何でもない生活をちょっぴりプレシャスにする方法。~そのひと手間がQOLをあげる~
こんにちは、来月出産予定のTwoodです。
先日、Instagramでたまたま流れてきた見知らぬカップルが投稿したリール動画に目が留まりました。
「効率を求める彼と、それを拒む彼女」というような内容でした。
彼は洗い物を増やしたくないからとスーパーのお惣菜の蓋に白米をよそって、何故かティッシュボックスの上にのせてテレビを見ながら食事をしているではありませんか…
もはやここまでくると、効率の問題だけではない気もしますが、彼女はそれに対し嫌気をさしているようでした。
そんな私も効率、生産性重視の人間。マルチタスク、To doリストを完遂できることに喜びを感じるほど。忙しければ忙しいだけ良く、暇はより疲れてしまう性分。
しかしヨーロッパ人のパートナーと生活し始めて3年(交際期間7年)。おっとりな彼とせっかちな私で衝突しながらも、彼から多くのことを学び、彼も私の速度に少し歩調が合い、ようやく擦り合わせの出来る環境になり、気が付いたことがありました。
ー 効率を求めすぎて、本質を失っていた日々。
私は計画的で用意周到。ロードトリップへ行くにも下調べ、スケジュール管理はお給料がもらえる程完璧に用意し、PDF化してパートナーと共有する始末でした。そんな私の性格は日常生活でも多々彼を追い込むことに。
たとえば、洗濯1時間する間に、何ができるでしょう?
私が簡単に想像するだけでも
・夕食の下準備
・掃除機
・窓ふき
・トイレ掃除
・お風呂掃除
そう、1時間あれば大抵の家事を終わらせられます。
一方、彼は洗濯中に一度デスクで紅茶を飲んで読書を始めます。だからこそ衝突がありました。
しかし彼と生活する上で、彼が私によく言うのは「完璧でなくていい、充分であれば。」私の手が止まった瞬間でした。安堵ではなく、苛立ちで。何故なら私は「出来るならやればいい。」という性格だからです。私は出来るのにやらないのは怠慢だ。そう思っていたのですが、彼は続けて言います。
「何のためにハードワークをするのかを忘れている。」
確かに、ハードワークは私の性格に合っていて、気分や自己肯定感を自分で上げる一つの手段でもありました。しかし同時に、なんの為にそれをするのか。という答えを私は見失っていたんです。
よく考えたら、私たちの週末は私の性格によって平日よりも忙しくなっていました。私にとってのしなきゃいけない事としたい事が渋滞するからです。だからこそ効率を重視し、物事を片付けていってました。しかし根本を間違えてるのだろうか…と、彼に言われて手を止めて考える機会が増えたのです。
何のためにこれをするのか、毎週窓を拭く必要なんてない。毎日掃除機をかける必要もあるわけではない。ではなぜ?
そして私はそれを知るために、彼のする効率、私の感覚でいうところの非効率を取り入れてみたのです。
生産性や効率は一体何のためなのか、一度深呼吸して考えると、答えは簡単でした。それは私たちの生活をよくするため。なぜ働くのか。この答えも同じです。
”ハードワーク”に気を取られ、効率よく、生産性を高める方法を日々身に着け、より忙しくして、空いた時間にまた新たな何かを詰め込む。これこそが最もその答えに対して非効率だったのです。
非効率を取り入れ、自分たちの人生を楽しむことにハードワークし、めんどくさいことを喜んでやってみたことで、パートナーとの関係がより良くなり、その非効率の裏側に喜びを感じれるようになっていました。
洗い物が増えるからワイングラスは使わない。ではなぜワイングラスを買ったのだろう。
キッチンが汚れるからパン作りや油は使わない。ではキッチンにタブレットを持っていったらどうだろう?音楽を聴いたり、見たことのある映画を見ながらパートナーと雑談しながら、後片付けを楽しむのもいいでしょう。
ベランダに今日は椅子を持って行って紅茶を飲んでみたらどうだろう?
非効率で、ちょっぴりめんどくさい時間が、実は贅沢で、その時に聴いた音楽や香り、会話がしっかり脳裏に残っていたりするもの。
そして最も大きなベネフィットは、それらはお金がかからない事。
料理を美しく盛り付けるのも、箸置きを使って丁寧に食べてみるのも、ダイニングチェアをベランダに出すのも、散歩へ出て自分や相手に集中するのも、お金は不要です。
このひと手間や、面倒なことが私たちの生活の質をちょっぴり上げてくれたことを、見知らぬカップルの動画投稿で振り返るきっかけとなりました。
以上が、せっかちで効率ばかりを求めていた私が、いつもおっとりしてるけど真髄をつく彼から学んだ「何でもない生活をちょっぴりプレシャスにする方法。~そのひと手間がQOLをあげる~」でした。
それでは Tot de volgende keer !
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?