見出し画像

メガビタミン療法と栄養素②タンパク質



前章の続きです。

【栄養素】タンパク質

多くの人はビタミン・ミネラルを気にしていますが、一番重要なのはタンパク質です。

なぜタンパク質が重要か?
筋肉の維持というより、酵素の維持です。

酵素は体内のあらゆる化学反応のON/OFFスイッチです。

主原料はタンパク質です。

ドーパミン、セロトニン、コルチゾール…、ほとんどのホルモンは酵素を使った化学反応により合成されます。

ビタミン・ミネラルの役割は、タンパク質に結びついて酵素を完成させる補酵素、つまり最後の一押しです。

なので、タンパク質が足りないと元も子もないです。

長年患った障害や疾患の原因が、タンパク質不足では悔やんでも悔やみきれないので、きちんと摂取しましょう。

必要量

一日の目安量は「体重×1g」です。

さまざまな医師や研究者の間で、ほぼ意見は一致しています。

(ワークアウトをしている人は体重×1.2~2g程度です。そちらの場合はジムのトレーナー等に聞いてみましょう)

タンパク質の必要量は、個体差はさほどありません。

問題は、
ちゃんと消化吸収できているかです。

タンパク質は腸で吸収される前にアミノ酸に分解される必要があります。

きちんと分解・吸収できてない場合、大便の臭いが強くなります。

便臭は特異な疾患がない限り未消化タンパク質の腐敗臭です。

臭いが強いと(摂りすぎのケースも含め)摂取した分を吸収できてない、ということになります。

消化吸収に問題がある人の対策は、後半で述べます。

摂取方法

動物系タンパク質で摂ります。

タンパク質は20種類のアミノ酸を補充するものですが、そのうち9種は体内で合成できない必須アミノ酸です。

これがバランスよく摂れていないと、必要な量が消化吸収できていたとしても、治療に対する効果は薄いです。

(アミノ酸の桶、という言葉で検索してみてください。)

バランスの指標として「プロテインスコア」や「アミノ酸スコア」というものが食物ごとに定められています。

調べればすぐ分かると思いますが、100gあたりの含有量や値段まで含めると、鶏肉(特に胸肉)と卵がベストです。

大豆や乳製品(ホエイ除く)は、リーキーガット症候群の原因となりうるのでやめておいた方が無難です。

そして、タンパク質の消化吸収は時間がかかります。

糖質は最速30分で血中に入りますが、タンパク質は最も吸収しやすいホエイプロテインでも2時間はかかります。

一日分を一回で摂ることはできません。

また、胃腸が忙しくなるので寝る前にはあまり摂らないでください。

消化吸収に不安がある場合

以下の話は、

動物性タンパク質を適正量とり、かつ便臭などで、消化吸収されてないっぽいと思えるケースです。

この場合は消化酵素がきちんと働いていないことが多いです。

なぜなら、酵素はタンパク質からできるので、タンパク質が足りてない人は消化酵素自体が不足しているケースがありえます。

「服屋に行きたいが着ていく服がない」と同じ理屈です。

そういう場合の対策です。

1.ホエイプロテインで摂る

ホエイプロテインは最も消化しやすいタンパク質です。

毎日の献立に気を使う必要も少なくなります。

(僕の場合はこれが大きく、消化吸収に問題なくてもプロテインを飲んでます。)

コスパはイギリスのマイプロテインが最高です。

あいかわらず円安ですが、しょっちゅうセールをしているので、日本製よりはずっとコスパがいいです。

一度にたくさん買った方がお得ですが、味が数十種類あるので注意しましょう。

ハズレを2.5kgとか買ってしまうと、それだけでやる気がなくなります。

僕は以前バニラ味でしくじったので、チョコとかそういう無難なやつがおすすめです。

2.消化酵素のサプリを服用する

プロテインに変えても状況が変わらない人は、摂取前に消化酵素のサプリを服用してください。

3.アミノ酸を直に摂る

それでもダメな人の最終手段は、
「消化の必要をなくす」ことです。

上記のマイプロテイン等で必須アミノ酸の粉末が手に入ります。

「EAA」と呼ばれています。
(Essential Amino Acid:必須アミノ酸)

これはお高い上に苦くて臭いのですが、一生飲み続けるわけではないので、最後の手段として覚えておいてください。

これは統合医療(オーソモレキュラー)においても慢性疾患の治療に使われることが多いです。

次章では水溶性ビタミン(B・C)について解説します。

以上です。

(目次へ戻る)

頂いたお金は新しい治療法の実験費用として記事で還元させていただいております。 昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。