病院と助産所どちらで出産したい？メリットとデメリットを教えます　4人の母薬剤師

あなたは人生の大イベントのお産をどのように楽しみたいですか？
家族に見守られながら出産したいですか？　
それとも一人で集中しながら出産したいですか？

分娩施設を選んだ時点で、検診の内容や妊娠期間中の過ごし方、分娩スタイルも変わってきます。

初めての妊娠では、何を基準に選べば良いか情報が少ないです。
特に、インターネットでは、ご飯や設備の情報が主です。
しかも、助産所で出産する人は、全体出産数の1％ですので情報を手に入れることがさらに難しいです。

病歴や不妊治療、高齢などの理由で分娩施設を選べる条件が変わりますが、大まかな情報として、それぞれの施設のメリット・デメリットを医療従事者の視点から教えます。

（プロフィール）
薬局の仕事とは別に、大阪市生野区にあるmotherゆり助産所で産後の子育てサークル「ゆりね」を2006年から運営し、「妊娠中の過ごし方でお産の痛みが変わる」、「波に乗るような気持ちいいお産」、「薬に頼らない子育て方法」を教えています。


🔷この記事はこのような方におすすめです

✅分娩施設を探している人
✅セラピストを目指している人

🔷結論

✅病院のメリット
⏩帝王切開などの緊急時の対応が早い
✅病院のデメリット
⏩診察時間が短くマイナートラブルの指導が少ない

✅助産所のメリット
⏩妊娠中の過ごし方を細かくアドバイスしてもらえる
✅助産所のデメリット
⏩病院と助産所両方の検診を受ける

✅病院のメリット

⏩帝王切開などの緊急時の対応が早い

病院では、分娩台から手術室までの移動が短いので、不安な時間が少ない。
助産所で分娩している途中で胎児の心音が下がった場合は、救急車で提携病院へ搬送されます。
そのとき胎児が陣痛間隔を伸ばしてくれます。（赤ちゃんの不思議技）
時間としてはあっという間ですが、お母さんにとって不安な時間です。

検診：エコーによる検診
分娩スタイル：分娩用ベットで上向きが多い

✅病院のデメリット

⏩診察時間が短くマイナートラブルの指導が少ない

個人病院でも月に50人程度の出産があり、日中は妊婦検診や帝王切開、夜は分娩（出産は夜が多い）緊急対応などでいつもスタッフが不足している。
便秘や体重増加、お腹の張りなどのマイナートラブルは、妊婦の自己責任として指導してくれますが、人手不足のため手厚い指導は期待できない。

✅助産所のメリット

⏩妊娠中の過ごし方を細かくアドバイスしてもらえる

個々の体調に合わせて運動や食事指導がされる。
助産所では基本的に医療行為ができない（医師の指示があれば可能）ため、妊娠中の指導が多い。

検診：触診
分娩スタイル：畳や水中など選べて、体勢は上向き、横向きなど自由

✅助産所のデメリット

⏩病院と助産所両方の検診を受ける

個人の体調によるが、検診約15回の半分を助産所、残りの半分を病院で交互に受ける。
糖尿病や感染症検査などで陽性になった場合は、病院での検診回数が増える。
病院での検査を全てクリアした場合のみ助産所での分娩が可能となる。
助産所でのお産は狭き門である。

✅まとめ

✅病院のメリット
⏩帝王切開などの緊急時の対応が早い
✅病院のデメリット
⏩診察時間が短くマイナートラブルの指導が少ない

✅助産所のメリット
⏩妊娠中の過ごし方を細かくアドバイスしてもらえる
✅助産所のデメリット
⏩病院と助産所両方の検診を受ける

以上、「病院と助産所どちらで出産したい？メリットとデメリットを教えます 4人の母薬剤師」でした。

出産は、知っていればリスクを下げることがたくさんあります。

インターネットや本などの知識は、一般受けするように書かれていますので、使えない記事を多く見かけますが、信頼できる先輩ママ達からの情報があると充実した妊娠期間を過ごすことができます。

妊娠期間中の大切な一日、一日をどのように積み重ねていくか。
体の声を聞く練習が、産後の子育てにとても役に立ちます。

妊娠・出産は、楽しいことばかりではありませんが、仲間と共に
何のために、誰のために、なぜ毎日を積み重ねていくのかを考えることで、
より良い子育てができるでしょう。

🌈最後までお読みいただき
ありがとうございます。
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