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ナクバに思うLiftaのこと

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ホロコーストを知っていてもナクバを知らない人が多い。リフタという町に焦点を当ててナクバについて書いています。
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リフタはあったんだよ!

エルサレムに住む人でリフタを知っている人は一体どれだけいるのだろうか?イラククルド地区からのユダヤ人、元リフタ住民のパレスチナ人を除くと。

面白いものが入荷したよ!でも売り物じゃなくて、これは僕が保護していたんだ。君には絶対に見せたいと思ってて。

エルサレム旧市街にある骨董品のお店、あてもなく旧市街を散歩している時にふと入ってそれ以来年齢が同じということもあって、店主アラビア語を教えてくれたり

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リフタに住んでいた人

昨日のことだった。わたしは先日話をして顔見知りになったエルサレム新市街のとあるお店の2代目とお茶をすることになった。

同じ言語なのに、話が中々理解できないって時あるよねー。なんかバベルって感じがする。

バベルってあのバベル?

そう、あのバベルよ。申し訳ないけど、わたしは信仰者じゃないから神の存在はわからないけど、バベルを感じるよー。

あはは、僕はユダヤ人だけど神を信じてるかって言われるとイ

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リフタ / Lifta 世界から注目される

Nakba それを聞いてピンとくる人が少ないようにLiftaを聞いてそれを知っている人を見つけるのはここ日本においても、ヨーロッパにおいてもなかなか難しいだろう。

照りつける太陽を背に少し大きめの石砂利と急な坂道で足を滑らせそうになりながら吸い込まれるようにリフタ村へと入る。
いつものようにプールで遊ぶこどもたちを横目に小川を越え、先へ急ぐ。
外国人(そういうわたしが外国人なのだが)はそうそうい

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リフタ / Lifta はパレスチナ問題の象徴と成り得るのか?

リフタを歩く。初めて来た時とは全く違う思いだった。青々と茂る豊かな自然、天然プールに流れる水、そこからつながる小川、鳥の鳴き声、子供達の声。一見すると穏やかな光景。

そこで遊ぶ子供たちとその親。

シャローム。天気がいいですね。わたしも泳ぎたいくらい。でも男の子しか泳いでいないけど、女子禁制?

女子禁制というわけじゃないけど、そういう文化なのよ。

見るだけで認識できる超正統派ユダヤ人ファミリ

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リフタ / Lifta そこは守られている場所

襲撃を受け空っぽになったリフタの村。そこに入植者が住み始める。そして去る。

再度空っぽになったリフタは再開発の話が度々浮上するも、今現在手付かずのままである。

リフタに戻りたい人々の気持ちは、言わずもがな

これ以上わたしの家を壊さないでほしい。

70年前約500の村々が消えた。70年経った今も西岸地区では入植が続き4kのクリアな映像でブルドーザーが家を壊す姿が流される。

時空を超えて守ら

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Lifta / リフタ 入植者の話

1948年アラブ人(パレスチナ人)たちが逃げ去って、リフタは空っぽになった。

1950年代、リフタに住み着いたユダヤ人たちはイラク出身者であった。イラクのクルド地区からの移民だ。

それは1953年のことだった。イスラエル政府はイラクから来た人々に家を与えた、それは棲家を与えたというだけではなく、元リフタ住民(パレスチナ人)が帰ってこられないようにするための政策でもあった。空っぽになったリフタに

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Lifta /リフタ 鍵を持って

1938年に生まれた彼女はリフタを今も故郷(帰るところ)だと思っている。

急に車がやってきて、銃声が聞こえたの。そしたらたくさんの人たちが大急ぎで逃げていたわ。他の人たちも大声で叫びながら逃げ惑っていた。叔父はわたしに、ここにいなさいって言ったの、死体を見せたくなかったから。でもわたしは違ったわ、見たかった、知りたかった。多くの人が殺されたり怪我をしていたの。それはメッセージだとわかったわ、ここ

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リフタ / Lifta 住んでいた人の話

今となってはリフタはパレスチナ問題の象徴的な場所だ。

パレスチナ人、(入植前の)ユダヤ人も特に揉めることなく人々は住み、そこにはコーヒーショップ、モスク、学校、そして刺繍のお店など普通の村に普通の暮らしがあった。1948年までは。

わたしがリフタを歩いていると一人佇んでいる初老の男性がいた。彼はわたしの気配に気づき後ろを振り向く。

サラームアレイコム。

アレイコムサラーム。

君はアラビア

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リフタ / Lifta の家

天然のプールを越えてその先を歩く。わたしの腰の高さまで伸びた草のその先にはうちわサボテン群。積み重なった石の壁の隙間からはミントが生えている。

歩くと緑の草に隠れた石というか建物が崩れて落ちてきた壁の一部。気を付けないとつまずいてしまう。

この建物は元は家だったのか?壁に大きな穴が空いている。その先も建物。これは2階建だ。屋根や壁に穴。もう誰も住めないように全壊ではないが壊されているのがわかる

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リフタ / Lifta に集まる人々

70年前、この自然が豊かな場所には人々が普通に暮らしていた。今はその面影もないのだが。
友人に何の説明もせずに、写真を見せる。多くの反応はこうだ。

ここは何の遺跡?どんな聖地だったの?

わたしもそう思っていたし、今のこの村の状態を見て古い古い遺跡と思わない人の方が少ないだろう。エルサレムのご近所ということも相まって。

70年前、この村は空っぽになった。民衆は一時的に避難して安全になったら帰っ

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リフタ / Lifta その場所とは

リフタ 緑の多い豊かなその土地に釈然としないものを感じ、わたしはMacBookのキーボードでその名前を叩いた。

日本語では情報が出てこなかった。英語でLIFTAとタイプしてみる。

エルサレム郊外のパレスチナ人のアラブの村。

ああ、そういうことか。この一文であらかた理解できた。イスラエル建国に伴って襲撃されたのだろう、村の人々はきっと難民になっている。西岸の難民キャンプに今も住んでいる人もいる

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リフタ / Lifta プールのその先にあったもの

子供達の水と戯れる歓声を背に細い道を進む。緑が茂り小川とも言えないほどの小さな水の流れを越えていく。

わたしの鼻がいいのか、食いしん坊なのか、はたまた野生化して強い香りを放っているのか、無花果の匂いを感じた。
やっぱり!
ふと横を見回すと無花果の木がある。無花果の森だ。食べ頃まではあと2ヶ月はかかるであろう小さな小さな無花果の実がなっているのを見つけた。よく見ると小さな実がたくさんある。まだまだ

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初めてのリフタ / Lifta

わたしはピクニックができる自然の多い場所としてリフタを紹介され、いわばちょっといい公園というイメージを持ってリフタに向かった。紹介してくれた彼女もリフタにまつわる物語をきっと知らない。

余談だが、40代のユダヤイスラエル人の友人が言っていた。自分の年代も含め若いイスラエル人はイスラエルが1948年に建国されて、そのことにまつわる歴史を知らない人が多すぎる。

わたしの想像をはるかに超える犠牲の上

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消えた村 リフタ / Lifta

エルサレムと聞いて思い浮かぶのはきっと旧市街の嘆きの壁や黄金に輝く岩のドーム、そしてイエスキリストが磔刑にかけられた聖墳墓教会だったりするだろう。
もちろん、この場所は祈り人みんなにとってまた祈らないわたしにとっても尊い美しい場所だ。
この旧市街から歩いて30分ほどだろうか、エルサレムの長距離バスターミナルを過ぎ行くと右手に見える緑。段々に下がっているオリーブ畑(畑というより雑木林)や石造りの廃墟

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