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新型知財戦略

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2020年8月の記事一覧

未来志向と顧客主義

最近、当方の技術分野(といってもあるいみ守備範囲は広いので、いろいろあるが)でも標準技術の議論をすることが頻繁にある。将来技術標準・規格化をにらんで、特許出願戦略をしようというのである。

マーケティングでは、顧客主義と未来志向という観点で議論がされることがあるが、このような話は、未来の顧客・ステークホルダをどのように規定していくかを想定するものである。

コンセプト出しから、出願戦略を練ること、

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温故知新とニューノーマル

米国知財弁護士との交流会に出席した。当方の知財実務を指導いただいた先輩弁理士にもお目にかかることができた。お顔を拝見しただけで認識できず、ウェブミーティングの氏名表示でようやく認識できたほどで、20年以上の歳月の流れを感じた。普段は米国現地開催のため実務との関係で出席できなかったが、コロナ禍のおかげ(?)で従来参加できなかったものができ、普段交流できない人との新たな出会いや、繋がり、古き知己との再

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秘密特許

最先端の技術を毎日取り扱っていると、安全保障上重要な技術に遭遇することがある。グローバルな業務をしていると、アメリカや中国など、安全保障に敏感な国もあるし、無頓着な国、日本という対照的な違いに遭遇する。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000190582.html

最近上記のような報道がされて盛り上がっている。

昭和23年

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戦略と戦術

知財案件のサポートをしていると、話が食い違うことがよくある。戦略の話をしているのに、戦術の細かい議論を持ちかけられることなどだ。

あくまでも一つの視点ではあるがWikipediaでは「戦略とは、一般的に特定の目的を達成するために長期的視野と複合思考で力や資源を総合的に運用する技術、科学である」、「戦術とは、作戦・戦闘において任務達成のために部隊・物資を効果的に配置・移動して戦闘力を運用する術であ

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中国の知財戦略

中国は、特許出願でも抜きんでている。早期公開制度というものがあり、早期公開請求(中国専利法第34条、中国専利法実施細則第46条)を行えば、結果的に審査が早まるからだ。その根本理由は、中国では審査に入る前に出願が「公開」されていることが条件となっている(専利審査指南第2部分第8章(実体審査手続)に、「発明専利出願の公開及び実体審査段階に入る旨の通知書があること」とあることが理由である。

tokug

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コロナ禍のセミナー

本日は本来なら、セミナー講師として、物理的に東京にいる予定であった。しかしながら、種々の環境要因から、中止。

http://oispharmapartner.com/seminar_20200731/

そして、その東京は、PCR陽性者が500人近くに。中止になって残念ではなく、ほっとしたセミナーは初めて。準備もしっかりして資料も提供していたから、本音を言えばやれれば良かったが、Face-to-

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