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思い出補正だとしても。やっぱりバックトゥザ・フューチャーがNo.1

「好きな映画は?」と聞かれたら、「バックトゥザフューチャー」と答える。

僕が生まれる前年にPart1が配給された映画だ。父親がレンタルしてきたのか、金曜ロードショー的なテレビ放送だったのかは定かじゃないけれど、物心ついた時に初めて「映画」として認識して観た作品。だから、思い出補正が存分に働いてる気がするけど、30数年たっても、好きな映画No.1は更新されない。

先日、地上波で7/2、7/9、7/16と3週連続で放送していて、相変わらず3週連続で観てしまった。

2年前も同じように金曜ロードショーで3週連続放送していた。それももちろんコンプリートした。

どのシーンも次の展開なんても分かりきっている。展開どころかセリフやカット割りまで分かっている。それでもドキドキハラハラする。

あえて30年前とは違う楽しみ方があるとすれば、現在はインターネットで検索することで「ここのシーンは後のこのシーンとつながっている」「このアイテムが伏線になっている」といった考察をいくらでもディグれる。

ご存知の通り、タイムトラベル物の作品なので、それはそれは"考察が捗る"作品。YouTube、まとめサイト、Twitter等でいろんな人たちがいろんな切り口で述べている考察を知ると、1985年の作品でここまで細かく作り込んでいることに本当に驚く。

2015年を描いたPart2を観れば分かるけど、ドクもマーティーもスピルバーグも、未来における「インターネットの登場」は予想できていない。それでも2022年現在の"大考察時代"にも十二分に耐えられる作品になっている。

でも、物心ついた頃の自分は当然考察なんかしないわけだし、今だってどちらかと言うと、頭を空っぽにして流れてくる映像をただ浴びるように観ている。それでもめちゃくちゃに楽しい。物語や時代の辻褄、細かい考証を無視しても、至高のエンタメ作品だと思う。

人間、大人になると変に知識がつく。同時に摂取するコンテンツ対していちいちあーだーこーだ言うようになる。

でも、根っこの部分で"映画というエンタメ"に求めるものは、こういうスカッとする視聴体験だと毎回気付かされる。

エンターティンメント100%でフルスイングしてくれるような作品って意外と多くない。これからも胸を張って「一番好きな映画はバックトゥザ・フューチャー」と言いたいと思う。

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