての基礎です。

そして、将来の経営戦略を練る場合、または現在あるお金をどこにどれだけ分配するかを決める場合、過去のお金の動きに加えて、未来の資金繰り計画を作らないといけません。
経営者はビジョナリーな人が多いので、夢物語のような資金繰り計画を作りがちですが、本来は実現可能性の高いものを作成する必要があります。
それを担ってくれるのが「財務」です。

過去を経理、未来を財務がそれぞれ担ってくれるからこそ、経営戦略が日々実現されていくのです。

彼らがいないと経営なんてできません🙄
自分の会社が今どういう状況なのかさっぱり分からない状態でどうやって経営をしたらいいのか、私にはわかりません。
経営管理部門で最も重要な役割を担ってくれているのが経理財務であり、彼らを中心に回していくべきとすら思っています。



2.人材不足の背景

前述のとおり、経理財務は極めて重要な、というか経営に必要不可欠な存在です。

しかし、その人材不足は結構深刻です🤔

どの分野でもそうですが、プロフェッショナルという存在は極々少数の人間だけがなることができる役職です。
経理や財務も同様で、経営の重要な役割を担えるようなプロフェッショナルは少数です。

『経理になろうかな』と考えて簿記を学び始める若者が100人いたとしたら、その中で実際にプロフェッショナルレベルに到達できる人は2~3人だと思います。
そのくらい少数派です。

そして、その多くが、税理士/公認会計士(独立士業)・投資銀行・監査法人・会計事務所などの道に進みます。
なぜならその方が報酬が高く、かつ、学びが多いからです。

そのため、一般企業の中で従業員として働くことを選ばない傾向があります。

これは法務の世界でも同様ですね…
弁護士として自由に働きながら高額な報酬を得て、高い経験値まで手に入るのに、わざわざ拘束やルールが厳しく、報酬もそこまで高くない一般企業に入ろうという士業は少ないです。

その結果、会計専門職でも法務専門職でも、人材不足が続いています。

その上、一般企業で働く場合、プロフェッショナルにとっては耐え難い状況に陥ることが少なからずあるため、わざわざそのリスクを取ってまで転職を検討し辛いというケースがあります。

その原因が、経営者の会計専門職に対する理解不足です😰

現在のスタートアップ・ベンチャー業界では、理系出身や士業出身の経営者が増えてきたので、かなり改善されつつありますが、昔は経営者といえば営業上がりの人が多かったですし、今でもその傾向はあると思います。
ものを売れる人間がそのまま独立して経営者になるケースです。

営業マンからそのまま経営者になる場合、全員ではないですが、かなり多くの経営者が数字に弱いです🤔
簿記なんてほとんど理解していないことも多いですし、興味もないこともあります。
そのため、会計専門職及び経理・財務の役割を正確に理解することなく、「帳簿つけるだけの事務方の人」とないがしろにすることがあります。
私の知る限りでもかなり粗末に扱われている人が相当数います。

私は、そういう状況を見る度に憤りを感じますし、会計の重要性を認識していない残念な経営者だなと思います。

本来であれば1,000万円近い報酬を得ていても全く不思議ではない人たちですら、500万円前後で雇われていることもけして珍しくはありません。
報酬がすべてではないですが、相場より半額近いお金で雇うというのは、経営者が明らかに専門職を軽視している(重要性を認識していない)証左だと思います。

その結果、徐々に自分の市場価値に気づき始めたプロフェッショナル人材が流出していきます😰
良い人材ほどあっけなく辞めちゃうものです。

辞めてから焦って同じレベルのプロフェッショナルを転職市場で獲得しようとしてもなかなか上手く行かないでしょうし、採用コストも大幅に増加します。

この場合、プロフェッショナル人材を結局見つけられずに、人数で対応しようとする会社が多く、最終的には、頭数ばかりが増えて行き、非効率な経営管理部門ができあがっていきます

