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人間関係に悩んだときは


嫌われる勇気

みなさんこんにちは、あなたをモチベートと申します。今回は、「人間関係に悩んだときは」というテーマでお話をしていきたいと思います。

まず、人間関係といえば、一番役に立つのがアドラー心理学だと思っています。アドラー心理学で有名な本があって、岸見一郎さんの『嫌われる勇気』という本なんですが、

この本の中で〈嫌われる勇気〉という言葉がどのような意味で大事だと言われているのか考えてみましょう。

これは、「周りの人に嫌われることを気にしないで、自分勝手・好き勝手に何でもしていい」みたいな意味で使われているのではなく、

「自分以外の、他人がすることや思っていることについては自分が何か介入して変えることはできない」もっと言うと、「他人が自分のことを好きか嫌いかは他人の課題(他人が決めること)であって、自分がどうにかできるものではない」

という〈課題の分離〉という大事な概念を伝えるために使っている重要な例なんですね。

他の人に対して、自分ができるだけ親切にしようとして、良好な関係を築こうとする、そこまでは自分でコントロールすることができるんですが、

自分が相手に対して何かをしてあげたり、いろいろな気持ちをいだいたりして接したあと、

相手がそれをどのように感じるか、自分のことをどう思うか(好きになるか嫌いになるか)

というのは、コントロールのできないものなんです。そこの線引きをちゃんと引いて、認識しておくことが大事。

なので、人間関係でうまくいかないな、どう思われているのか気になるな、と思ったときは、自分が直接的に関与できるのは自分が何をするかだけだから、必要以上に他の人かはどう思われているかということに悩みすぎずに、自分のできることだけに集中しよう。というのが『嫌われる勇気』という言葉の本当に伝えたいことなんですね。


大事にしてくれない人・あなたには価値がないという気持ちにさせてくる人とは無理に仲良くしようとしない。みんなに好かれる必要はない。

『嫌われる勇気』では、他の人が自分のことをどう思うかということの最終決定はその人がすることで、自分は決められないから、自分のできることだけに集中しよう。という話だったんですが、

この話は「みんなに好かれる必要はないから、傷つけるようなことを言ってくる人や、性格が合わないと思うような人とは無理に仲良くしようとしなくていい」ということにも繋がってきます。

普段生活している中で、自分へのイメージが傷つけられるような会話には、思いの外自分の心が傷つけられます。

自分は自分で自分なりの価値があるのに、それを傷つけてくるような人とは距離を取りましょう。自分のことを大事にしてくれる人のことを、自分も大事にしてあげることが大事です。人生の時間は有限だし、自分が心から接することのできる人数は凄く限られたものになるので。

もし仕事などでどうしても会わないといけない環境なら、仕事の間だけは無理のない範囲で、業務に差し支えのないくらいの交流にしましょう。


「自分のできることに集中しよう」で割り切れないときは

でも、〈課題の分離〉を意識して、相手が自分のことを好きか嫌いかは自分は決められないから、自分のできることに集中しようと割り切れたらいいんですが、

人間関係の中で、そう簡単には割り切れない関係性もあると思います。

例えば、恋愛関係・結婚生活・家族との関係性・親しい間柄の友達などなんですが、

相手が自分のことをどう思っているのかということが自分にとって凄く大事で、

自分が生きていく上で欠かせないものなのだとしたら、その関心事に対して「嫌われてもいい」とは割り切れないですよね。

そんなときに、課題解決を図っていくために、

人の習性として、デール・カーネギーさんの有名な著作『人を動かす』などで言われている〈自己重要感〉の性質を理解しておく必要があります。

人は、自分のことを「価値がある」「重要な存在」というふうに認めてほしいという強い欲求を持っています。なので、褒めてくれるとか頑張りを認めてくれるとか、好きになってくれるとか、そのような他の人の行動を受けると、とても嬉しい気持ちになるわけです。

なので、この〈好かれたい〉という気持ちは、絶対に捨てられないくらい本当に強い感情なんですが、「嫌われる勇気」ではこの承認欲求を否定するんですね。承認欲求は生ゴミのようなものだと。

でも、ちょっと厳しすぎますよね。

そこで、誰かとの親しい関係において、もっと好かれたいとか、なんだかちょっと相手と距離を取りたいなとか思ったときにどう考えていったらいいかということを考えていきたいんです。

まず、人の中には、人間関係における〈不安型〉〈回避型〉〈安定型〉という3つの性質が眠っていまして、

例えば「恋人が自分のことを好きかどうか不安、他の人と話していたら嫉妬してしまう」みたいな気持ちになっているときは、〈不安型〉の気持ちが優位になっています。人に依存してしまう感じですね。

また、「距離感が少しでも近くなりすぎるとなんだか落ち着かなくて、いつまでも距離を取ってしまうし、(距離を縮めて近づかれそうになったり)何かあったときは、すぐに離れていこうとしてしまったり、ふとしたときにどうでもよくなってしまう」みたいな〈回避型〉の気持ちが出てくることもありますし、

「いくつかの人間関係と他の仕事とか、趣味とかいろいろなもののバランスが取れていて、不安になりづらく、〔相手がどう思ってるか不安になってしまって他のことが手につかない〕ということや、〔どうしたらいいか分からなくなって離れようとしてしまう、破滅願望〕みたいなことにも全然ならない」という〈安定型〉の気持ちになれることもあります。

いつでも〈安定型〉でいられるなら理想なんですが、人は完璧ではないので不安にもなるし、回避したくなることもあるんですね。

なので、少し工夫をして割り切れない気持ちに折り合いをつけることが必要になります。

私が提示したい解決策としては、親しい人間関係において〈不安〉になってしまったときは、「相手がネコみたいなものだと思って、仕方ないな、これも愛情表現なんだな」と捉える。

逆に、相手が近づいてきて〈回避〉したくなったときは、「相手がイヌみたいなものだと思って、仕方ないな、懐いてくれてるんだな」と捉える。

そういうふうにして、ツンデレな猫と懐いてくれる犬みたいにパートナーシップを考えてみると、意外と気が楽になったりします。

落ち着いた気持ちになれることが大事です。そんなふうに相手と向き合う習慣をつけてみたら、だんだんと〈安定型〉な気持ちを増やすことができるようになるので、その相手との関係性以外のこと、例えば仕事や趣味や友達など色々なことに意識を向けてみたりすることも合わせてチャレンジしてみてくださいね。


まとめ:人間関係に悩んだときは

ということで、今回の記事では「人間関係に悩んだときは」というテーマについて話してきたんですが、まとめると

  • 「嫌われる勇気」と言う言葉の意味は、相手が自分のことを好きか嫌いかは自分には決められなくて、相手が決めること。「課題の分離が大事」という意味。

  • みんなに好かれる必要はないから、傷つけるようなことを言ってくる人や、性格が合わないと思うような人とは無理に仲良くしようとしなくていい。

  • 恋愛などの親しい関係性においては、相手の気持ちがどうなのか不安に感じたら、相手のことを「ツンデレのネコ」だと思って、相手が近づいてきて困ったときは相手のことを「懐いてくるイヌ」だと思うようにしよう。

という3つのステップを話してきました。

アドラーは、「ほとんどの人生の悩みは人間関係に起因する」と言っていたんですが、やはりそれくらい人間関係は難しいものだし、だからこそ大切で、人生において意味のあるものだと思います。

なのでぜひ、今回の記事を参考にして、充実した人間関係を築いていってください!みなさんの幸せを願っています。

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