メガビタミン療法と栄養素③水溶性ビタミン(B・C)
前章の続きです。
下記の書籍をソースに試行錯誤した結果と、オーソモレキュラー系の情報をプラスして解説していきます。
【栄養素】水溶性ビタミン(B・C)
ビタミン・ミネラルについて、厚労省のウェブにある最低必要量は「これを切ったら命に関わる量」なので無視してください。
ちなみにアメリカではだいぶ数字が違います。
(アメリカは多人種国家なので、白人と黄色人種の差ではないと思います。)
B群とCは、神経伝達物質の合成に直に関わるので、集中力やストレス耐性につながります。
何度も言いますが、疾患治療という観点では、水溶性ビタミンの必要量は病態により最大150倍の差が出ます。
カゼを引くだけでもビタミンCの消費量は大きく変わります。
また、後の章に述べる遺伝的要因によっても変化します。
必要量
ビタミンB群
B群(B1~B12)の必要量を個々に見極めるのは難しいですが、摂りすぎても尿から排出されるだけです。
なので、上に挙げた本に書いてある、
「精神疾患を抱える人の最大量の300mg/日」
をB群の混合サプリで摂りつつ調整、で構わないと思ってます。
僕はそのように行ってます。
ちなみに、
・B群は、病態が改善するにつれ、腸内フローラの善玉菌が生産してくれます。
・尿中有機酸検査では、2,5,6,7,12の過不足が分かります。
・尿の色が薄い人は、2が足りていない可能性があります。
尿の黄色は2の代謝物(使用後にできる物質)です。
・精神症状としての過集中状態はB群を大量に消費します。
その場合、一日のうちに尿色がよく変わることがあります。
・3(ナイアシン)の大量摂取で統合失調症が鑑別ができる場合もあります。
藤川徳美の本を参考に自己責任で行ってください。
・ストレスを強く感じる人、副腎疲労の可能性がある人は5を多く消費します。
・メチレーション過剰の人は9が欠乏している可能性があります。
※メチレーションについては今後記事にしていきます。
ビタミンC
ビタミンCにはよく知られた確認方法があります。
・発達障害/精神疾患の根本原因の、⑥副腎疲労(HPA軸機能不全)が該当する場合に欠乏しやすいです。
B5と同じです。
主治医について相談しましょう。
・Cは摂取量で効果が変化する代表的なビタミンです。
すべての栄養素において、必要量の個人差は疾患状況によって変わり、刻々と変化していくことを意識してください。
摂取方法
水溶性ビタミンの摂取で大事なのは、代謝が速いことです。
すぐ吸収され、使用され、すぐに排出されます。
入ってから出るまで3~4時間程度のものもあります。
なので、一日分を必ず複数回に分けて摂ってください。
このマガジンの読者は「発達障害/精神疾患を治療したい人」という前提ですが、
上記の量を食事で摂取するのはほぼ不可能であり、食事のたび各栄養素の量を計算するのは脳がしんどいと思うので、サプリ一択です。
また、海外製のサプリには、水溶性ビタミンのみならず「徐放性(タイムリリース)」のタイプが存在します。
これは6時間ほどかけて胃で溶ける錠剤のことで、頻回摂取がめんどくさい人はこちらを利用するのもいいでしょう。
次章では脂溶性ビタミン(A・D・E)について解説します。
以上です。
頂いたお金は新しい治療法の実験費用として記事で還元させていただいております。 昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。