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おれらの更衣室

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雨乃日珈琲店へ

雨乃日珈琲店へ

ソウルのホンデという場所に、日本の方が営むお店がある。
神奈川で定期的に通っていた本屋の店長からおすすめしてもらった「雨の日珈琲店(아메노히커피점)」という場所に足を運んでみた。

一人でこういうお店に行くとカウンター席に案内されることが多く、ちょっとしたコミュニケーションが期待できるというのが良い点だ。
本やCDが並んでいる棚を眺めながら珈琲とケーキを待つ。

平日ということもあり店内が落ち着い

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夜のパン屋へ

夜のパン屋へ

シェアハウスでの三人部屋生活が始まった。
ルームメイトは韓国人とスペイン人と日本人(私)という国際色豊かなメンバー。

スペインの子とはまだ軽い挨拶しかできていないけれど、どうやら推し活をしている様子。
かなり夜型の生活を送っているみたいなので、あまり顔を合わせる機会がないかもしれない(笑)

韓国人の子(以下Kちゃん)は、もともと大家さんからすごくいい子だと聞いていたため会えることを楽しみにして

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ソウルでの新生活 ~家探し編~

ソウルでの新生活 ~家探し編~

電話番号が手に入った次は、家探しだ。
三箇所ほど目をつけていたものの、ツテも何もない状態。来てしまった以上、自分でなんとかするしかない。

この日はちょうどソウルに台風が接近していたため、最初はネットでの家探しに集中した。
前回よりも長期間になるのと勉強に集中するために初めはワンルーム一択で考えていたが、日本での引っ越しで疲れていた私は、なるべく気軽に住みたいという思いが強まっていた。
それにどう

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30歳で再び韓国へ。~出発編~

30歳で再び韓国へ。~出発編~

韓国留学・ワーホリ生活から約5年。
運良くチャンスを手にし、再び韓国に来ることができた。

翻訳コンクールへの応募、会社での後任採用と引き継ぎ、税金関係やその他諸々の手続き、退居…といった怒涛の日々を過ごしていたからか、心は「無」に近かった。こういう状態を정신이 없다(直訳すると"精神がない")というのかもしれない。

慌てて詰め込んだキャリーケースとボストンバッグを引きずり羽田空港へ。
空港は何

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金沢紀行3日目~兼六園・県立図書館・太田じろうほか~

金沢紀行3日目~兼六園・県立図書館・太田じろうほか~

いつもながら最終日というのはさみしいものだ。荷物をぜんぶ担いで最後の観光に向かう足取りはおのずから重くなってしまう。
ところで、僕は本を買いあさるのが趣味で、今回の旅行でも各文学館・記念館で参考書籍を買いまくっていたから、それをリュックに詰めて帰るのは不可能である。ので、ホテルのフロントで段ボールを購入、チェックアウト前に自宅へ配送して事なきを得たのだった。

①兼六園

で、朝から訪ったのは兼六

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金沢紀行2日目~21世紀美・室生犀星記念館ほか~

金沢紀行2日目~21世紀美・室生犀星記念館ほか~

旅行中の朝は早い。なにしろ朝食はバイキングだ。食べ逃したら損ではないか。人より食べる量が多いからうれしい、というのもあるけど、安ホテルでも割と地元の物が出たりして楽しめるので、朝食サービスは好きだ。

①21世紀美術館

朝から向かうのは21世紀美術館。例によってバスは使わないのだが、途中、金沢城城壁を見ながら行けたのは良かった。近世の歴史にはまったく疎いのだが、風情はやはりおもしろい。

美術館

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金沢紀行1日目~鏡花・秋声~

金沢紀行1日目~鏡花・秋声~

ふと思い立って、単身で金沢へ繰り出した。未踏の地である。
別段とくべつな用事があるでもなかったが、いつか行ってみたい街だったし、こういう思い付きを活かさないと「われ遂に富士に登らず老いにけり」となりかねない。
ということで、余りまくっている有給とGWを利用して2泊3日(5/1-5/3)の旅程ででかけてきた。

