「話すときは〇〇したもん勝ち!」今から1秒で使える"同意させちゃう"方法
こんにちは、たけしです。
意識して「うなずく」だけで、あらゆるコミュニケーションを改善することができます。
人はうなずきながら話を聞くと、話の内容を受け入れやすくなります。逆に、首を横に振りながら話を聞くと、内容を受け入れにくくなることが、ある研究で報告されています。
何年か前のある日の会議。いくつかの部門が参加し、その月の売り上げ状況について発表がおこなわれていました。私は4番目ぐらいに自分の所属部門の発表を始めました。
その日は座ったままの発表でした。私は、首を左右に動かして、参加者のひとりひとりの顔をじっと見ながら、そして、ゆっくりとうなずきながらプレゼンを進めていきました。PCの画面を見たのはスライドを送る時ぐらいです。
お互いの目が合ったと思うと、すかさずうなずく。すると、それに合わせて、自然とうなずいてくれる人もいました。
私が所属する部門のその月の売り上げ進捗は、正直あまりよくないものでしたが、お偉いさんからは厳しいツッコみはなく、いくつかのアドバイスと、月末までに挽回に努めるように、とのコメントを頂いたのみで終わりました。
会議が終わると、私は自動販売機にコーヒーを買いにいきました。アツアツの缶コーヒーを持って席に戻ってきてしばらくすると、たまに話したりしている他の部署の若手が私の席にやってきました。さっきの会議にメモ作成係として参加していたんだそうです。
そして、私の発表について聞いてきて、こんなことを言うのです。
「たけしさんのプレゼンて、なんか独特ですよね、、、何と言いましょう、きょろきょろしてるっていったら悪いんですけど、なんか、『あなたに説明しているんですよ』って言われてる気がして、ついうなずいて同意しちゃうっていうか、同意させられちゃうっていうか・・」
こんなこと聞きに来るなんて、やる気があって面白いな(笑)、なんて思ったので、私は彼らに学生時代、ロシアに留学していた時分の経験を話しました。
当時、コミュニケーションの授業があって、受講生が順番に前に出てきて発表やスピーチをします。その時に教わっていたミハイル先生から
『話すときは相手の顔を見てうなずいたもん勝ち』
と何度も言われたものです。思い返してみると、発表の内容はともかく、このことばかり言われていた記憶があります。
別に難しいことでも何でもありませんが、「その時に教わったことを意識して、色々な場面でやってみているだけなんだ」と彼に伝えました。しっくり来たんだかどうだかわかりませんが、彼はやって来た時よりもスッキリした顔で帰っていったと思います・・・(笑)
この小さなコツは、何も発表やスピーチに限った話ではありません。私は、日常業務でも事あるごとに「うなずいて」話すようにしています。特に、まだ経験の浅い若手メンバーには、意識して深く、ゆっくりうなずくようにしています。
すると、私に合わせて自然にうなずいてくれて、理解や同意を示す前向きな反応が確実に増えてきます。また、何かがわからない場合でも、どこまでがわかって、どこからがわからないか、具体的に指摘できるようになってきます。経験上、そんな実感があります。
人間の脳は、「うなずき」と「同意・受容」の思考パターンを結びつけて記憶していると言われています。視線やうなずきは、「あなたに関心がありますよ」という相手への無言のメッセージで、注意や信頼をもひき出す効果があり、相手のうなずきを誘発できるのです。
そんなわけで、この「うなずきの法則」、会社での上司/部下、家での夫婦や親子など、年齢や立場に関係なく、さまざまな人間関係の改善に役立ちます。まずはカンタンなことから始めてみてください。
1秒でできる何気ない「うなずき」は、実は人間関係を大きく変える力を持っています。あなたもぜひ明日から、いや今晩から試してみてください。
ただ話すのではなく、相手の顔をしっかり見て、意識してていねいにうなずきながら語りかける・・・最初は少し意識しすぎるくらいでいいかもしれません。きっとあなたの言葉に新しい力が宿り、相手からの反応が目に見えて変わっていくはずですよ。
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