とみざわ

1986年生まれ東京育ちの2人があの頃のカルチャーを語るPodcast「86TOKYO…

とみざわ

1986年生まれ東京育ちの2人があの頃のカルチャーを語るPodcast「86TOKYO」配信中(Spotify他)。 有益な情報は期待しないでください。コンテンツを消費しまくる時代に、自分の感情を書き残しておくために。それに、好きなモノを語ることは健康にも良さそう。

記事一覧

「誰かのために」奏でる音楽。『コーダ あいのうた』でロンバケを思い出した

表現者へと変わっていく、ルビーの成長物語『コーダ あいのうた』、評判に違わず名作だった。 アカデミー賞はじめ数々の受賞歴により、上がりに上がっていたハードルを余…

とみざわ
1年前
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思い出補正だとしても。やっぱりバックトゥザ・フューチャーがNo.1

「好きな映画は?」と聞かれたら、「バックトゥザフューチャー」と答える。 僕が生まれる前年にPart1が配給された映画だ。父親がレンタルしてきたのか、金曜ロードショー…

とみざわ
1年前
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愛を教える時、その"痛み"を説く母。『ジョジョ・ラビット』のスカーレット・ヨハンソン

青いドレス、青い蝶スカーレット・ヨハンソン演じる母親像がとにかく魅力的だった。 ディズニープラス内で「戦争コメディ」とカテゴライズされている作品。その通り、戦争…

とみざわ
1年前
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あの長谷部誠も、鎌田大地に「俺、頑張ってますアピール」を勧めていたらしい

自分の評価のために、"頑張っている風"に見せる。 部活だったり仕事だったりで、多くの人が経験しているのではないだろうか。 一般的にそういった行動は周囲からよく思わ…

とみざわ
1年前
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アートのこと全く詳しくないけど、アートに触れると心が落ち着く

無性にアートに触れたくなることがある。 「アート」と聞いて思い浮かべるもの、その定義は人それぞれでいい。 もともと絵画や美術に造詣が深い人間ではない。むしろ浅い…

とみざわ
1年前
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清水翔太『風のように』を知らずに、クロノ・トリガー好きを自称していた反省文

ゲームが好き。Podcastが好き。だから、ゲームを語るPodcastをよく聴く。 評論家的な考察を含んだPodcastから、素人が好きなゲームについてダベっているPodcastまで両輪で…

とみざわ
1年前
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傑作!だが、熱狂するための文脈を僕は持ってない『トップガン マーヴェリック』

「久しぶりに映画を観た」 映画館を出て、まず抱いた感想だった。 誤解を生まないよう最初に言っておくが、最高に楽しかった。IMAXシアターで"体感"して良かったし、充実…

とみざわ
1年前
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「誰かのために」奏でる音楽。『コーダ あいのうた』でロンバケを思い出した

「誰かのために」奏でる音楽。『コーダ あいのうた』でロンバケを思い出した

表現者へと変わっていく、ルビーの成長物語『コーダ あいのうた』、評判に違わず名作だった。

アカデミー賞はじめ数々の受賞歴により、上がりに上がっていたハードルを余裕で超えてきてくれた。

デフカルチャーを疑似体験するような没入感。ちょっとクセがあり、すれ違いもするけどブレない家族愛。などなど、語りたいポイントはいくつもあるが、個人的に心に残ったのは、主人公・ルビーの「歌手(表現者)としての成長スト

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思い出補正だとしても。やっぱりバックトゥザ・フューチャーがNo.1

思い出補正だとしても。やっぱりバックトゥザ・フューチャーがNo.1

「好きな映画は?」と聞かれたら、「バックトゥザフューチャー」と答える。

僕が生まれる前年にPart1が配給された映画だ。父親がレンタルしてきたのか、金曜ロードショー的なテレビ放送だったのかは定かじゃないけれど、物心ついた時に初めて「映画」として認識して観た作品。だから、思い出補正が存分に働いてる気がするけど、30数年たっても、好きな映画No.1は更新されない。

先日、地上波で7/2、7/9、7

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愛を教える時、その"痛み"を説く母。『ジョジョ・ラビット』のスカーレット・ヨハンソン

愛を教える時、その"痛み"を説く母。『ジョジョ・ラビット』のスカーレット・ヨハンソン

青いドレス、青い蝶スカーレット・ヨハンソン演じる母親像がとにかく魅力的だった。

ディズニープラス内で「戦争コメディ」とカテゴライズされている作品。その通り、戦争映画とは思えないほど彩度が高くカラフルな画面の中で、鮮やかな青いドレスをまとうスカーレット・ヨハンソンは特段に美しかった。

この作品の中で象徴的に舞う青い蝶は、幸せの象徴、神様の使い、未来などを意味するという。

恋は、お腹の中で蝶が飛

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あの長谷部誠も、鎌田大地に「俺、頑張ってますアピール」を勧めていたらしい

あの長谷部誠も、鎌田大地に「俺、頑張ってますアピール」を勧めていたらしい

自分の評価のために、"頑張っている風"に見せる。

部活だったり仕事だったりで、多くの人が経験しているのではないだろうか。

一般的にそういった行動は周囲からよく思われない。

「アイツ、また演技してるよ」
「俺、頑張ってますアピールだよな」

なんて陰口を叩かれる。

ただ、プロスポーツの世界では一定量必要なスキルのようだ。

Jリーグや海外サッカー、プロ野球やその他のスポーツが観られる配信サー

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アートのこと全く詳しくないけど、アートに触れると心が落ち着く

アートのこと全く詳しくないけど、アートに触れると心が落ち着く

無性にアートに触れたくなることがある。

「アート」と聞いて思い浮かべるもの、その定義は人それぞれでいい。

もともと絵画や美術に造詣が深い人間ではない。むしろ浅い方の人間だと思う。なのに歳を取れば取るほど、アートに触れたくなる頻度、周期が早まっている気がする。

ITの業界でマーケティング的な仕事をしている。仕事をものすごくざっくり説明すると、「生活者にいかに自社の商品を知ってもらうか、覚えても

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清水翔太『風のように』を知らずに、クロノ・トリガー好きを自称していた反省文

清水翔太『風のように』を知らずに、クロノ・トリガー好きを自称していた反省文

ゲームが好き。Podcastが好き。だから、ゲームを語るPodcastをよく聴く。

評論家的な考察を含んだPodcastから、素人が好きなゲームについてダベっているPodcastまで両輪で楽しく聴いているが、その中の一つに「プレイステーション presents ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」というものがある。

ライムスター宇多丸さんが毎回ゲーム好きなゲストを迎え、ゲームについて自

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傑作!だが、熱狂するための文脈を僕は持ってない『トップガン マーヴェリック』

傑作!だが、熱狂するための文脈を僕は持ってない『トップガン マーヴェリック』

「久しぶりに映画を観た」

映画館を出て、まず抱いた感想だった。

誤解を生まないよう最初に言っておくが、最高に楽しかった。IMAXシアターで"体感"して良かったし、充実の2時間だった。

言うまでもなく傑作だろう。2022年6月現在、『マーヴェリック』は"今年の洋画No.1ヒット"となったようだ。

しかし、僕はこの作品の素晴らしさを、本当の意味で味わうことはできない。

Twitterで『マー

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