そして、肥大化した経営管理部門は、利益を圧迫し、かつ、効率化されることがほぼ無いのでそのまま状況は悪化していく一方です
でも、元をたどると経営者の無知が招いた結果なんですよね😰

そういう危機的状態を経験したことがある経営者の方は耳が痛いでしょうけど、共感してくださるはずです。
経営管理部門の経理・財務人材がどれだけ重要かを。



3.経理財務の人材を大切に

経理・財務に対する理解が浅いと、適切な対応や待遇がわからないため、意識的・無意識的に扱いが雑になっていきます。
そうすると、プロフェッショナルレベルの優秀な経理財務が組織から抜けていき、かつ、入ってこなくなります。

専門職は数が少ないので、比較的横のつながりが強いです。そのため、会社の悪い評判はすぐ広がります🙄
そして、一度広がった悪評はなかなか改善されません。

それが採用面での競争優位性に悪影響を及ぼし、結果的に間接部門の肥大化を招きます。

ということは、裏を返せば、経理・財務の重要性とプロフェッショナル人材の希少性を理解している経営者はこういうトラブルを避けることができます。

優秀な経営者の皆さんは、経営管理部門が肥大化してしまってどうしようもない状態になるより、経理・財務人材を大切にすることで効率的な経営管理部門を構築した方が何億円もお得だとちゃんと解っています。

そういう経営者になるためにも、どういう人材を、どう大切にしたらいいのかを学んでおくべきだと思います。


4.優秀な経理財務人材とは

何をもって「優秀」と定義するかは経営者次第だと思いますが、参考程度に私から見た優秀な経理財務人材を定義していきたいと思います!

私が思う優秀な経理財務人材は、以下の要件を満たす人材です。


(1)高い専門性
(2)高い向学心
(3)謙虚な心
(4)貢献意欲


各要件を1つずつ解説していきます!


(1)高い専門性


まずは前提条件として高い専門性がほしいところです。
公認会計士、税理士、日商簿記1級、全経簿記上級、USCPA(米国公認会計士)、証券アナリストなどの難関国家(公的)資格を持っていることが目安になると思います。

転職市場を見る限りでも、会計や財務専門職でスカウト数が多い人の多くは上記の資格のいずれか、または複数を保有していることがほとんどです。
ハイクラス層になってくると複数の資格を持っていることが当たり前だと思います。

WARCにいる専門職の皆さまを見る限りでも、上記の資格のうち2つ以上の資格を持っている人がほとんどで、他の資格を合わせると3つ以上の人もいます🙄
流石だなと思います。

そのため、経営者側も上記の資格保有者を中心に考えていくと良いと思います。

最近の転職サイトでは資格保有の有無でフィルターをかける機能も充実してきていますから、資格で絞り込むとスカウトが打ちやすくなります😁

WARCが運営するSYNCAでも、会計系の資格で候補者を絞る機能がついていますので、一瞬で見つけることができます。



もちろん、資格がすべてではないですが、私の知る限りでは無資格で優秀な専門職というのは超少数派だと感じているので、何らかの難関資格を持っていることは前提に近いと認識しています。
運転免許証みたいなものです。

ただ、20歳前後の若手の場合はまだ資格の取得ができていないかもしれないので、若手に関しては「今現在死ぬほど勉強している」ということが要件になると思います。

都会出身の人は持ってないかも


(2)高い向学心


優秀な経理財務の場合、高い専門性があることが前提となります。
前述の通り、ハイクラス層になってくると複数の難関資格を取得済みであることが多いです。

その上で、高い向学心も必要です。

専門職あるあるなのですが、難しい資格に受かった瞬間に燃え尽き症候群に陥りやすいのです😱
3~5年ほど勉強一色の青春時代を送りますので、受かった瞬間に気が抜けます。
もう何もかもがどうでもいいやという気持ちになる🤣

