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医薬・医療技術研究開発

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#医薬

モダリティ多様化時代の医薬品知財戦略~抗体医薬、ペプチド医薬、核酸医薬、再生医療、デジタルヘルス製品…次々現れる治療・予防モダリティーシフト・拡大の中で医薬・ヘルスケア分野の知財戦略はどうあるべきかを考える~

COVID-19がなかなか終息を見せないが、この1,2年でワクチンが普及し、新規治療薬が日常に出回るようになった。医薬・医療技術産業分野ではこのところ、治療・予防モダリティシフト・多様化の時代を迎え、医薬品の開発のやり方が変わったことが実証されたともいえます。21世紀に入り、低分子一辺倒の時代から、抗体医薬、ペプチド医薬、核酸医薬、再生医療と次々異なる形態の治療・予防手段が現れ、それに伴い知財戦略

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TRIPS WAIVER

Reto M. Hilty et al, Covid 19 and the Role of Intellectual Property: Position Statement of the Max Planck Institute for Innovation and Competition https://www.ip.mpg.de/en/nc/research/research-news/co

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日仏のワクチン開発の相違

慶応大岡野先生の講演を聞いていたら、日仏のワクチン開発の相違を語っていた。日本は、一例でも有害事象が出るとストップする。フランスは、有害事象について、統計学的処理を行い、利益衡量をする。これだとワクチン開発は日本ではできないことになる。日本人はどうしても統計学的な話に弱い。ここをどうにかしないと発展しない。

ところで、ワクチンについて製薬会社にお金を出してもらうという話が出てきた。日本ではもうか

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伝統医学

身土不二 つまり人間の体と人間が暮らす土地は一体で、切っても切れない関係にあるという意味だが、通常「その土地のものを食べ、生活するのがよい」とされているが、薬学でも同じである。その土地の植物等を用いた生薬を用いるのが良いという考え方。

漢方およびそれと起源を同一にする中医学は、遠方のものを利用することがあるが、アーユルベーダおよびそれに影響を受けた中央アジア系の伝統医学では、身土不二が強いらしい

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漢方概論(3)

気血水

気:空気を指すが、生を充実した状態に保つもの。二大生理因子。「こころ」、「空気」、こころとからだをむすぶ機能系

血:血液。機とともに全身を巡り、栄養を与える。生体の物質的側面の機能、血の不足=物質的側面の不足、血の停滞(瘀血)微小循環障害

水:血液以外の体液一般。生理的体液を津液という。病的な非生理的体液を痰または飲、痰飲。異常は浮腫や体液の分布異常。

5行説

証:Respond

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漢方概論(1)

陽=陽証            陰=陰証 

  熱証、実証、表証(外)     寒証、虚証、裏証(内)

  陽脈=大浮数動滑        陰脈=沈渋弱弦微

  陽病期=太陽病、少陽病、陽明病 陰病期=大陰病、少陰病、厥陰病

  陽邪=風、燥、暑(熱)     陰邪=湿、寒

  陽気=気            血(津液)=陰液

  呼気              吸気

  背、腑、男

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