フランスのヌーヴォー・シルクの現場から様々な模様をレポートします。日本人には、あまり馴染みのない最先端のコンテンポラリー・パフォーミングアーツ、舞台芸術の魅力を感じてもらえれば。
- 運営しているクリエイター
#こんな学校あったらいいな
コンテンポラリーアートとしてのサーカス第三章 Nouveau Cirque(ヌーヴォー・シルク)を取り囲むフランスの文化価値
第一章、第二章も併せてお読み頂ければ幸いです。
更に躍進する80年代の政策フランスのヌーヴォー・シルクが今日のような進歩を遂げるフレームワークを作成したのは1980年代です。
1986年、文化大臣であったジャック・ラングは、新たな国立サーカス芸術センター CENTRE NATIONAL DES ARTS DU CIRQUE 通称 CNAC を発足させました。学校は世界で最も有名な学校の1つにな
コンテンポラリーアートとしてのサーカス第二章 Nouveau Cirque(ヌーヴォー・シルク)とは
第一章も併せてお読み頂ければ幸いです。
フランス 文化政策としてサーカスの再興へ70年代、フランスのサーカスは大きな危機に見舞われ、フランス政府から援助の手を差し伸べられました。当初の目的は、何か新しいものを作成することではなく、その逆でした。何世紀にも渡る長い伝統を、絶滅から救うことでした。
1978年、管轄を文化省に移されたサーカスは、ついに芸術として受け入れられ、最も重要なことは、サーカ
コンテンポラリーアートとしてのサーカス第一章 Nouveau Cirque(ヌーヴォー・シルク)とは
長文の為、六章に分けて記します。
ヌーヴォー・シルク発祥の地、フランス
他の舞台芸術の歴史は十分に文書化されていますが、サーカスの進化を描く試みは殆どありません。道化師、アクロバット、動物の曲芸のサーカスは、もはや過去の残像であり、最も進化し、画一したフランスの現場の現実は、より現代的なものへと着地しました。
フランスで発祥した新しい芸術表現ヌーヴォー・シルクとは何なのか。日本人にあまり伝えら