しかし、専門職にとっては資格合格は通過点に過ぎず、むしろそこがスタートラインです。

だからこそ、合格後も勉強を続けているということが絶対条件になります。

同じ資格を保有している専門職の中でも優劣はたしかに存在していて、勉強を止めた人は数年間能力が変わっておらず、むしろ忘却していくため能力・知力共に低下していきます。

一方で、学び続けている人は常に新しい知識を身に着けて、最新の論点を片付けることができるようになっていくので能力が向上し続けています。

高い人件費をかける以上、成長し続ける人に投資しないとお金を無駄にしてしまいますから、優秀な経理財務人材には高い向学心を求めるべきです。

月に最低でも3冊くらいは書籍を読んでいてほしいですね!

死ぬまで勉強なんですよ


(3)謙虚な心


続いて、謙虚な心も持ち合わせていないと専門職は務まりません🙄

自分は天才だ
自分は周りの人間より賢い
自分は他のやつとは違う
自分は特別な存在だ

こういう勘違いをしている人間に誰が付いていくのかという論点です。
私は嫌です。
自分の上司がそういうタイプだったら即転職を検討します。

そもそも、優秀な経理財務人材は、先々経理担当役員やCFOになってもらう予定の人材です。
そうすると、マネジメントスキルは必須で、人から尊敬され、信頼されるリーダーでなければなりません。

しかし、上記のような勘違いをしている人の場合、部下から嫌われます。
ほぼ確実に🙄

面接や雑談の中で、自尊心の高さや自己愛の強さを感じたら、お見送りしておくべきだと私は思います。

通常、専門職というものは、勉強を続ければ続けるほど、自分の無知と無能を思い知らされることが増えます。
自分という存在の無価値性を認識し、自分は所詮サポーターなのだということを理解していきます。
それゆえに「もっと学ばないと」と思えますし、自分が間違っているかもしれないという可能性を考慮できます。

そういう謙虚な心を持った人は、部下に偉そうに命令するなんてことはしません。
基本的に「お願い」をします。

部下に助けてもらっているから自分がマネジメント層でいられるのだということをしっかり認識しています。

そういう人を採用すべきです。

ちょっと身内エピソードで申し訳ないんですが、このnoteのフリー素材「山本彰彦CEO」の話をしてもいいですか?

山本彰彦CEO

私、前職から山本さんと一緒で、彼がずっと私の上司なので、かれこれ6年ぐらい関わりがあるのです。
この6年間で、山本さんに何かを命令されたことなんて「1度も」無いんですよ!

すごくないですか?

山本さんはいつも「~してもらってもいいですか?」とか「ここの部分、お願いできますか?」と聞いてくれます。
基本的に誰に対してもそういう対応です。

私、山本さんに出会う前までずっと体育会系の脳筋上司にしか会ったことがなかったので、最初は衝撃を受けて、3ヶ月くらい全然慣れなかったです。
心の中で「あれかな?いつもは優しいけど急にブチ切れて大声出すタイプかな?😒とか疑ってました(笑)

結局、この6年間で一度も怒っているところを見たことがないです。
部下がとんでもないミスをしたり、しょうもない人間にとても失礼なことをされたりしているのを間近で見たことがありますが、そのときも怒鳴ったり、喧嘩したりせず、一人でグッと堪えて冷静に対応していました。

むしろ間近で見ていた私の方が切れてたくらいですね🙄
私は体育会系出身なので、自分の尊敬する人に失礼なことをされるとイラッとするタイプです。


その後、私は仕事の関係で様々な会社の内部を見させていただくことが増えたのですが、そこでやっと山本さんが異常なのだということを理解しました。
一般的な管理職は、やはり脳筋タイプが多くて、部下に対して偉そうに命令したり、みんなの前で叱責したりをドヤ顔で行っています。
それが自分のステータスとでも思っているかのような振る舞いです。
これがどれだけ恥ずかしい行動で、どれだけ従業員のモチベーションを下げるのかを理解しようともせずに。

