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うつ病発症から1年~当初から今を振り返って~

今から1年前の2021年12月。社会人1年目にしてうつ病と診断され、1か月の休職・退職・無職期間を経て今にいたります。

私がこれまで綴ってきた日々の感情の揺れや過ごし方、考え方の変化などを過去のnote記事を要約する形で客観的に振り返り、自分を受け止め今後過ごしていくためのきっかけとしようと思います。

うつ病が辛い時に、私はいろいろな方の経験談を読んで勇気づけられていました。この記事がどこかで何かの支えになれれば嬉しいです😌

2021年12月〜2022年1月:うつ病発症~1か月

人生初めての精神科受診。うつ病と告げられ、転職を見据えた1か月の休職に突入。

これからの生活のことは何も考えない。

代わりに、休職という貴重な1ヶ月間を自分のための時間にして、社会人として働いた1年間で見えてきた自分の性質を分析・後悔しない選択をすると決意。

もう会社などの組織への所属はしたくない。ある団体を第3者としてサポートするような、一定の距離を保った状態で仕事をすることが心地いいと実感。


胸が締め付けられる思いで休職願のメール文を考え、送信。
職場に状況を理解いただいて、1か月の休職が決定。

2日目の朝は薬のせいもあってか眠気がひどく、夜早く寝ても朝起きるのが精一杯。
何もやる気が起きない・何も予定がない状況から、食べる時間以外は魂が抜けたように横たわる毎日。


2週目は1週目よりいろんなことをやる気力や体力が回復。

大学時代の親友や先輩と電話する機会が多くあり、自分の状況を何度も説明する機会があったことで、どうしてうつ状態になってしまったのか客観的にわかるように。

休職後どうするかはまだ決めきれず、モヤモヤは残っているものの、近い将来に成し遂げたい夢をいだきつつ、ヴィーガンレシピを生み出し発信していく毎日を過ごす。


急に症状が悪化。

仕事に行きかう人やMTGをしているというインスタストーリーズを見ていたら急に収入がないことの不安がよぎる。

バイトを始める気力はないし、向いている仕事がなかなか見つからない。

何のために生きてるのか分からない。悪夢を見る。

2週間分もらっていたうつ病の薬が、深い睡眠を促し、穏やかな心になれるようにしてくれていたのかもしれないと感じるが、薬には頼りたくない。

誰かと話して好きな料理をして元気になりたいと思っていると、不思議と元気が戻ってくる。

うつ病を抱えた状態で年末年始を過ごすことに。

私がやっと自分の声に気付き始めた結果であり、これからの人生の新たなスタート地点に立ったと気づく。

職場復帰はせず、少なくとも1年はゆっくり自分の心の声に寄り添って、気の向くままに過ごそうと決意。

この2022年は1年かけて自分をいたわり、他人と比べない、自分らしさをそのまま受け入れることを目標として設定。


2022年2月〜4月:休職を終えて無職に

体も心も回復してきて、1月末に正式に退職手続きを終え、無職に。

気の向くままに好きなことをしてゆっくりすごして、段々と元気に。
明るい夢を見て、ほっこりゆったり眠れている。

朝からヴィーガンレシピ試作とその撮影、編集に取り組み、より生産的・活動的に過ごすように。

休職期間を通してできるようになったことは、
◯自分の心の動きに合わせて予定を調節すること
◯動画撮影・編集を楽しくスムーズにすること

そろそろバイトを始めようかそれともフリーランスとしてやっていくためにスキルをあげる事に注力しようか少し考え始める。


突然糸がプツンと切れたように涙が止まらなくなる。

働いていない自分に嫌気がさし、かといって働きもできない自分が許せなくなる。無力でただただ泣きたい。

好きな料理にも手がつかず、適当でおいしくない物を作って食べる日々。生きている意味が分からない。


急に断捨離に熱が入る。

使わない食器などを寄付できるサービスを見つけて、思い切って手放すことに。

フリマアプリで売ったりもして、その売上金でお気に入りの食器とコップ、カトラリーを購入。

一気におうち時間が楽しくなって元気に。


なんども「気の向くままに生きていこう」と自分を元気づけては、周りでバリバリ働いて、勉強して自己成長を遂げていく人たちを見るたびに、何もできない自分に嫌気がさしてうつ症状が悪化。

この頃の症状
◯人が怖くてアルバイトも含めた仕事が始められない
◯夜中に目が覚めて眠れなくなる
◯日中でエネルギーを使い果たしてしまい、18時を過ぎると座っているのも辛くなる

