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【SLAM DUNK Gl】156話「説明がつかないこと」
残り25秒、仙道彰がボールをキープ。
「あたれ! さがるな!」土屋
「(ここで奪えば終わりや。)」土屋
仙道にトリプルチームでプレスがかかる。
「あかん!?どうする!?」南
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その時、仙道がトリプルチームに捕まる中、
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福田は迷わず前へ飛び出した。
「南さん! ベノ! 前だ!」福田
「ワカリマシタ!」べノン
「なんやと!? 仙道に任すんか!?」南
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「3人が前へ走り出すことで桜木、土屋は2人で3人を見なければならない。」花形
「プレス突破の最終手段、ドリブル突破を選択した。」宮城
「そう。迷わず、仙道に託した。」花形
「へっ 山王戦を思い出すぜ。」宮城
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桜木、土屋が後方のケアへ下がることで出来たスペースを仙道は見逃さなかった。
仙道は3人のプレスを掻い潜り相手コートへ運ぶ。
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「左には南、右に福田、べノが後方、、、、、突破か? パスか?」土屋
「ツッチー! センド―が突っ込んで来たら俺が止める!」桜木
「よし。俺はパスに絞る。どっちか見極める。」土屋
「センド―は俺が倒す!」桜木
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土屋がマッチアップ
「どっちや?」土屋
土屋は正面からやや左をきるポジションをとる。
仙道の右手から左手へのドリブルに切り替える瞬間を見逃さない。
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「左手に! 突っ込むなら右手でブロックしながら左手でレイアップ、、、パスなら、、、、。」土屋
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仙道の左手のボールが体後方へ向かう。
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「パスなら、、バックチェンジで左の、、、南や!!」土屋
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土屋、仙道のバックチェンジから南へのパスを読む。
しかし
「なんやと!? 南に出ていない?(突っ込んだんか?)土屋
「花道! 突っ込んだぞ!?」土屋
突っ込んだはずの仙道の手にボールはなかった。
ボールを持っていたのは、福田だった。
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「福田やと!?」土屋
「見たか!? 花形さん!」宮城
「ああ 仙道は左手のバックチェンジで南にパスすると見せかけ右の福田に。しかしボールはすでに仙道の背中を回っていた。」花形
「そこから右肘に当て、右の福田にパスを出した。」宮城
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「そして福田は、誰もが意表をつかれたプレーだったののも関わらずファンブルしていない。」花形
福田がダンクへ。
遅れた桜木がブロックへ。
「おのれ フク助は俺が止める!」桜木
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福田、ダンクから仙道へパス。
「仙道! いけ!」福田
「ナイスパス。」仙道
仙道のダンクが決まり、逆転。
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そして、、、、タイムアップ。
「勝ったぜ!」福田
「、、、、なんやあのパスは? 狙って出来るんか!? 何年もプレーしてなかった相手やぞ!?」土屋
土屋は仙道の技術、発想に脱帽すると同時に今までにない可能性を感じた。
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「仙道はまだ完成していない。そしてその可能性を引き出したのは福田っちゅうことか?、、、仙道が福田を活かし、福田が仙道を活かした、、、。」土屋
安木松太郎監督も呟いた。
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「福ちゃん いいね。」安木
土屋が仙道と福田に言葉を交わす。
「仙道、狙ってたんか?」土屋
「うーん。どうですかね?」仙道
「なんや? どういうことや?」土屋
「よくわかんねえ。でも、、。」仙道
「説明がつかないこと、あるでしょ?」仙道
「仙道なら何かやってくると思った。」
「信じてただけですよ。」福田
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そう答えて仙道は笑った。
その笑顔は福田が作り出したものだと土屋も笑った。
「なんやねん。お前ら。」土屋
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翌日のプレシーズンマッチにシックスマンとして出場した福田は、土屋のパスからもゴールを奪い、見事に戦力となることを証明した。
そして、後日、正式にオファーが届く。
荷物をまとめ、大阪へ旅立つ。
長年、過ごした神奈川の海に向かって一礼をした。
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「宮城、サンキュー。
花形さん、
https://note.com/tyimage/n/n3072264c8d91
藤真さん。ありがとうございました。」福田
「そして今度は勝負だ!」福田
福田吉兆
ヴィルフェーダ大阪入団。
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第3章
「シメイを背負い受けた者たち」
ジザニオン 編
完
第4章 へ
続
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