自尊心・自己愛が強い人は、自分の今があることを全て自分の能力のおかげ、自分の過去の失敗はすべて周りの人間のせいだと考えています。
そういう人をマネジメント層に置いたら終わりですよ🙄
優秀な人間から辞めていきます。

本当に優秀な経理財務のプロフェッショナルは、他人に偉そうにしたり、叱責したり、命令したりしません。
そういう人の下には優秀な部下は集まりません。
だからこそ、謙虚な心は必須の条件だと思います。

怒りをコントロールできない人もダメ(私のこと)


(4)貢献意欲


最後に、最も重要な要素と言っても過言ではないのが貢献意欲です。

我々専門職は、誰かに貢献するからこそ価値が生まれます
誰かのために貢献したいと思えないならそれはもう宝の持ち腐れです。
どんなに優れた知能があろうが、他人の役に立たないなら存在意義はありません。

得た知識を他人のために活用してこそ専門職です。

ただ、残念ながら、他人に貢献したいという欲求が低い人というのは少なからず存在しています。
専門職人材のうち、少なくとも半数くらいは貢献意欲はありません。
他人のために自分の知識を使おうとか、シェアしようという概念が殆どないのです。
ただただ目の前の作業をこなしているだけ。
自分から自発的に仕事を引き受けたりはしない。

その場合、たとえ東大卒だろうとハーバード卒だろうと無価値です。
組織には不要だと思います。

元々他人のために行動することに喜びを感じられる人を採用すべきです。

しかし、貢献意欲というものは環境にも左右されるものなので注意が必要です。
元々は貢献意欲の強い人でも、嫌な上司、嫌な同僚、嫌な経営者が多い職場では貢献意欲を削がれます。
そのため、一時的に貢献意欲を失ってしまっている場合があります。

そのあたりをよく見極めないといけません🤔

貢献といえば白衣の天使!


以上が、私が考える優秀な経理財務人材の要件ですが、参考になりましたでしょうか?
上記4条件を満たす人は、専門職の中で1割程度だろうと思います。
でも、確実に存在しているので、そういう人たちと出会えたならば、何が何でも採用しましょう😍

組織に長く貢献してくれるはずです。
経営層が経理財務人材を大切にしていれば!


5.大切にするとは

では、経理財務人材を大切にするとはどういうことでしょうか。
経営者の中にはここをよくわかっていない人が多いようで、知らず知らずのうちに専門職を失望させていることが多いです。

元々経営者という種族は、組織の中のはみ出し者が多いですから、他人を大切にするとか、他人に配慮するということが苦手な人が多いです。
そのため、誰でもできることができない人が多いのです。

その分、誰にもできないことを成し遂げやすいのだろうとも思います😁

ハイクラス層の経理財務人材が離職してしまうと、獲得コストがとてもかかるので一度大切にするということを学んで、身につけておきましょう!
少ない時間の学習で何億円も得をすると思えば投資効率は良いはずです。


私が思うに、専門職を大切にするということは、以下に列挙するようなことだと思っています。


(1)専門家として尊重する
(2)適切な報酬を出す
(3)命令をしない
(4)話をちゃんと聴く
(5)感謝を忘れない


1つずつ解説していきましょう!


(1)専門家として尊重する


まず最初に認識しないといけない点は、経理財務人材が専門家であるという点です。
経営者は、自分以外の人間をすべて「従業員」という括りでまとめてみていることがよくあります。

しかし、経理財務や法務人材というものは、従業員でありつつ専門家でもあるため、いつでも独立開業できるだけの専門知識がある場合が多いです。
ハイクラス層になればなるほどその傾向は強くなります。

そういう人材に対して、一般的な従業員と同じように接していると、あまりうまく行きません。

専門家は、日々の生活のために働くという認識が、普通の従業員より薄いです。
どちらかというと「この人の為に貢献しよう」という意識で働いています。

そもそもハイクラス層は、他にもっと報酬が高い選択肢を有しています。
一般の事業会社よりも外資コンサルや大手監査法人等に勤めた方が間違いなく稼げるのです。

それでもなお一般企業で働いてくれているのは、経営者のビジョンや理想に共感しているからです。
自分の専門知識をその理想のために活用したいから残ってくれているケースが多いです。