1年少し前から温めてきたインスタグラムのメインアカウントが、インスタグラムの不具合で凍結してさらに落ち込むが、

Twitterを始めて新しい発信の場を広げたり、生きる意味を考え直して、少しずつ前向きに。


インスタのメインアカウント(オリジナルヴィーガンレシピ紹介)停止に追い打ちをかけるように、サブアカウント(カフェ紹介)までも凍結。

私はインスタグラムで発信するために生きていたと言っても過言ではなかったために、相当なショックが。

これから何のために生きていくのか悶々と考える。

◯周りに反応を求めなくても、カフェを巡れる金銭的ゆとりがあって、美味しいものを食べたり飲んだりほっとできる時間をとれることで満たされるかもしれない。

◯料理すること、カフェを巡ること自体ーそれをしている瞬間ーを楽しむことに注力したら、感じ方が変わるかもしれない。

そう考えて、お金という精神安定剤を手に入れるためにバイトを無理のない範囲で始めようと決意。


自分が何もできない一方で、大学の友達や、いろいろなイベントで出会った人、お世話になった先生などがキラキラした実績をFacebookに投稿していく。

それに単純に「つらく」なり、他人と比べない環境を作るためにも、大学時代から使っていたFacebookアカウントを消去。

そうすることで、自分を大切にできなかった過去の自分を消し去れた心地もしてすっきり。


休職後、毎月必ずどん底まで精神状態が落ちこむことはあっても、原因となる環境から距離を取ったことで症状は回復に向かい、落ち着いて過ごせるように。

一方で、インスタグラムの停止で半ば料理の道を諦めていた自分の存在が。

そんな時に、料理関連のライブイベントを視聴してやはり料理の道へ進みたいと思っていると実感。

うつ病や摂食障害を経験しているからこその価値観を大切にもちつつ、大好きなヴィーガン料理やスタイリング・撮影をしていく。それを通して、ほっこりできるような癒しを与えられる存在になりたいと決意。


元気になってきたからとバイト探し・バイト選考をするとさすがに息が詰まってくる。

前職時代に経験した適応障害やうつの症状が再び起こる。


思い切って温かい方たちが集まるピクニックに参加して、心の底から笑い、美味しいものを共有。

うつ病で仕事がなかなか始められないことなども聞いていただき、元気をもらえた感覚が。


2022年5月〜7月中旬:無職からフリーターに

ヴィーガンカフェやデリショップでの製造バイトから、もくもく作業系まで、なるべく精神的負担がかからない業種(接客や前職のようなメール対応などの事務でないもの)を選んでいくつか受ける。

どこのバイトにもしばらく受け入れられないものの、4月末にやっとフリーターに。

自宅に比較的近い場所で、もくもく作業が基本の仕事を開始。


今までの経験を振り返り、

◯団体で活動することへの違和感
◯特定の場所や時間に縛られることへの違和感

があることを自覚するように。


うつ病になった原因は

◯HSP気質で神経がすり減ってしまったから
◯自己肯定感が低かったから
◯今まで自分を痛めつけてきたことが積もり積もってしまったから

だと気づく。


家から出て働くことでメリハリが生まれ、人への恐怖心が薄れてくる。

本当にそれで私は幸せ?と自分に尋ねて、自分が納得できる選択が少しずつできるようになってくる。


週に3回は外でバイトをして、それ以外の時間は家やカフェなどで撮影やレシピ考案、YouTube動画や画像の編集などをしてアクティブに過ごせるように。

一方で、4ヶ月無職で家にこもっていたところから外で働くようになったこともあってか、体の疲れを強く感じるように。

摂食障害(オルトレキシア)の名残で、炭水化物や脂質系を摂取するときには少なからず不安もあり、どこかでまだ制限をかけていて、結果的に体重がまた落ち始め、増えなくなる。

「自分を大切にする」ことは、できるようになったようでまだまだ足りないと実感。


タイトルの表現がぴったりな毎日。

仕事だけではなく、友人とご飯を食べに行ったりホームパーティーをしたりの交際や、一人カフェ巡りでさえもリフレッシュできるのはほんの一瞬で、早く帰りたい、横になりたい、辛い、という感情と重い体と共に時間を過ごしてしまうことがほとんど。