飛行機で移動

安かったから飛行機移動にしてみたが、僕は飛行機がめちゃくちゃ嫌いだ。乗る

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夏が終わる

夏が終わる

この土日でお盆休みが終わる。
下等なる遊民生活を送って久しかった僕だが、意外なことに正真正銘の無職であった期間はほぼなくて、休み休みでこそあれ労働はきちんとしていた。が、なにぶん正規の仕事ではなかったので、年末年始とかお盆とかそういう長期の休みとは無縁で生きてきたのだった。

そこにきて、今年から会社勤めになってしまったので、もったいなくもお盆休みをいただけることになった。期間は10日間。短いよう

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されど吾が積ン読の日々

されど吾が積ン読の日々

4月以降、なんだか暇が取れない感覚が続いている。

せっかく正社員になったのだからとガラにもなく規則正しい生活を心がけていて、夜は10時半には寝、朝5時半に起きるという生活をずっと続けている。まあ仕事中に寝不足とか人間的に無理をしているような辛さを感じることは現状なかったから、これはやはり良い生活なのだと思う。

一方で、時間の余裕はない。定時退社して家に帰ってからも2時間ていどしか時間がないのは

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1年の半分が終わるって、え?

1年の半分が終わるって、え?

ご無沙汰しております。とぱーずです。

今これを書いている、もとい書けている、ということは。通勤電車に揺られている真っ最中です。

4月に無事に保育園に入園出来て、復職をしてから早2ヶ月。

もうね……びっくりするくらい、びっくりするくらい、風邪を引く。子どもの風邪をもらって数年振りに私も風邪を引いている。何度も。

実は昨日も熱を出し、今日は保育園をお休みして夫が診ている。

赤ちゃんの体温調節

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僕はグローバル人材になれているのか

僕はグローバル人材になれているのか

職種がら、国際色豊かな労働環境であることは分かっていたけれども、実際に3週間やってみると想像をかなり超えていることが見えてきた。

僕はせいぜい英語しかわからないし、業務のこともまだよく判っていないことが多すぎるから、学生の対応を受け付けたとしても、基本的には他の人に振ることしかできない。一番多いのが「中国の先生お願いします」という注文で、あとはご指名の先生があったり、もろもろの申請の場合は僕でも

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社会人への助走

社会人への助走

3月の頭くらいだったか。ようよう4月からの正規採用が決まって、なんとなくほっとした心持で日々を過ごしていたところに連絡が来て、曰く「研修をするのだが、早めに参加できる人は3月最終週から来てもらえないか」とのことだった。

なにぶん遊民暮しなものだから、そのあたりの調整は自由である。あとは己の気分しだいだったけれども、逆に言うと正社員なんかやったことがないぶんの不安も大きいわけで、早めに慣れておきた

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春先の準備

春先の準備

金曜付でバイトを辞して、火曜日からは新しい仕事場で働くことになる。それまでにやっておかなくてはいけないこと、行っておくべきところがあまりにも多くて、相変わらず寝る時間がない。

なんとなくタイミングがなく誂えできていなかった眼鏡を変えたのもそのひとつで、今使っているのは大学に入る直前に作ったものだから、軽く10年以上はかけ続けていたことになる。
視力はやや落ちたものの日常生活に支障はなく、どちらか

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新生活の訪れ

新生活の訪れ

母からお守りを贈られた。聞くところによると、僕は今年が方位厄なのだという。

ありがたく受け取りはしたけれども、そもそも「厄年」ってのすらよくわかっていないうえ、「方位厄」に至っては聞いたこともない。いったいに科学の子であるところの僕は、こういう神がかり的なものに一切興味がなく、信じようとする気持ちすら希薄なのがよくない。

ところで、4月から僕の生活は大きく変わることになった。簡単に言うと、「先

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