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次世代様式のシゴト

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#特許

知財マーケットは成立するか

週末、米国で主催されている勉強会に参加する機会があり、IP Exchange Marketについての議論があった。当方も21世紀に入って弁理士になりたての頃に日本版のMarket設立に参画したことがあったが、文化が違いすぎていて、時機も尚早すぎた(いまでもそうかも)ので、途中で立ち消えになった。ただ、その時に得た知識や経験を活かし当時はまだ特許事務所では(いまでもそうかも)誰も扱っていなかった知財

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知財アナリスト(コンテンツ)

このほど、知財アナリスト(コンテンツ)に登録されました。http://ip-edu.org/ipa_con?fbclid=IwAR2lm0UqBEc2YDbM0eLdRWrIcs43-GJeX1m5by_eH5PdtgjgtbBTRD9BAXg

同じ知財といっても、特許とは対極にある分野。しかし、ビジネスはそんなこと関係ないし、LLMを取得したときも、そもそも区別しない局面も多いことを再認識した

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知財制度の考察

下記セミナーにパネリストとして参画しました。

http://www.tmd.ac.jp/tlo/information/event/2020/jinzaiyosei_tokubetu.pdf

恩師からのお誘いだったのですが、抗生物質を研究していて、法務修士を修了した実務家であり、TRIPSとも関係深い活動もしているので、まさに、時機を得たテーマにしゃべることができました。

そこで気づいたのは

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未来志向と顧客主義

最近、当方の技術分野(といってもあるいみ守備範囲は広いので、いろいろあるが)でも標準技術の議論をすることが頻繁にある。将来技術標準・規格化をにらんで、特許出願戦略をしようというのである。

マーケティングでは、顧客主義と未来志向という観点で議論がされることがあるが、このような話は、未来の顧客・ステークホルダをどのように規定していくかを想定するものである。

コンセプト出しから、出願戦略を練ること、

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秘密特許

最先端の技術を毎日取り扱っていると、安全保障上重要な技術に遭遇することがある。グローバルな業務をしていると、アメリカや中国など、安全保障に敏感な国もあるし、無頓着な国、日本という対照的な違いに遭遇する。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000190582.html

最近上記のような報道がされて盛り上がっている。

昭和23年

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戦略と戦術

知財案件のサポートをしていると、話が食い違うことがよくある。戦略の話をしているのに、戦術の細かい議論を持ちかけられることなどだ。

あくまでも一つの視点ではあるがWikipediaでは「戦略とは、一般的に特定の目的を達成するために長期的視野と複合思考で力や資源を総合的に運用する技術、科学である」、「戦術とは、作戦・戦闘において任務達成のために部隊・物資を効果的に配置・移動して戦闘力を運用する術であ

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リスクマネジメントと知財

本日は、リスクマネジメントに関して学ぶ機会があった。知財の講義ではなかったが、いろいろ気づきがあったので書いてみたい。

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7月に頼まれているセミナー

「知財戦略と医薬品ライセンスー医薬品研究開発、臨床試験、薬事の戦略ー」

【セミナー項目】
1.知的財産権の本当の意味~「独占権」ではありません
2.「特許」をとることの意味~自分が「特許」をとることと、他人の特許を「侵害」しないことは、
まったく異なります!
3.知財制度と権利行使~訴訟提起が前提の米国のANDA制度
4.研究開発と知財戦略
5.臨床試験と知財戦略
6.薬事と知財戦略
7.特許の

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