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祈るようにちぎる日々
不思議なもので
苦しみや悲しみ 不安や恐怖は
望んだり願ったりしなくても
いつでもどこにでも ころがっていて
不思議だけれど
喜びや楽しみ 夢や希望は
自分からそこに 心を寄せていなければ
するりとかんたんに 見失ってしまう
だからこそ
そんな暮らしのかたすみに
そんな心のかたすみに
和紙のぬくもりをそっと添えてもらえたら
そんな祈りにもにた気持ちで
和紙をちぎる日々
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居ないけれど在るもの
私がまだ独身で実家暮らしをしていた時のこと。
友人がふらっと私に会いにきてくれたらしいが、私は仕事で不在だったので祖父が応対してくれた。
「まぁだ仕事がら帰ってきてねのよ。そのうぢ帰ってくっぺがら、上がってお茶でも飲んで待ってでけろ」
祖父は友人を引き止めてくれたそうだが、さすがに祖父と2人でお茶を飲むのも気が引けた友人は
「また出直します」
と言って帰ろうとしたそうだ。すると
「わざ