そういう専門家に対する尊重を怠ると、別の道を模索されてしまいます。
多くの経営者がこの認識が甘いので、専門職から敬遠されがちです。

もちろん、専門職が世の中に大量に出回っていて、買手市場(雇う側が有利)となっているのであれば、尊重なんて無視していいでしょうが、現在の経理財務市場は圧倒的に売手市場なので、少し考えを改めないといけません。

マグロと同じ仕組み



(2)適切な報酬を出す


次に、適切な報酬額を理解しないといけません。
専門職の報酬をかつての伝統的な日本企業と同じような年功序列型の報酬で抑え込んでいる場合、人材流出を招く可能性が高くなります。

今現在、経理財務人材の報酬はかなり高くなっています。
もちろん全レイヤーでそうなっているわけではありません。
主にハイレイヤー層で報酬が高騰しています

それは、ハイレイヤー層の母数が少ない+解っている会社が適切な報酬額を提示しているからです。

特に外資系企業はよくわかっているようで、申し分ないハイレイヤー層に対しては2,000万円前後の報酬提示を行っています。

最近ではベンチャー企業のCFO候補や経理マネージャークラスでも1,000~1,500万円の報酬提示がなされるようになってきているので、だんだんと大手上場企業の役員クラスと遜色ない状態になりつつあります。

私の知る限りでも、若手(20代後半~30代半ば)でも年収1,000万円を超えるプレイヤーが珍しくない状態になっているので、優秀な経理財務人材には1,000万円程度の報酬提示が当然だと思います。
最低でも800万円程度は提示したいところです。

最近のインフレも考慮すると、この上昇傾向は今後も数年間続くと思います。
そんな状況下で若手のハイレイヤー層に年功序列に基づいて400万円~600万円の報酬提示をしていたら、真っ先に転職先候補から除外されますし、そういう会社から転職しようという意欲も強く湧いてくるでしょう。

最近は大手企業からの人材流出が続いていますが、上記のような不適切な報酬体系になっていることも原因の1つだと思います。

若手優秀層はもう安い報酬で甘んじなくていいと思います。
どんどん転職しましょう👍
そして、ベンチャーに転職したい場合は是非WARCのエージェントをご活用ください。
いつでも瀧田宛にご連絡いただければ、人材紹介事業部の人にお繋ぎいたします。

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またはSYNCA(シンカ)に登録してスカウト待つという方法もありますよ!


転職が当たり前の時代


(3)命令をしない


続いて、命令をしないという点について学ぶ必要があります。

徐々に変化しつつありますが、今はまだ、経営者の多くが営業出身の人だろうと思います。
そうすると、体育会系気質が抜けきれず、部下に対して上から命令することが習慣化されていることでしょう。

しかし、そんな上から目線で命令されて喜ぶドMは、専門職の中にはほとんどいません

特にハイレイヤー層には皆無と言っていいでしょう。

ハイレイヤー層は、自分で生きていけるだけの能力と専門性を持っています。
誰かの下でじっと我慢して命令に従い続けるなんていう選択をわざわざ選びません。

だからこそ、命令以外の手段をしっかりと身につけておくべきだと思います。
経営者は、組織の中でトップであるがゆえに、誰も注意してくれない状況に陥ります。
自分がパワハラ気質になっていても、誰も指摘してくれないのです😱

これはとても恐ろしいことですし、可哀想なことです。
知らず知らずのうちに自分で損失を拡大させていることに気づけない哀れな状態になりやすいです。
だからこそ、あえて他人の私が言います。
命令以外の手段を学びましょう!

