EXCELと特許検索

こんな記事を見た。知財調査で、特許や非特許文献の検索でなぜかなと思う現象に答えを見た思いです。

https://japanese.engadget.com/rename-genes-due-to-excel-043027343.html?fbclid=IwAR0NdW3DWjZ29tXjC2xj1b0sUpoDp9D8QTDdkr-YJqwTZ9-9N9CwkGSlqj8

遺伝子名は、いろいろと、ブレがあるため、検索するときもそうだが、明細書などを作るときにも困る。特に網羅的検索を行うときに、こんなブレがよくあるので、類義語には本当に悩まされる。

その原因に使用するソフトウェアの使用が影響しているというのは、あるいみ予想できることであるが、ここまで影響があると、生物学者の思考にも少なからず影響を与えてしまっているかもしれないと危惧してもいる。

話題は検索に戻るが、機械や電気系とは異なり、バイオ系の発明は、検索が難しい。クレームだけ見ると、「配列番号1に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質」と書けてしまうが内容が全く異なる発明は山のようにある。機械的に処理すると同一発明になってしまうが、配列番号1に発明の内容が内包されていて、それは、配列表データを見ないとわからないので、結局別のデータベース検索をせざるを得ない。さらに、配列番号1に記載のアミノ酸配列の「変異体」(あるいはそれに類似する用語)までクレームされていると、おそらくバイオの理論に詳しくないと範囲を確定できない。ルーチンでこのような業務をしていると頭がそのように慣れていてクレームもそのように読んでしまうが、これを他の慣れていない人に説明するときの難しさを痛感する昨今である。


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