単発や短期のバイトを2ヶ月ちょっとしてみて、どちらも1日立ち仕事(時々力仕事)で、生まれつき股関節が悪い私にはやはりあっていないと痛感。

うつ病を患ったことや、同じ場所(=同じ組織)で長期間働くことが自分には合っていないことを考慮すると、なかなか思うような仕事が見つからない。


ある時をきっかけとして、プレートご飯を作り、写真を撮ることを開始。

あえて時間をかけて作り置きおかずたちを1つのプレートに盛り付けていくことでワクワク感が。

色とりどりの野菜おかずたちを盛り付けて撮影する過程も楽しめて、食べるときはまるでカフェに来たかのような贅沢な感覚を持つことができると気づく。

このプレートづくりは、自分と向き合って自分を大切にする一つの手段かもと思い始める。


物理的にひきこもっているというより、心がひきこもっている感覚が。

腹を割って自分が思っていることを共有する機会もなければ、普段の悩みや楽しいことを共有することもない。

正直生きている意味も見失い、みんなが何であんなに楽しそうに過ごしているのか分からない日々。

何もできない日があっても、生産性がない日があってもいい。心の状態には波があって、苦しい期間が死ぬまで続くわけでもない。自分の状態に身を任せて焦らないで。

と言い聞かせつつ、思うようにいかない自分の生活をなんとか前に進める数日間。


どうにもならない自分がもどかしい。

通勤やオフィスでのストレスを感じなかったらいくらでもオフィスワークをするのに。足が痛くなかったらヴィーガンのカフェでバイトしたいのに。

何もできないのは、なんて無力なんだろうと落ち込みを隠せない自分。

もし目の前で苦しんでいる親友がいたらどう声をかけるか。何をしてあげるか。

そんなふうに自分自身と向き合って、自分の機嫌を取ることが必要なのかもと気づく。


2022年7月下旬:フリーターからプチフリーランスに

記事では書きませんでしたが、この時期にお手伝いしている農家さんのつながりでとある雑誌の編集長さんと知り合い、1か月に1度カメラマンとして取材の同行をさせていただくことになりました。


ご縁があって繋がった自然栽培の農家さんへ、ブルーベリー狩りのお手伝いに。

ブルーベリーを摘んでいる間は、まるでジャーナリングで自分の気持ちをノートに書き出しているかのように自分と向き合えている気が。

こういうことが悔しかった、嬉しかった、悲しかったといろいろな感情が自然と出てきて、頭がすっきりして暑い中でも心がリラックスしているような感覚をもつ。


2022年8月〜11月:悩みの内容が夢の実現関連へ

半年以上止まっていたインスタグラムが返ってきてからは戦略を立てたり、仮説検証したりする日々がスタート。

フォロワーやインプレッションなどはあくまでも数字で、それに執着して一喜一憂するのもどうかと思うけど、インスタグラムを進めていくにはやはりそこを意識して伸びない時を乗り越えなければいけないとも実感し苦しくなる。

そんな中であえてカメラを持たず、移動中にスマホで作業をしないでブルーベリー摘みのお手伝いへ行き、頭のリセットを。

まずは自分がときめいたものをシェアすることが、楽しさや嬉しさを伝えられる第一歩になるかもしれないと気づく。


天気も悪くて、心がズタボロになっていた矢先、食事券があったので、重い腰を上げて久しぶりにカフェへ。

食べた後は、時間を忘れてゆっくりnoteを書いたり、考え事をしたり、作業をしたりして過ごす。

私は今までフードやドリンク、お店の雰囲気を楽しみながら作業したり、思いを巡らせたりすることに心地よさを感じて、心のケアをしていたことを思い出す。


自分のフード写真をレベルアップするために、写真家の方の撮影のコツがまとめられた記事を読んだり、SNS上で目に留まった写真を見たりしてより一層撮影研究をしていた私。

今までの自分とは違った、より理想に近いイメージで仕上がったものを実際に公開してみると、インスタではリーチ数もいいね数も今までのより伸びが悪いという結果に・・・。
目指しているプロのような写真とはかけ離れているという、理想と現実のギャップをより一層強く感じてしまい、自分の写真が憎くなる。

インスタ投稿はあくまでも私がこれからやりたいことを実現していく手段であり、目的ではないのに、インスタ成長が目的になってしまっている自分がいて情けなくてもっと辛い。

友人といろいろと話す中で

「自分の”好き”に素直になること」が大事

という言葉にハッとさせられ、ここ最近の私が、私の写真をどうしたらよく見られるか、つまりは ”他人にどうみられるか”ということばかり気にして、「好き」という感覚を忘れていたと気づく。


この1年を振り返って

休職〜無職期間の12月〜4月までは、「気の向くままに生きよう」と意識しつつ、社会で活躍する他人と比べて自信を無くし、生きている意味の喪失感や無気力さに悩まされていました。

やっとのことで短期アルバイトにこぎつけた5月〜6月は、月12万ぐらいの収入で、生活費と自分のやりたいことをやりくりできるようになり、その進歩に嬉しさを実感。

しかし、短期アルバイトが終わると、自身の身体的・精神的障壁から思うように仕事ができない自分に嫌気がさして、うつのような症状は定期的に現れました。

8月以降はうつに関する記事更新は少なくなり、「自分がやりたいことを実現させる」ことに付随した悩みを抱えるようになった自分が。

こう見ていくと、進んでは後戻りをして、ゆっくりではあるものの、確実にうつ病が和らいでいったと分かりました。

色々な経験を通して、何度も自分を見つめ直し、ポジティブな面もネガティブな面も、しっかりと理解して受け止められるようになったのは、私の人生の中でとても大きな進歩だと思います。



無気力になって、生きる意味が分からなくなって、毎日泣いて、、、本当にうつ病期間は辛かったです。

でも、今になってやっと、うつ病は人生の「終わり」ではなくむしろ「出発点」だと思えます。

うつ病は、

今まで止まらずに突っ走ってきた自分を強制的に止めて、より自分に寄り添う形で再スタートするための貴重な機会を与えてくれた。

自分がどんな環境でどんな過ごし方をしたら心地がいいのか、

そして、これからどんなことに挑戦してみたいのか、

そのヒントも与えてくれた。

私はこの1年間で経験したことを無駄にせず、一日一日を大切に生きていきたいと思います(^^)


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