そもそも、専門家の皆さんはあなたの会社で働かなくても他に職場なんていくらでもあるのです。

・弊社で働いてくださっている
・自分の夢に協力してくださっている
・専門的な知識を弊社のために使ってくださっている

という認識を持って、業務を「お願い」しましょう!

プライドが邪魔してお願いできないというのであれば、それが自分の器の限界です。

人間の器ってあるんですよ。ちなみに私の器はお猪口の裏くらいです。



(4)話をちゃんと聴く


これも経営者の多くができていないことですが、もし経理財務人材に逃げられたくないならば、専門職の話をちゃんと聴きましょう!

多くの経営者が、経理財務人材の話を聞き流している、または遮って反論するということをよくやります。
場合によっては罵詈雑言を浴びせたり、馬鹿にしていることもあります。

経営にとって必要不可欠な人材に対してとんでもないことをやらかしているのですが、経営者本人は気づいていないことが多いです。
専門家の話を聴かないのは個人の自由ですが、それに伴う大きな損害を覚悟してくださいねと常々思っています。

経理・財務・法務などの専門職が意見を出してくれなくなったら腐敗の始まりです。
遅かれ早かれその組織は何らかの大きな問題を抱えることになります。
それが外部に噴出する少し前に、専門職の多くは退職するでしょう。

なぜなら、そういう違法・不正をよく理解し、忠告できる立場にいるのが経理・財務・法務の専門職だからです。
彼らが何も意見を言わなくなったら非常に危険な状態です。

経営者は、専門家が意見を言いやすい組織体を作らないといけません。
そのためにも、日頃から専門家の話をちゃんと聴くべきです。
専門家の話を聴けてないなと思ったら、悔い改めましょう。

まずは懺悔しましょう


(5)感謝を忘れない


最後に、一番大事なことは「感謝を忘れない」ことです。

これは専門職に限らずですが、全従業員に対して感謝を忘れないようにしましょう。
優秀な人材であればあるほど、他の会社でも働くことができます。

転職が当たり前になりつつあるこの時代に、わざわざ自分の会社で働いてくれているのですから、それはもう奇跡に近いです。

優秀な人材が自分の組織に存在してくれていることにまず感謝。
留まってくれていることに感謝。
働いてくれていることに感謝。
貢献してくれていることに大感謝です。

そういう姿勢が無い経営者は、従業員から愛想を尽かされてしまうことが多いように思います。

経理財務人材に対して感謝を忘れていると感じたら、即改めましょう。

なお、感謝の気持ちは内心で思っているだけでは意味がありません。
しっかりと行動で示しましょう。
感謝状を送る、表彰する、報酬をアップする、感謝を対面で述べるなど。
目に見える形で示さないと意味がありません。

経理財務は裏方の仕事なので表で褒められることがほとんどない職種です。
だからこそ、意識的に行動で示しましょう!

いつもありがとう!


おわりに

今日は長々と私見を書いてしまいました😱
経理財務人材が好きすぎてつい。

でもここ数年、本当に経理財務人材の需要が旺盛で、やっと時代が経理財務人材に追いついてきたなと感じています。

会計に詳しい人って本当に凄いんですよ🙄
会計知識を応用すれば、株式投資も不動産投資も事業もできる。
それに、どんな企業でも絶対に会計は使う!
汎用性抜群の専門的知識です。

だからこそ、今の組織でなくてもいいのです。
他に居場所はいくらでもあります。
転職に非常に強い分野の専門家であるからこそ、大切にしないといけません。

このnoteをどれだけの経営者の方が読んでいるかわかりませんが、自組織の構築において参考になれば幸いです。
そして、経理財務人材を獲得したいと本気で思うなら、公認会計士がたくさんいるWARCにお任せください😏👍

SYNCA(シンカ)でダイレクトリクルーティングを行うのも効果的です。
すでに400社以上の企業様が活用してくださっていますので、是非ご検討ください。


では、また書きます🎉


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【著者情報】

著者:瀧田 桜司(たきた はるかず)
役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長
専門:法学、経営学、心理学
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