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手の握りから見る体の使い方

手の握りから見る体の使い方

スポーツの動作やフォームは選手それぞれで違います。特徴あるフォームは動作のやりやすさや、力の入りやすさなことによって、徐々に自分に合ったものが出来上がるものです。

同じ動作でも関節の動くタイミングが違う大勢で行なっているダンスを見ていると、同じ動作であっても関節の動き出すタイミングが違うことに気づきます。
人は自分が動きやすい動き方を自然とおこないます。
大きくは膝から動き出すか、股関節から動き

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スポーツの基本は走ることではなく歩くこと

スポーツの基本は走ることではなく歩くこと

立つ⇒歩く⇒走るの順番が大事何事も基礎が大事と言います。
人間は直立二足歩行する唯一の動物です。

つまり、体をまっすぐに立てて二本足で歩く運動が人間としての基礎の運動になります。そのため走ることよりも先に、歩く練習をすることが大事です。

スポーツの基本スポーツの基本は、走ることだと言われます。
しかし、歩くことができないと走ることはできません。
立つことができないと歩くことはできません。

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正しい体の使い方の基準

正しい体の使い方の基準

体の使い方が悪くて腰痛になっているのならば、体の使い方を変えないことには、痛みが無くなっとしても腰痛は何度も繰り返すことになります。
ぎっくり腰であれば”癖になった”状態であったり、慢性腰痛と呼ばれる体の状態です。

では、体の使い方が悪いというのは、何を基準に判断すればよいのでしょうか?私の整体院では「正しく呼吸すること」と「正しく歩くこと」を判断の基準にしています。

正しく呼吸する呼吸が止ま

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スポーツの動き作りに呼吸を使う

スポーツの動き作りに呼吸を使う

呼吸は生まれてから始まり、途切れることなく亡くなるまで一生おこないます。回数にすると、平均して一日に2万回と言われます。
呼吸は回数が多いだけに、体への影響も大きくなります。

呼吸で横隔膜が下がったときには、内臓がマッサージされますので、正しい腹式呼吸がおこなわれていれば、2万回が内臓マッサージされます。
肩を上下させながら呼吸をしているなら、一日に2万回肩をすくめる動作をしていることになります

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ウエイトトレーニングの前に腹式呼吸を練習する

ウエイトトレーニングの前に腹式呼吸を練習する

体幹トレーニングの基本は腹式呼吸です。
腹式呼吸では横隔膜と腹横筋をメインに使います。
息を吸うときは横隔膜が働き、吐くときは腹横筋が働きます。

実際にやってみてほしいのですが、腹式呼吸をするときに、息を吸いながらお腹を凹ますことは難しいですし、息を吐きながらお腹を膨らめるのも難しいです。どちらもやろうとすると胸式呼吸になってしまいます。

体の動きも腹式呼吸であれば、吐くときに胴体が伸び、吸う

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腰痛患者のための腰痛トレーニング

腰痛患者のための腰痛トレーニング

腰痛トレーニングの基本は腹式呼吸インターネット上では、腰痛トレーニングとして息を吐きながらのお腹を凹ますドローインというトレーニングが紹介されています。

このドローイントレーニングは腹式呼吸がベースになっています。
腹式呼吸では、息を吸ったときに横隔膜が下がってお腹が膨らみ、腹横筋が働き息が吐かれます。この吐く動作を大げさにおこないます。

ドローインをおこなうと、腰を安定させる筋肉が鍛えられる

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ドローインで内臓を安定させる

ドローインで内臓を安定させる

強い選手は胃腸も強いと言います。

胃腸が強いから、食事をしっかり取れる
⇒食事をしっかり取れるから、良い練習ができる
⇒良い練習をするとお腹がすくから、食事をしっかり取る
⇒食事をしっかり取るから、良い練習ができる・・・

というように好循環が生まれます。

しっかり食べることができれば、体も回復するので怪我もしにくくなります。風邪などで体調を崩すことも少なくなります。

内臓疲労内臓も筋肉でで

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体の使い方が悪くて腰痛になっているなら、体の使い方を変えないと腰痛は改善しない

