承認欲求よりも得意の実感・純粋な向上心・貢献感・知的好奇心・自分にとっての特別感・好きなどの内から湧いてくる意欲を行動指針にしよう。
榎本英剛さん著の『本当の仕事』という本の中で、純粋意欲という概念が出てきます。
難しそうな言葉に聞こえますが、そんなことはありません。
私たちは行動する時に、他の人にどうやったら認められるかなとか、他者からの評価を上げるにはどう努力すればいいかなどを行動の指針にしている場合が多いです。この他者承認を求める欲求は、内から湧いてくる純粋な意欲ではなく、他者基準の少しひねられた意欲です。
これは、生きている中で自然と生まれてくる承認欲求なのですが、もっと純粋に自分の内から湧いてくる欲求を満たしていくほうが辛くないし、他者に左右されずコントロールできる意欲なんだよということを伝えてくれています。
承認欲求を目的としてしまうと、その報酬が不安定すぎるんですよね。自分の価値観に沿った自分軸ではなく、コントロールできない他人軸で行動して、振り回されることになってしまいます。
では、目的とするべき純粋意欲とはなんなのかというと、
理由はないけどとにかくやりたくてやりたくて仕方ないもの
すなわち、誰から言われたわけでもないけど、
自分からもっと知りたい・もっと調べたい
もっと詳しくなりたいと思える「知的好奇心」や
誰から言われたわけでもないけど、
なにかの作業や取り組みをもっと上達したい、
もっと良いものにしていきたい、
そしてもっと自分が成長したいという
「純粋な向上心」、
そして誰から言われたわけでもないけど、
誰か自分以外の人のために行動して
貢献したい、役に立ちたいと思える
親切心や「貢献欲求」。
また、自分が他のことよりも
上手にそのことをこなせる、
苦手な作業じゃない、という
「得意の実感」や、
他のことと比較して、
そのことを通して自分が感情を動かされる
ことが多かったり、他の物事よりも多く
1の事から10を感じ取れたりするという
「自分にとっての特別感・純粋な好き」。
このような自分の内から湧いてくる
純粋な意欲が、
自分を安定して楽しませてくれる、
人生のパートナーと言える行動指針になります。
八木仁平さん著の『やりたいことの見つけ方』
でも、
好きなこと×得意なこと×働く価値観
この3つの交わったところが
本当にやりたいことだというように
説明されているのですが、
今まで説明してきたような
自分の内側から湧いてくる
純粋な欲求だけでは仕事が成り立たない場合があります。
仕事では報酬として基本的に
お金が支払われますが、
このように対価が支払われるためには、
依頼側の「需要」に提供側の「供給」が
そぐう形になっている必要があるんです。
そのために、社会的な役割にあてはまった
「求められること」という軸も必要になってくる。
でも、その求められることだけを
基準として働いていたら喜びが低減するので、
知的好奇心や純粋な向上心、
貢献欲求、得意の実感、
自分にとっての特別感・好き、
などの純粋な欲求を常に軸として置きながら、
必要な分だけ、視点を需要市場に合わせていく
このような柔軟な動きを
していく必要があると思っています。
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