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【SLAM DUNK Gl】86話「ピアス」


安西光義を偲ぶ会で、宮城リョータと彩子は再会を果たした。

https://youtu.be/TZLH2ub_T7k

1年前の葬儀で会ったのでは?と指摘がありそうな二人だが、急な出来事であったこと、神奈川を離れていたこと安西光義という人物であったことでたくさんの関係者が集まったこともあり、二人が顔を合わすことはなかった
しかしやはりというべきか、宮城が彩子と顔を合わせづらかったことが無関係とは言えない。


「あやちゃん、、。俺、、、、、、。 ご、、。」宮城

「リョータ! 何も言わなくいいわよ。」彩子

「あやちゃん。 でも これは言わせて。 ありがとう。」宮城

「ううん。リョータ いい顔してたよ。最初はどーなるかと思ったけどね(笑)」彩子


「あやちゃんの声がいつもパワーの源だった。でもいつしか俺はその声をプレッシャーに感じてしまったのかもしれない。がんばれって声が嬉しいはずなのに重くなってた。がんばれって言葉を無責任にしてしまったのは俺の弱さだった。」宮城

「それは あたしも もっと 考えてれば、、。」彩子

https://note.com/tyimage/n/n9161dd39a540


あやちゃんは悪くない。」宮城

「それが確認できたよ! あやちゃんの声で俺は、、。体がめちゃくちゃ軽くなった。自然とアドレナリンがでたんだ。ありがとう!」宮城

「そーお それならよかった! ちょっとあんな大声で 立ち上がって、、。青田先輩だっけ?インターハイの時の!?」彩子

ああ あの 柔道部の!?(笑)」宮城

青田瀧彦、
柔道二段の腕前であり、県下でも名の通った実力者。赤木とは幼馴染であり、かつ小学校以来のライバル。インターハイ予選決勝リーグ陵南戦終盤に試合会場を訪れ、自らが勝ち取ったインターハイ県大会優勝旗を掲げて一喝し、湘北メンバーを叱咤激励した。

「そうそう! ちょっと 恥ずかしかったわ(笑)」彩子

「はは(笑) あっそうだ あやちゃん これ わかる?」宮城

「あっ わかるよ!」彩子

俺、捨てられなかったよ、、、このピアス、、。」宮城

捨てる?  何で 捨てるのよ!」彩子
「え!?」宮城

宮城が取り出したピアスを見て、彩子はバックを手に取り、何か探し取り出した。

「あやちゃん! それ!?」宮城

「うん! 高校時代、取り替えた ピアスだよ。」彩子
「持っていてくれたの?」宮城

「だーから 何で 捨てなきゃ いけないのよ!」彩子
「はは(笑) ありがとう!」宮城

「捨てるつもりなら 返してもらおうか?」彩子

いや あやちゃん。もう一度 これをつけて戦わせてくれ。」宮城

「しょーがないわね、、。許す!」彩子

宮城リョータが新キャプテンとなり新生湘北がスタートした頃に、彩子とピアスを交換した。
彩子の声がパワーの源であるならこのピアスはパワーの証だった
宮城は、燃え尽き症候群に陥って以来、このピアスを外した。捨てようとまでしたが、捨てられなかった。

そして宮城は、再びこのピアスをつけると宣言したのだ。


「それはいいけど、リョータはこれからどうするの?」彩子

バスケの楽しさを今日、もう一度再確認できたと同時に甘くないことも実感できた。足を引っ張ったとも思っている。あれだけ一線での実戦を離れていたんだ。花道みてーなでけーことは言えない。でもバスケには関わるよ。」宮城

「YouTube いいじゃん? いろんな発信があっていいと思うよ。」彩子

ああ つえーやつを 倒したい。」宮城

福田吉兆も会話に加わった。

「フン。もう一度 いうぜ。俺が負けたわけじゃねー。」福田

「ああ だから 戦い続けるよ。 まぁ 久しぶりに会ってぼこぼこにされた時は悔しかったけど、今は感謝もしてるわ。」宮城

福田吉兆、すごい スキルアップね! ちょっと かっこよかった(笑)」彩子

「・・・どうも。」福田

ストバスでトップを目指すの?」彩子

「もともと俺には大学からも実業団からも声がかからなかった。バスケを続ける為に、、、リングを求めた結果、今がある。でもこれから開幕する三田良佑のユナイテッド・ジャパン・バスケットリーグに興味がないと言ったら嘘になる、、、。」福田

「あたしも興味あるわ。」彩子

藤真さんとストバスでトップになって、声でもかかったら、、、。そんなシンデレラストーリーは考えちゃうわ。」福田

ユナイテッド・ジャパン・バスケットリーグの設立補佐官の木暮公延も追従する。

「福田! 三田さんは、日本バスケ界を整備し未来を守ると言ってくれたんだ。それは未来ある子供達に夢を与えることにもなる。そして今日の会見でも言ってただろ? まだまだいろんな可能性があると。福田が夢を持ってもいいんだ! 三田さんはそういう姿勢が好きなんだぞ!」木暮

「そうですか。 ありがとう ございます。」福田

木暮先輩。確か経営陣も含めていろんな可能性がある、日本に埋もれた才能がいるかもしれないって言ってましたよね?」彩子

「そうだね。」木暮
「あやちゃん どうした?」宮城

あたしも もう一度 バスケに 関わりたいかも。」彩子

そう言って、彩子は微笑んだ。

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