体の使い方が悪くて腰痛になっているなら、体の使い方を変えないと腰痛は改善しない

腰痛持ちの人は、日常で当たり前におこなっている動作が正しくおこなわれていないために、腰の痛みが長く続いています。

「ここの整骨院が腰にいい」と聞けば多少遠くても行ってみたり、「あの治療が私には効果があった」と教えてもらえば、何度か通ってみたりと、色々な病院、整骨院、整体院などに行っています。

しかし、ほとんどの人が「整体を受けたそのときは良いけれど、2,3日もすると元にもどってしまう」と言いま

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マラソンで「苦しくなったら息を吐け」と言われる理由

マラソンで「苦しくなったら息を吐け」と言われる理由

長距離走では、「苦しくなったら腹から息を吐け」と言います。
意識して息を吐き出すことで、一時的にでも苦しさが楽になります。

この腹から息を吐くと楽になるのは、なぜなのかを考えてみようと思います。

1,新鮮な空気を吸いやすくなるなるから
呼吸が苦しくなると息を吸い込みたくなるものです。
しかし、息は吐き出さないと新しい空気は入ってきません。
意識して吐き出すことで、吐いた反動も利用しながら新鮮な

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体幹をパーツに分けて考える

体幹をパーツに分けて考える

ボート競技に限らずスポーツでは「体幹」が重要で、実際、競技力が高い選手は「体幹力」が高いといわれます。
では、体幹と体のどの部分を指して言うのでしょう?

体幹は体のどの部位なのでしょうか?体幹とは、どこを指すのか?については明確な決まりは無いので、選手やコーチの考え方次第です。

ただ一般的には、手足を除いた胴体部分だといわれます。
この場合、腹筋群に囲まれたお腹の部分、脚を動かす股関節、腕を動

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体幹を安定させるとは、腰椎を安定させること

体幹を安定させるとは、腰椎を安定させること

前回、私の場合体幹をお腹周りを体幹と捉えて考えていると紹介しました。
今回は私の捉えているお腹周りについて、もう少し細かく紹介します。

一般的にお腹周りはインナーユニットといわれ、腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋を合わせて捉えますが、そこに腸腰筋をプラスして考えて

体幹を鍛える目的は、腰椎を安定させること腰椎は24個の骨の集まりである背骨の下方5個のことです。
背骨は骨盤の上に立っています。

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スポーツそれぞれの本質的な目的を見失わない。

スポーツそれぞれの本質的な目的を見失わない。

同じスポーツに長く関わっていると、そのスポーツの枝葉の部分ばかりに目が行ってしまい、そのスポーツの本質を忘れてしまうことがあります。

サッカーや野球、バスケなどであれば、ゲームが終わったときに相手チームよりも多く点を取っていることが勝利の条件になり、目的になります。
相手に何点取られようが、最後に1点だけ自分のチームが多く取っていればOKというスポーツです。

卓球やテニス、バレーボールであれば

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ブレイシングは代償動作

ブレイシングは代償動作

スポーツで脱力するのが難しい理由スポーツで脱力するというのは、必要な部分には力を入れたまま、必要でない部分は力を抜くことです。すべての力が抜けてしまうと立っていることすらできません。

この不要な部分のみ力を抜くことは、力を込めることよりも相当に難しいものです。

大きく分けると、脱力できないケースは2つあります。
1,余計な力が入っていることに選手本人が気がついていない。
2,力んできる自覚はあ

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動きを音に変換して指導する

動きを音に変換して指導する

自分が上達したいなら、人に教えることが最も学びになり、最も近道になると感じています。自分が理解していないことは人に教えることができないからです。

本を読むにしても、ただ自分の学びのために読むのと、人に教えることを前提として読むのでは、学びの質がまったく変わります。

スポーツであれば、選手同士で教えあうと、人との感覚の違いに驚くことがあります。

また、怪我をして満足なトレーニングができない選手

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