【日記】『自信をもって、堂々と』~U-20W杯でプレーする佐野航大選手を見て~

ファジアーノ岡山が群馬を相手にホームで4試合ぶりの勝利を掴み、J2通算200勝を達成してから9時間後、今度は世界の舞台で戦う佐野航大選手のプレーを見ていた。(J SPORTSオンデマンドで月額1000円、25歳以下なら500円で視聴可能)日本の裏側にあるアルゼンチンで開幕したU-20ワールドカップのグルーブステージ初戦、セネガルとの試合に佐野選手はボランチで先発を果たす。

キックオフから持ち味の高い技術を発揮し、落ち着いたプレーを披露する。味方に正確なパスをつなぎ、ドリブルで相手を翻弄していく。10分には左サイドの深い位置に抜け出すと、鋭い切り返しで相手をかわしてクロスを蹴り込み、松木玖生選手が頭で合わせる。これは枠を逸れていきアシストにはならなかったが、決定機を演出した。

日本代表は積極的に攻撃を仕掛けてチャンスを作り出し、15分に松木選手が強烈なミドルシュートを決めて先制に成功する。

佐野選手は後半から右サイドハーフに回っても、攻撃の起点を作った。しかし、次第にチームとして相手に押し込まれる。ただ、背番号8を付けた佐野選手は球際を激しく戦い、ひたむきに走って粘り強い守備を発揮。90+4分に松田隼風選手と交代してベンチに退くまでタフにプレーし、チームの勝利に大きく貢献した。

画面を通して佐野選手のプレーから感じたものは、とても堂々とプレーしているということ。佐野選手の世代別代表初選出は、2022年3月だった。セネガル戦で点を決めた松木選手、1トップで出場した熊田直紀はU-15から代表に名を連ねており、同じくファジアーノからメンバーに選出された坂本一彩選手もU-17から日の丸を背負っている。

まだ国際舞台での経験が豊富ではないが、佐野選手は自信満々だ。無失点でアフリカを制したセネガル代表が相手でもお構いなし。ファジアーノのユニフォームを着てCスタで見せている姿と変わらず、余裕をもってプレーしている。9月で20歳を迎えるMFが頼もし過ぎて、眠気が吹っ飛んだ。

なぜ、世代別代表の最高峰の舞台でそのようなプレーができるのか。それは自分の実力に自信があるからだろう。約1年間での代表活動とファジアーノでのプレーを通して「しっかりとプレーできれば活躍できる」「自分の力は世界が相手でも通用する」と肌で感じてきたことによって、積極的なプレーをどんどん繰り出すことができる。メンタル面が良い判断を促し、好プレーにつながっている。

それを支えているのは、今まで積み重ねてきた努力だ。試合で出せるものは、練習でやってきたこと。高い目標を持って毎日の練習に取り組み、自分の力を高めることに心血を注いできたからこそ、自分を信じることができる。

ワールドカップの初戦は、非常に重要だ。これまでフル代表はW杯で決勝トーナメントに4回進出したことがあるが、そのうち3回は初戦で勝利を収めており、残りの1回は引き分け。初戦で敗れた大会はグループリーグで姿を消している。初戦の勝敗はチームの命運を握っているのだ。そんな大会を左右する一戦で、佐野選手からは緊張を全く感じなかった。むしろ楽しんでいるようだった。

僕は緊張しやすい性格だけど、佐野選手の勇姿を見て、もっと自信をもって堂々と仕事に取り組まなきゃいけないと刺激を受けた。もちろん、そのためには努力が必要だし、自分の実力を高めることも必須だ。事あるごとに自分の未熟さを感じるけど、これまで寺田弘幸さんから学ばせてもらいながら蓄えてきたものはある。自信をもって今の実力をしっかりと発揮しながら、向上心をもって更なる成長を目指してやっていきたい。

25日の朝6時からはコロンビア戦です。佐野選手の活躍を期待していますし、坂本一彩選手のプレーも見たい!今日は早く寝て、試合に備えます。

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